女性が夢中になるBL漫画の魅力とは?
BLは男性同士の恋愛(Boys’ Love)を描いた作品のジャンルの名前です。BLと聞くと、一部の女性に愛されるコアな漫画の世界のような感じがしませんか? 実はBLは閉ざされた一部の愛好者たちのものではなく、さまざまな業界から注目されています。たとえばアート界。有名美術雑誌『美術手帖』でも特集が組まれ、アート要素の高いジャンルとしても認知されています。また映画化もされた『大奥』の作者、よしながふみさんのものなど、さまざまな作品が女性ファンを魅了し続けています。BLの魅力とはどんなものでしょうか。
男性同士の純粋な恋愛を味わえる
男性同士の恋愛は女性では絶対に経験できないことです。それを漫画で覗き見できるところが魅力の一つです。自分が絶対に経験できないからこそ、妄想が膨らみ、性別を超えて純粋にその人が好きというときめきが味わえます。男女の恋愛には騙したり、傷つけあったりとドロドロしたものがあります。でも、男性同士ならそれが感じにくいので、よりいっそうピュアな恋愛物語に浸ることができます。
男性キャラクターに没頭できる
女性キャラクターが出てくると、どうしても自分と重ねあわせてしまいがち。しかしBLはほとんど男性しか登場しないので、自分のことを忘れて男性キャラの恋愛に没頭できます。また、イケメン、かわいい系、俺様キャラ、さわやか系など男性のキャラの幅が広いので、好みの男性キャラに出会える可能性も高いです。そうした自分好みのキャラに没頭できる点も、女性から人気が高いところです。
行間を読ませる心理描写
そして最後には、独特のマンガ表現方法もファンを魅了する要素の1つです。BLの特徴は漫画の世界では珍しい、「行間」を読ませる繊細な心理描写を味わえるところ。たとえば、よしながふみさんの漫画のように、セリフがほとんどなく、表情だけでストーリーを進めるような表現方法などです。漫画なのに、まるで「演劇」を見ているような感覚が味わえます。
BLは非常に奥深いジャンルです。カッコイイ男性キャラに、思いきり浸ったり、男女間では感じられないピュアな恋愛ストーリーを楽しんだりできます。表現方法も作家独特のものがたくさんあり、型にはまらない独創性がアートとしても認められた要因なのかもしれません。
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