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2020. 03. 09

学園長コラム

【学園長コラム vol.28】５Ｇ（ファイヴ・ジー）

スマホ画面のアンテナアイコンのところに
「４Ｇ」と表示されていると思いますが、2020年春から「５Ｇ」が登場します。

第５世代移動通信システムのことを略して５Ｇと呼びますが、
英語ならFifth Generationあるいは5th Generationを略したもの、ということになります。

1980年代に第１世代である１Ｇが誕生してから後、
ほぼ10年ごとに世代が進んできており、2020年代から５Ｇとなるわけです。

５Ｇが普及・発展すると、クルマの自動運転などのすごいことがたくさん実現しますが、
その詳細については後述することとして、５Ｇのような画期的な新技術の登場に対して、
私たちIT技術者はどう立ち向かうべきかを最初に考えてみたいと思います。

新技術と格闘しながら高度な新システムの開発に挑戦するのは、
実はIT技術者の中でもハイレベルな人たちだけです。
ま、そうですよね。

しかし同時に、５Ｇ関連のニュースや応用事例が出てきますから、
ハイレベル以下の私たちであっても、「その技術の特徴は何か」
「どんなことが出来るようになるのか」を知っている必要があります。

なぜなら、いま、その新プロジェクトに参加していないとしても、
明日からは別な新プロジェクトに入るかもしれないのがIT技術者ですから。

このことは基本情報などの試験においても特徴的です。
画期的な新技術については、それを使ったことがある前提での設問は時期尚早であり、
出題されることはありませんが、それについての基礎知識は持っていることが前提であり、よく出題されるからです。

新技術であっても、たとえば製造業の工場でのみ使う技術とか、
銀行システムでのみ使うものが出題されることはまずありませんが、
５Ｇは2020年代にほぼすべての携帯電話、スマートフォン、ノートパッド、自動運転の車両、IoTに接続される各種機器にとっての
基礎技術となりますので、これと無縁なIT技術者はいないだろうということで、試験などにも必ず出題されるものと予想されます。

５Ｇの内容については次回以降で述べます。
ここでは１Ｇからこれまでの歩みを概観します。

1979年に自動車電話が商用化されました。
この当時の映画やTVドラマに金持ち社長が登場するとき、車内に設置された電話を社長が使う場面がよく出ました。
80年代に入って、携帯電話という名前の重たい箱が登場。
イラストにあるようなものでした。これが１Ｇ。

1990年代、アナログからデジタル方式に変換、２Ｇの登場です。
携帯電話が通話だけでなく、メールなどのデータ通信が可能となった時代です。

1999年、NTTドコモが「iモード」を、現KDDIが「EZweb」を、J-PHONEが「写メール」のサービスを開始、
これは３Ｇ前夜のことでした。

2001年からが３Ｇですが、初めて国際標準として定められた移動通信システムになります。
NTTドコモの「FOMA」が３Ｇのもとでの世界初の商用サービスでした。

４Ｇは2012年から。
５Ｇと比較しながら次回以降でまとめていきます。

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