独特な業界用語集をマスターしよう!

独特な業界用語集をマスターしよう!

声優や芸能の世界では特別な業界ならではの業界用語が存在します。
現場で当たり前のように使われる言葉ですので、覚えておいて損はありません。

ア行
  • 頭合わせ 映像の口の動きとセリフの冒頭を合わせること。逆の意味で「ケツ合わせ」という言葉もある。
  • アテレコ 「日本語を当てて、レコーディングする」ことから生まれた造語。
  • アフレコ 和製英語「アフターレコーディング(after recording)」の略称。主にアニメの収録に対して使われる。
  • 板付き 幕が上がった時や転換後などに役者が舞台上に既にいること。
  • 入り 仕事場に入ること。その時間を「入り時間」と呼ぶ。
  • SE(エスイー) 効果音を意味する「sound effect」の略。ドアの開け閉め音、ガラスが割れる音など。
  • NG(エヌジー) ノーグッドの略。NGワード=ふさわしくない言葉や質問。
  • オフゼリフ 画面に映っていないキャラクターが喋るセリフの事。台本には「OFF」などと記され、ほかのセリフと区別できるようになっている。
  • オミット 台本のセリフを削除すること。「カット」とも言う。
  • オンリー録り 本番収録後、セリフに間違いがあったり、雑音が混じってしまった時などに、単独で録り直すこと。
カ行
  • 外画(がいが)
    海外の映画作品の事。洋画とも呼ぶ
  • 返り(かえり)
    収録中、耳に当てているイヤホンから流れる音声や音楽などの事。「返し」とも呼ぶ。
  • カフ
    収録ブースに設置されている、マイクのオンオフを切り替える装置の事。
  • ガヤ
    その他大勢の端役の事。
  • 完パケ(かんぱけ)
    「完全パッケージ」の略。作品の映像から音声が全て揃い、編集も終了している完成品の事。
  • 消えもの
    番組やドラマなどで出演者が食べてなくなってしまうもの
  • クール
    放送期間を示す単位の事。1クールが3か月間。2クールなら半年、4クールならば1年となる。TVアニメでは、1クールが約12話分に相当する。
  • くちぱく
    映像内のキャラクターの口の動きの事。
  • ゲネプロ
    ドイツ語のゲネラールプローベ(総舞台稽古)の略。本番間際に本番同様のリハーサルを行うこと。
  • 原音(げんおん)
    外画に最初から入っている役者の声の事。「ソフ」とも呼ぶ。声優はこれを聞きながらセリフのタイミングを計る。
  • 香盤表(こうばんひょう)
    全体の進行と出演者の出番を記した表。
サ行
  • サウンド・トラック
    映画のフィルムや録音テープに入っている音声のこと。
  • 尺(しゃく)
    セリフの長さ。
  • 素読み(すよみ)
    感情を入れずにセリフを読むこと
  • セリフを抑える
    セリフの強さや表現を抑えめ・控えめにすること。
  • セリフをこぼす
    セリフを当初予定していた部分・尺よりも延ばして読むこと。
  • セリフを喰う
    前の人のセリフに、次の人のセリフが重なっている状態の事。
  • 線画(せんが)
    色味も無く、線だけで描かれた絵。アニメの映像が間に合わない時に収録で使われる。
タ行
  • タイムコード
    収録の際に、画面に映し出される経過時間。
  • 出し(だし)
    役者・演者を仕事場から送り出すこと。
  • ダメ・ダメ出し
    スタッフ側からの注意や注文。
  • 長尺(ちょうしゃく)
    通常よりも長い作品・シーンの事。声優業界では主に外画の作品を指します。
  • テスト本番
    本番直前、本番同様に収録をする試し録りの事。
  • TU(トラックアップ)
    カメラがゆっくりと被写体に近づき、対象を徐々に大きく映す撮影手法。
  • TB(トラックバック)
    カメラがゆっくりと被写体から離れていき、対象を徐々に小さく映す撮影手法。
ナ行
  • 直し(なおし)
    台本の訂正作業の事。
  • 舐める
    マイクを舐めることが出来るくらいの距離で声を出すことで、演技の中で声を潜めるシーンや距離の近さを表現するために使います。
  • 抜き(ぬき)
    本番終了後、問題があった部分を再収録すること。
  • ノイズ
    収録時に発生した雑音の事。台本をめくる音や口の開閉に伴うリップノイズなどがある。
ハ行
  • パクル
    喋りが早過ぎたりなどで、映像のキャラクターの口の動きが余ってしまうこと。
  • バミる
    演者の立ち位置を示すため、スタジオや舞台上にテープを貼ること。
  • パンチ・イン
    再生状態から録音状態に切り替えること。
  • パンチ・アウト
    録音状態から再生状態に切り替えること。
  • 鼻濁音(びだくおん)
    鼻に抜けて発音されるカ行の濁音。
  • F・I(フェード・イン)
    映像を徐々に明るくして、画面が段々見えるようにしていく表現手法。
  • F・O(フェード・アウト)
    映像を徐々に暗くしていく表現手法。
  • 俯瞰(ふかん)
    アニメ・映画業界では、上から被写体を捉えた映像を指す。
  • ブレス
    セリフ中にある息継ぎを入れる部分。
  • 別録り
    一人二役の会話など、同時に録ることが難しいシーンで、セリフを分けて録音する手法。
  • 弁当箱(べんとうばこ)
    収録スタジオ内にある、イヤホンを指す機械(イヤホンジャックターミナル)のこと。四角い形状が弁当箱に似ていることから命名された。
  • ポッパーストッパー(ポップガード)
    マイクに装着して口とマイクの間に挟む網目状の器具のこと。声がマイクに直接当たって破裂音が発生することを防ぐ効果がある。
マ行
  • 回す(まわす)
    録音すること。
  • マイク・ワーク
    マイク前での演者の立ち振る舞い方。
  • モブシーン
    劇や映画などで、群集が出てくる場面のこと。
  • モノローグ
    心の声や独り言など、ひとりで喋るセリフ。
ラ行
  • ラストテスト(ラステス)
    本番前に行われる最終テスト。通常は「テスト・ラステス・本番」と2回の練習ののちに本番を行う。
  • リーダー
    映像が始まるまでの時間を表示するため、導入部につけられたフィルム。「10、9、8、7......」というカウントダウン形式が一般的。
  • リテイク
    収録や撮影をやり直すこと。
  • ロケハン
    ロケ地の選定や下見をすること。
  • ロング
    遠くに見える景色。
ワ行
  • わらう
    撮影や収録に不要なものを片づけること。