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声優も練習で用いる外郎売りとは?
声優も練習で用いる外郎売りとは?
声優だけでなく、俳優・アナウンサーなど声が仕事と深く関わっている職業に就いている人に、とても効果的な練習方法の1つが「外郎売り(ういろううり)」です。一般人にはなじみがない「外郎売り」についてご紹介します。
外郎売りとは
外郎売りとは、二代目市川團十郎が享保3年(1718年)に初演した「歌舞伎十八番」の演目の一つです。昨今では外郎売りと言えば、その演目中の長ゼリフを表すことが多くなっています。そのため、声の仕事をしている人が行うセリフ練習用の教材という認識でOKです。声優やアナウンサーの中には、この外郎売りの長セリフを暗記・暗唱する人が大勢います。
外郎売りが教材として優秀な理由
声優というとアニメへの出演が一番に思い浮かびますが、駆け出しの新人声優の場合は一番下のランクになるので、30分枠のアニメ1本当たり15,000円程度と言われています。アニメに月10本出演したとして15000円×10=150,000円。ここから事務所のマネージメント料が引かれると100,000円程度、事務所の割合が大きいところになると100,000万円以下となってしまいます。そして、駆け出しの新人声優が月に10本もの仕事の依頼が来るわけもなく、アニメ声優だけで生活していくのは厳しいと言えます。アニメ以外では洋画や海外ドラマの吹き替え、ゲームソフトのアテレコ、テレビ番組やコマーシャルのナレーションなどがありますが、どれも本数をこなさないと生活できるだけの収入を得ることは難しいです。憧れと現実とのギャップを分かったうえで「声優しかない」と思える強い意志が必要です。
外郎売りをを覚えるためのポイント
外郎売りを暗唱して、セリフ練習に使用する方も多いのですが、それなりに長いセリフになります。そのため、まずは覚えることが難しいともされます。外郎売りを覚えるには、以下のポイントを意識するといいでしょう
・文章の切るタイミングと句点
・徐々につなげる
外郎売りは、句点が多いセリフです。そのため、その句点通りに区切っていくとブレスポイントが多すぎて、覚える際に違和感があります。そのため、区切るポイントは自身のブレスポイントに応じて調整するといいでしょう。読んだまま発生するのではなく、自分自身にやりやすいようにしていくことがポイントです。また一気に流し呼んでもなかなか覚えることは困難です。適宜、区切りながら部分的に覚えていったものをつなぎ合わせていく方法が、早く暗唱するポイントになります。