声優の給料の仕組みとは?

声優の給料の仕組みとは?

声優業界の給料はある程度仕組化されているため、その仕組みを詳しく解説していきたいと思います。


声優の一般的な給料

声優の平均給料は月16万円です。安定したレギュラー番組を持っている場合に限りますが、20代では12万円、30代で17万円、40代で22万円の給料をもらっているそうです。ですが、声優は基本的に事務所に所属しても「預かり」という立場で「個人事業主」として雇われますので全く仕事をしなければ給料は0円です。


給料の仕組み

事務所所属の声優は完全歩合制で給料が支払われます。仕事がない月はお給料も出ません。

声優にはランク制が適用され、養成所を卒業してから3年目までは喋った量に関係なく1本15,000円が相場です。作品が再放送されると×1.8の計算で27,000円が支払われます。ランクは数年経験を積むことによって上がっていき、最高ランクのベテラン声優になると1本の金額は45,000円になり、それ以上を稼ぐ売れっ子もいます。最高ランク以上は「ノーランク」と言い、声優自身でギャラ交渉ができるようになります。このレベルは、国民的大人気アニメの主人公声優などで、名実ともに声優業界の大御所が得られる金額です。


ランクによる差はどのくらい?(駆け出し・中堅・ベテラン)

駆け出し(デビュー5年以内)の頃は、声優での仕事はほぼ0円です。レギュラーを持てたら多少の収入はありますが、事務所への手数料を払ってしまったらほとんど残りません。年収50万円程です。そのため、アルバイト・副業は必須となります。

中堅になると、固定ファンも付き、声優としての仕事も安定して入ってくるので年収300万円くらいにはなるでしょう。ただし、ここまで声優業を続けられている人はごく僅かです。多くは30歳前で声優としての夢に挫折しています。

ベテランになると、声優としての仕事はランクが上がりすぎて出演料が高額になるものの、その分制作側が起用しづらくなる傾向があります。そのため一般サラリーマン以下の年収しか稼げないと言われています。しかし知名度があるため声優業の傍らで商売を始める人が増えてきます。声優事務所や学校を立ち上げたり、飲食店を経営したり、役者業に転職する人もいます。


声優を目指す人への給料を上げるコツ

アニメ声優だけで食べていくことは、よほどの技術と能力を持った、一握りの天才でしか成し得ません。 それでも声優の仕事を志すのであれば、最近の流行である「アイドル声優」を目指すことです。CDや写真集、タレントや俳優業など多方面で活躍できる人材となれば露出も多くなる分、収入も上がるというわけです。他にも、キャラクターソングを歌えば歌の印税が収入になり、グッズ販売でも稼ぐことができます。 また、パチンコやゲームの声優は、「ワード制」と言われるセリフ1文あたりで値段が設定されている換算方法になっており高額収入が見込まれるため、本来のアフレコの仕事よりもこちらの仕事を希望する声優も多くいます。CMや番組ナレーション、企業ビデオなどの仕事はギャラも高額で、有名ナレーターになれば1億円の年収を得る人もいます。