声優にまつわるエピソード

声優にまつわるエピソード

魅力的な声を武器にお仕事をする声優。昨今ではメディアへの露出も増え、子どもたちが将来なりたい職業の上位にランクインするようになりました。そんな声優にまつわるエピソードをいくつかご紹介します。


声優を目指すきっかけとなるエピソード

いま活躍している声優さんたちにも、声優を目指したきっかけがあります。「母親とアニメを見ていて2つのキャラクターの声が同じ声優だと教えられ、その衝撃から声優を目指した」「大学受験に失敗して声優養成所とは知らずに入所して声優になっていた」「銀行に勤めていたが、声優をやっているいとこが楽しそうだったので」といったように、声優になったきっかけはさまざまですが、中でも多いのが「声優の〇〇さんに憧れて」「声だけで表現することに感動して」といったエピソードです。やはり声優になりたい人は、声に惹かれて目指すようです。


プロダクションのオーディションでのエピソード

養成学校へ入るためには厳しいオーディションに受からなければいけません。さらに養成機関なので費用を払ってレッスンを受けることを忘れてはいけません。プロダクションが受け皿になっている養成所では、入所して1年経つとプロダクションに所属するためのオーディションが受けられます。このオーディションでの合格率は高くはなく、不合格となった時点で声優への道を諦める人も少なくないようです。


収録現場でプロ意識が見えるエピソード

アニメを見ていると食べ物を食べる音や具合が悪いときのおう吐の音まで声優さんが上手に表現されている場合があります。こういった音を録音する時は、のどに手を当てたり、口に指を入れてみたり、自分の手に口をつけて音を出したりと、自分の体を上手に使って音を表現しているそうです。声での演技はもちろんのこと、声以外の音に対してもリアリティーを追求しているところがプロと言えますね。また、いかに登場人物になりきれるかが、緊迫感のあるシーンや色っぽいシーンなどの演技ができるかの決めてにもなります。


ギャラにまつわるエピソード

声優のギャラを決めている日本俳優連合では、声優の給料はランク制が用いられ、3年目までの新人声優で30分番組が1本15000円だそうです。これは主役級でセリフが多くても、たった一言でも同じ金額というのが驚きです。声優という仕事だけで食べていける人は一握りで、かなり厳しい世界と言えます。純粋にアニメの声優として仕事をするよりも、ナレーションや洋画の吹き替え、司会などのMC業など声を使うあらゆる仕事を組み合わせて生計を立てている声優さんも多いです。中には他のアルバイトをしながら声優を続けている方もいます。