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2021. 07. 19

学園長コラム

【学園長コラム vol.43】広がる可能性

もはや私が強調する必要もないかと思いますが、
改めてIT活用の広がりについて述べたいと思います。

最近耳にした情報ですが、
ある総合電機大手の会社、ハイテク機器などで誰もが知る世界企業ですが、
この会社が製造するディジタル・テレビに組み込むソフトウェアの開発を進めるために
中堅のIT企業に100名以上分の仕事を定常的に発注しているとのことでした。

この総合電機大手は「総合」というぐらいですから
テレビ以外にも多くの家電製品、ハイテク製品を製造しており、
それらのそれぞれに組み込むソフトウェアは多種多様かつ膨大であり、
多くのIT企業を使っているとのことです。

また、別な会社の話ですが、広告代理店の大手というか多角化によって
総合情報産業とでも呼ぶべき会社ですが、ここでは日本を代表する大手IT企業四社に
それぞれの事業分野におけるIT活用を推進してもらっているという話もあります。

大手だけではありません。
小さな広告代理店ですがそこでの仕事は今やほとんどがPCを中心とするIT機器で
仕事を進めている状態で、広告デザインの作成から広告効果の測定まで、
言わば何から何までITナシでは実現できないとも聞きました。

最初の事例は製造業における「組み込み型ソフトウェア」開発の事例であり、
後の事例はサービス業における「業務系ソフトウェア」のものです。

組み込み型は家電製品だけでなく、自動車、鉄道、航空機、船舶、
あるいは医療機器、建設機器、さらに各工場などにおける製造機器にもITは不可欠となっています。

業務系では金融業、流通業、運輸業、人材派遣業・人材紹介業などでは
IT活用の程度が企業の競争力を大きく左右することは今や常識とも言われています。

さらに、交通システムなどの分野は「社会システム」とでも呼ぶべきものであり、
さらにマンションや大規模商業施設など「半社会システム」を併せると、
ITを活用しない分野がそもそも今後あるのだろうか、と疑問に感じてしまうぐらいです。

そして忘れてならないのがゲームやアニメの世界であり、
日本が圧倒的な国際競争力を持つこれらの分野もIT活用が必須です。

みなさんは縁があってヒューマンアカデミーITカレッジに入学した、
あるいは入学を考えているものと思います。

私も縁があって42年ほど昔にこの世界に入りました。
その後のITの進歩、とくにIT利用の範囲の広がりと適用分野におけるさらなる深みには驚くばかりです。

この世界の変化を見てきた私の感想ですが、ここでは技術がベースであり、
そこにアイディアとちょっとした勇気が必要であり、
それらを「経験を積みながら高めていく」ことができると大変に面白い人生になると私は確信しています。

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