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少女漫画から学ぶ 読者をドキッとさせるポイント

  

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読者層が拡大する少女漫画

一昔前は、子供やティーン世代が読むものだったはずの少女漫画が、近年の日本において、それ以外の多くの読者層から支持されていることが明らかになっています。2014年に流行した“壁ドン”を生み出した「L DK」(著者:渡辺あゆ)をはじめ、「好きっていいなよ。」(著者:葉月かなえ)、「ホットロード」(著者:紡木たく)、「近キョリ恋愛」(著者:みきもと凛)、「クローバー」(著者:稚野鳥子)、「アオハライド」(著者:咲坂伊緒)と多くの映画の原作は、全て少女漫画です。

2015年もまた少女漫画を原作とした映画の公開が多く控えているそうです。
こうしたヒット作品の中でも歴代トップは、発行部数がシリーズ累計6000万部を突破した「花より男子」でしょう。日本一売れた少女漫画として、今もその記録は守られています。

女子がドキッとするポイントが詰まっている少女漫画

このように絶大な人気を誇る少女漫画ですが、その魅力は具体的にはどんなところにあるのでしょうか? いくつか代表的な魅力をみていきましょう。

少女漫画の魅力その1:必ず自分が気にいる絵柄がある

少女漫画の魅力としては、美しさはもちろん、絵柄の豊富なバリエーションがあります。人間の内面を掘り下げていく繊細な表現力にあふれた絵は、世界でも群を抜いた水準だと言われ、海外からも高い評価を受けています。

少女漫画の魅力その2:読者の共感を呼び感情移入させる

名作や人気作と呼ばれる作品ほど、そこには必ずドキッとするようなポイント、つまり読者の共感を呼ぶような名台詞や名シーンがあることがわかっています。ストーリーも決して一筋縄ではいかず、微妙な距離感の中で展開される恋が表す“女性らしさ”というリアリティも、感情移入させる魅力のひとつです。

少女漫画の魅力その3:多彩な世界観

また恋愛が基盤となってはいるものの、個々の妄想から極端に現実的なものまで、多種多様な物語構成が存在することから、切り口自体を楽しめることも大きな魅力でしょう。最近では、“大人向け”少女漫画と呼ばれるジャンルも出てきています。

男女のドラマチックな展開だけに限らず、性についても赤裸々に描かれているというリアルな生活の様子が、20~30代の女性の共感を呼んでいるそうです。

お約束から独自の視点までが充実

少年漫画の場合は、いわゆるテンプレートキャラによる“お約束”が多いと言われています。だからこそ相対する少女漫画がここまで支持されることになった理由の一つに、前述したような「作品ごとの差が大きい」ことがあるのではないでしょうか。少女漫画には、女子一人ひとりの夢や願望がたくさん詰まっているわけです。

最近では、インターネットで議論が白熱してしまうほど、作者の意図を理解することが困難な作品も多く存在します。ならば、そうした表現や演出方法を自ら勉強するという視点で読んでみましょう。きっと、少女漫画の新たな魅力の発見につながるはずです。

参考リンク
・LDK 
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063416251
・好きっていいなよ。
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063655179
・ホットロード
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=4-08-617201-1&mode=1
・近キョリ恋愛
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063754551
・クローバー
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=4-08-848687-0&mode=1
・アオハライド
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-846647-7&mode=1

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