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声質を変えるには?
声質を変えるには?
声の大小は、肺から声帯を通して十分な量の空気が送られることや息を出すための筋肉の大きさによって変わってきます。声の高低に関係するのは、周波数と振動数、それにピッチにです。声帯の形状、サイズ、伸展状態、声門閉鎖の強さ、振動様式によって声にも個性が出てきます。このように七色あるの声質をどのように使い分けているのかご紹介していきます。
様々な声質
声質というのは聞き手の感覚で定義が変わってくるものですが、声優が使う基本的な声質についていくつかご紹介します。
1. ウィスパーボイス
囁くような声や息漏れ声ですので比較的静かに表現したいときに用いられます。
2. ファルセット
弱々しい裏声で息を漏れさせ、柔らかい雰囲気を表現します。
3. ボーカルフライエッジボイス
声をざらつかせ、極限まで低くした声の事を言います。声帯をリラックスするために効果的な声の出し方ですので、ウォームアップに適しています。
4.チェストボイス
基本中の基本で地声です。チェストとは「胸」という意味であり、胸に響く声というような意味合いがあります。このチェストボイスがしっかり出ないと他の声質は習得出来ないと言われています。
5. ミドルボイス
声質のカテゴリーでは、裏声ですが限りなく地声のように聞こえる声です。ミドルボイスは、小さい声ではでませんので声量が必要になってきます。
6.ミックスボイス
素人が聞けば、ほとんどミドルボイスと同じですが、裏声にも聞こえるような微妙な表現の声です。
声質を変える方法
声質を変化させる重要な要素は2つあります。
まずは、外喉頭筋の使い方や鍛えることによって声質を変化させることが出来ます。外喉頭筋は喉頭の周りの筋肉群のことで、喉頭を上下させるときに使われます。外喉頭筋を使って喉仏を下げれば、オペラのような声質になり、リッチな雰囲気の時に用いられます。一方で喉仏を上げると、若々しい声に変化させることができます。また声量にも関係があり、パワフルな声で安定的に声を出すときにも重要な筋肉です。
次に内喉頭筋の使い方です。内喉頭筋は、声帯の開け閉めに関係していて、声帯を開くと息漏れがしますので、裏声のファルセットを出すときには、この筋肉を使います。
内喉頭筋を使って、声帯を閉じれば振動する声になり、チェストボイス、ミドルボイス、ヘッドボイスとなります。 内喉頭筋を過度に絞めると、がなり声やシャウトのようなこえに変化します。