声優専門の学校ヒューマンアカデミー

声優業の注目もかなり高くなり、声優がメディアやイベントなどで顔出しする機会が増えてきました。では顔出しすることで、声優にとってどのような効果をもたらすのかを見ていきたいと思います。

コミュニケーションの場、方法が増えた

以前は声優とファンが繋がる場というのはほとんどなく、声優がファンの前に顔を出すことは声優個人のイベントなどごく限られた機会だけでした。しかし最近では声優の活動の幅も広がっていき、テレビの仕事をこなす声優やライブを行う声優なども増えてきましたので、声しか認知されていなかった声優も、徐々にその顔が認知されるようになってきました。またニコニコ生放送などのように、ファンと声優のコミュニケーションの場・ツールが増えたこともこの現象の一端を担っていると言えるでしょう。声優の若年化が進んできているため、今後この傾向にはより拍車がかかると推測されます。このように昔とは声優の仕事や立ち位置そのものが変わってきているため、声優の顔出し効果は大きいと言えるでしょう。

ファンの増減につながる

ここで問題になってくるのが、声優の活動の幅が広がり以前よりも人気が出てきていることで、声優がある種偶像的な扱いを受け始めるようになってきていることです。端的に言うと「声優のアイドル化」が進んできているということになります。つまり本来は声を売りにしていた声優が、徐々に容姿も求められるようになってきているのです。その結果、声優が顔出しをした際に「かっこいい！かわいい！」や「思っていたイメージと違った」などという理由でファンの増減につながることがよくあります。この傾向はアニメで人気のキャラ・美形のキャラを演じている声優に特に顕著に見られます。声だけで勝負したいという声優の人にとっては少し厳しい時代になってきていると言えるかもしれません。

声と顔のイメージ

顔出しを行うと「良くも悪くも思っていたイメージと違った」ということがありえるでしょう。最も分かりやすいのは主人公の少年を演じていたのが実は女性だった、というような場合です。このような場合、ファンはもちろん最初は驚きます。しかし、その後その声優の評価がどうなるか、というのはその声優の技量にかかってくるところが大きいのです。この技量というのは声優としての資質だけではなく、ファン対応やその人本人のキャラにも依存してくる部分が大きいく、「声と顔のイメージが違う」ということを話題作りにつなげたり、自分でセルフプロデュースすることで人気を得るというような努力も必要になります。最近の声優は、俳優や歌手顔負けの仕事をこなしている人も多々います。それぐらいの人気声優になるためには顔出しは避けては通れない道だとも言えるでしょう。