声優 養成所とは?

声優 養成所とは?

声優になるために、基本的なノウハウを総合的に学べるのが声優の専門学校です。養成所は、その専門学校を卒業した声優志望者がデビューを目指して、さらに実践的な知識や技術を習得する場所です。専門学校で最低限の知識・技術・経験を積み、卒業後、養成所に入るのがプロの声優になるのに最短のルートとされています。


代表的な養成所とその特徴

代表的な養成所の1つに「青二熟」があります。声優業界では最大手事務所の「青二プロダクション」が運営する養成所で、業界でも一番実績があります。しかし、一番の実績があるからこそ、入所試験も難しく倍率が高いのが現状です。

実績の裏にはしっかりとした実力を持つ声優を育てるノウハウがあります。「優れた声優は、優れた俳優でもある」という教育理念を基に、声優の勉強とは別に日舞・洋舞・ボイストレーニングなどの基礎も教えています。昨今のアイドル声優と言われる容姿も含めた声優の売り出し方はせず、アニメ・ラジオ・ナレーションなど様々な声の仕事をこなせる実力派が多いのが特徴です。

その「青二塾」とは反対に、アイドル声優を多く輩出しているのが「日本ナレーション演技研究所」です。6社もの声優・俳優・ナレーターをマネージメントするグループプロダクションがあり、アニメや歌手活動に特化していて、さらに入所試験が簡単なので毎年多くの生徒が入るため競争率は高いです。


養成所に入るまでの流れ

養成所に入るまでには、1次試験の願書と作文による書類選考を突破してから、重要な試験が待っています。「青二塾」では、

1. 面接
2. 当日渡されるテキストの朗読
3. 1分以内のパントマイム

が試験科目となり難易度が高く、合格の倍率は3倍以上とされています。

「日本ナレーション演技研究所」の試験は、声優に必要な国語の基礎学力テストと指定科目での作文を書く筆記試験があります。その後の面接は質疑応答で自己PRをしてもらい、最後に実技です。配られたプリントを早口で言うテストや、短いセリフを感情込めて内容です。 そもそも入所が難しい養成所、入所しても厳しいレッスンが待ち受けている養成所と様々ありますが、前提として声優の実力がなければ、成功することはできません。どの養成所も応募年齢を高校卒業程度としてはいますが、先述したように、まずは声優の専門学校で基礎を十分に身につけおくことは絶対条件です。養成所へ進むにしても、基礎をしっかりしてから臨みましょう。