プロの声優が行っているボイストレーニングとは?

プロの声優が行っているボイストレーニングとは?

人と話すときの発声の仕方や話し方でその人の印象がまったく異なります。声の印象が特に大切な声優業においてボイストレーニングは欠かせません。プロの声優が行っているボイストレーニングとはどのようなものでしょうか。


プロの声優も行っているボイストレーニング例

プロの声優の場合には、専門のトレーナーについてボイストレーニングを行っていることが多々あります。こちらではそんなプロが行うトレーニングをいくつかご紹介します。

1.ストレッチ
ボイストレーニングを始める前のストレッチはとても重要です。特に首、顔の筋肉をリラックスさせるための運動は欠かすことができません。首を左右、前後に動かす、首を回す、顔や口元の筋肉を指でマッサージするといったストレッチを発声練習前に行うと、その後のトレーニングを楽に行うことができます。顔や首の周辺のストレッチを行った後に、体全体を使用する準備体操を行うことも非常に有効です。

2.腹式呼吸
発声の基本ともなるのが腹式呼吸です。背筋を伸ばして息を深く吸ったら、ゆっくりと息を吐いていきます。お腹の筋肉を意識することが大切ですが、うまくできない場合は親指と人差し指で円を作り、その円を唇の前に持ってきましょう。唇をすぼめてその円の中に息を吐き、最後はお腹の力を使って息を押し出します。

3.ロングトーン
安定した声を出すためのトレーニングに「ロングトーン」があります。 息を吸った後に「ウーーー」、「ハーーー」など同じ高さの音を長く出していく方法です。吐き出す息の量を一定にする必要があり、腹式呼吸などの呼吸法も大切になってきます。

4.リップロール
アニメの声優などの場合はライブで歌を歌うことが多くあります。歌を歌う際などに高音をうまくだすためのトレーニングとして「リップロール」があります。唇を軽く閉じたまま、鼻から息を吸い、「ブルルルル」と唇を震わせながら口から息を吐いていきます。こちらも一定の量の息をコンスタントに吐いていきましょう。


ボイストレーニングをする際に注意すること

ボイストレーニングを行う際は喉を傷めないように気をつけましょう。無理をして長時間練習するよりは、15分〜20分程度の時間で毎日継続して行うことで、喉への負担を少なくできます。また長時間のトレーニングを行う場合は、休憩をきちんと取ることも大切です。 初心者の場合は、専門的なボイストレーナーからの指導を受けることをおすすめします。自己流で行うよりも喉や体への負担が少なく、効果的にトレーニングを進めることが可能です。