現役プロ講師が熱い!

椿 かすが先生(札幌校)

■影響を受けたマンガはなんでしたか?

「セーラームーン」。アニメというよりはマンガで入っていきました。セーラームーンのぬりえをしたり、マンガクラブで描いたりしていました。

では、最初は真似というような感じ?

そうですね、模写のようなことをしていました。

学生でもそういった方は多いんでしょうか?

学生でも多いですね、プリキュアとかを真似して描いてたとか、ポケモン描いてたとか多いんです。

■マンガ・アニメとの出会い

小さい時、幼稚園の頃くらいからお絵かきが大好きでした。

お絵かきがマンガになっていったのは?

小学校の3年生くらいのときのクラブで、マンガクラブに入って。その時の顧問の先生がマンガを描く人だったので。趣味で少女漫画を描く40才くらいのお父さんのようなおじさん先生だったので、わりと、周りにそういう環境があったんです。

そのぐらいから、マンガ用のペンなどは使われましたか?

そういうものがある、という話は聞いていたけれども、やはり高いし、その時は、ボールペンとかマジックとか使って描いていましたね。

マンガは小学生のころからずっと描いてこられたんですか?

いえ、だいぶお休みしていました。小学校のころにマンガクラブで友達とふざけてマンガを(オリジナルで)描いたんですけど、それはすぐ終わって、中学生までぷっつりマンガは途絶えました。絵は描くんですけど、マンガは描かないという感じ。中学生になって、小説を書く友達ができたので、なんとなく創作みたいな感じになりました。友達の小説の絵を描いたりだとか、創作友達ですね。でも、高校で別れたので、また、マンガは途切れて。絵は描いてたんですけど、マンガは描いてなかったです。

「絵は描いている」というのはどういう状態だったんでしょうか。

高校では美術部に入っていて、油絵をしていました。落書きより楽しくなっちゃって、出すところがあるので。大した賞ではないのですが...(北海道の)全道展で銅賞かなにかをとりました。

最近では早い方だと高校生でのデビューなども聞きますが、先生はいつ、職業としてマンガ家を意識されたんですか?

職業としてなりたったのは、24歳くらいかな?投稿は、19歳から始めました。高校でてからですね。

高校の時は、マンガから離れていたということですが、何がきっかけでまた描きはじめたのでしょうか?

高校の進路相談のときに、美術系でいくか、文化研究職にいくかということを考えたんですけど、「どうも、そういうのは好きじゃないな」となって。その時、落書きはしていたので、「マンガだったら、職業になるかな?」という感じです。「マンガ家になりたいぞ」っていうのは、2番目くらいの想いでした。

職業と考えたときに、マンガ家という選択肢が出てきたということですか?

そうですね、アシスタントとかもしたいなと思って。子どものころから手先だけは器用だったので、それを生かして好きなことを、ということになると、アシスタントをしながらマンガ家を目指したり、イラストレーターになれたらいいなと思って、専門学校に行きました。
初投稿は、専門学校に入ってから。その後は、少女マンガ家さんのところで、アシスタントをしながら投稿も続けました。
23歳で、ヒューマンアカデミー札幌校のマンガの設立に関わって、今年で10年目。マンガとしては20歳くらいからアシスタントに入っていたので、技術などを教えるのを23歳から始めていました。自分のマンガ人生とともに、ずっとヒューマンアカデミーにいる感じなので、ともに歩んできた感じですね。
小さなころから今まで、好きな絵を描き続けて、それを仕事にできている感じですね。

最近手がけた作品は?

2年ほど前に、北海道のムック本(うんちく北海道)。出版社が考えたキャラクターを使って、北海道の知識というか、小話みたいなことをマンガにしました。あとは、北海道が企画する将来の姿のような、公共事業関係のマンガを描かせてもらったりしています。

どういったところから、そういったお仕事を?

フリーランスのようなものなので、ひとつ仕事をすると、そこから紹介というか。公共事業の場合だと、なるべく出版社と関係のない人という条件になるようですね。そういう仕事をしているときも、普段の授業は並行して行っています。

■おススメの作品(マンガ・アニメ)理由

あんまり、「これは絶対」というのものはないので...個人的には、「サザンアイズ」は面白いぞと思っています。

その作品の何に衝撃をうけられたんですか?

書き込みですね。少女マンガにずっといたので、「サザンアイズ」の書き込みには、「なんじゃこりゃ!」という感じが最初にありました。マンガはいろいろ読んでますね。

先生はもともとどういうマンガを描いてらっしゃったですか?

もともとはファンタジーでした。それが書きたかったんですけども、私の中にあったのは、ファンタジーはファンタジーでも、動乱のファンタジーでした。「ベルセルク」や「北斗の拳」のような、そんな世界でしたね。でも、実際に描いているのは、すごくクリーンなマンガです笑

■学生との思い出エピソード

デビューした学生で何かおぼえていることとかありますか?

そうですねぇ...みんな頑固者だったことでしょうか。

たとえば?

「やる」って言ったことについて、絶対やる、という感じの頑固さ。初志貫徹。「もういいんじゃない?」ってこちらが言っても、「いや、こっち終わってないんで...」みたいな感じの子。デビューした子はみんなそんな感じでしたね。

マンガの勉強をした生徒さんのその後を見て、「そういう選択肢もあったか!」というような方はいらっしゃいましたか?

マンガの学科にいたんですけど、ゲーム会社のディレクションのような仕事をやっている子がいて。直接絵を描かない仕事ですね。もらった素材を切り抜いてバナーを作ったりというようなアートディレクターのような仕事をしている子がいますね。その子が学生のだった時のことを思いかえしてみると、たしかに、特にコラージュが好きだったなぁという感じだったり。マンガを描かなくても、「その中での好きなこと」を仕事にするということもあるんだなと。

先生から見ていても、学生それぞれで興味を持ってることが違うと感じられますか?

ありますね。みんな描くのが好きで、「描きたいなぁ」と来るんですけど、できることとやりたいことが、実際には別れてくるなぁ(だんだん見えてくる)というのは...適正ですかねぇ...各自、その現実は見えてると思うんですけど、やっぱりみんなマンガ描きたいので、しばらくは、みんな葛藤してるなというのは感じます。

■教育ポリシー・こだわり

先生ご自身が、この10年で変わったと思われることは?

自分の中で、見識が広まったというか。いろんなタイプの人がいるし、ほっといていい時もあるし、言わなきゃいけない時もあるということを理解し、実践するようになったことでしょうか。
生徒に対しても、「こうじゃなきゃだめじゃない!」ということをあまり考えなくなったし、逆に、自分が何を良いと思い、何に違和感を感じているのかということを、具体的に伝える力がついてきたかなと思います。

では、学校としてこの10年間で変わってきたと思われることは?

むかしも今もマンガを描きたいという子がいっぱいいるというのは変わってないんですが、最近はそこに、「就職」ということをつねに背後に考えながら、やりたいこと(マンガを描くこと)と葛藤している子がいますね。

それは、マンガ家という意味の就職ではなく?

いえ、一般就職ですね。
そういうのも念頭に置きながら、二年間どうしようかなという感じで入ってくる子が、最近はすごく多くなってますね。マンガだけ描きますではなくて、就職ということも念頭に置いて。
本人たちもたぶん、子どものころから漠然と、「就職しなきゃな」「ひとり立ちしなきゃな」という意識が強くなってきてるのかなというのはありますね。

学生から見た椿先生!

(照井さんについて)

照井さんが受けている先生の授業は?

照:椿先生の2年生の授業は3つありますが(資料考証、マンガ制作、背景応用)、全部うけています。担任ではなく、授業選択で、椿先生が授業を担当しているという関係。2年生になって、入学した時よりは、絵とかだいぶ変わったと思います。

先生から見るとどのあたりがかわってきていますか?

だいぶ器用になってきましたね。もともと器用ではありましたが、人のことを考える絵になってきたので。

「人のことを考える絵」とは?

線の太さ細さとかというのを、見やすいようにするという。読者に読みやすいものを描くというのをだいぶ気を付けるようになってきたなと思いますね。背景を描いたりとかも、「人のことを考える絵」の一つになりますね。

どういう風にみられるか、見せるかというのを、本当に具体的に教えられているんですね。

そうですね。一人ひとり違うので。学生の性格も含めて(笑)それぞれに合せて教えるようにしていますね。

今日、照井さんが選ばれたのは?

担任の先生から見ても、私(椿先生)から見ても、頑張ってるなということからだと思いますね。

照井さんも作品を投稿したりとかされてますか?

照:マンガ合宿で、作品を出しました。緊張しました。今年は、32pのものを作りました。
学校のイベント用も兼ねた作品で、私が描いたマンガに、パフォーミングの学生が声をあてる、というイベントでした。それが決まって、マンガの下書きを描き始められたときには、もう、イベントの締め切りまで一カ月無かったので、一週間くらいほぼ寝ないでやりました。

そのとき先生は?

下書きに入るまでは、付き添いながら一緒に作っていきますが、それからは、もう、生徒を励ますために応援するだけですね。あとは、仕上り直前にチェックして、「ここを足してみたら?」というようなアドバイスをします。

先生からは?

学生は、マンガ合宿前は、かなりハードに頑張るし、心が折れそうになってますね。本当に、合宿前のトレーニングという感じ。みんな根つめてやっています。

授業や、マンガ合宿前の時など、照井さんからみて、先生はどううつっていますか?

照:ずばっと、言ってくれるというか、アドバイスをくれるだけじゃなくて、ヒントをもらえるような先生ですね。

考えさせてくれるところもあるっていうこと?

照:はい、そうですね。今回描いたマンガの、マンガになる前の作業は、先生のアドバイスにだいぶ助けていただきました。(ためになる話が多いので)私に対してのアドバイスだけじゃなくて、先生がほかの人へのアドバイスとか、ほかの人と話をしていて、「こういうマンガ読んでみ~」と言ったりしているときとか、さっとメモしたりしています。

いい生徒さんですね~

ほんとに。妹に欲しいくらいです笑

照井さんはどんなマンガを描くんですか?

自分が一番書きやすいというか、リアルに気持ちがはいるのが、高校生というか、学生の青春ていうか、高校生が悩んだりするような。そんなマンガを描いています。

クラスメイトにはいろんなマンガ描く人がいるんですよね?

いますね。少女マンガ、少年漫画、四コママンガとか。ジャンルはだいたい決まっているので、あまり変わらないですね。四コマの人はずっと四コマ描いてます。

2年生、卒業間近の照井さんの今後のことを聞かせてください。

ごちゃごちゃしてます・・・
研究生っていうのがあって、もう一年勉強しないかと先生に言われていて。でもまだ親に言えてないんですよね。なので、残って一年でどうなるのか、っていうのを今考えたりとか。あとは、今、卒業制作でマンガを作っているので、それと今後のことを考えるのがごちゃごちゃしていて。

卒業制作はどのくらいのボリュームですか?

8ページと16ページのマンガを作っているので、合計で24ページですね。8ページの方はいきおいでやっちゃおうとおもってます笑

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