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ゲームクリエイター入門編【第3話】レトロゲーム全盛期
レトロゲームとは?
実は正確な定義というものは存在しません。というのも、「レトロ」とは「懐かしい」という意味なので、世代によって「レトロ」の意味が変わってくるからです。ここでは、ゲームセンターでヒットしたアーケードゲーム(硬貨を投入して遊ぶ業務用ゲーム)の中から、ビデオゲームの歴史に残るものに絞ってご紹介していきます。「懐かしい!」「知ってる!」とうれしくなるゲームがあるかもしれませんね。
ビデオゲームブームを創ったシューティングゲーム
ゲームセンターでビデオゲームが爆発的に普及したきっかけは、1978年発売の「スペースインベーダー」(タイトー)です。多くの喫茶店に置いてあったゲーム機でもあります。
その後、1979年に発売された「ギャラクシアン」(ナムコ)が、ポスト・インベーダーとして人気を得ます。
1980年には、スペースインベーダーの改良型として発売された「バルーンボンバー」(タイトー)、ギャラクシアンをアレンジした「ムーンクレスタ」(日本物産)、1981年にはギャラクシアンに蛾のデザイン要素を加えた「ギャラガ」(ナムコ)といったヒット作が次々と生まれます。1983年の「ゼビウス」(ナムコ)は、スペースインベーダーに次ぐ売上を記録し、パソコンゲームや家庭用ゲーム機にも移植されました。
「パックマン」「ドンキーコング」などのアクションゲーム
シューティングゲームと並んで、アクションゲームにもヒット作が生まれました。1980年発売の「パックマン」(ナムコ)や1981年発売の「ドンキーコング」(任天堂)などが代表的です。ナムコはシューティングゲームもアクションゲームも制覇していたため、1980年代前半はナムコの黄金期とも言われています。
「テトリス」「ぷよぷよ」などの落ち物ゲーム
1988年の「テトリス」(セガ)発売以降、このゲームを元祖とする落ち物ゲームが流行します。その後、1991年の「ぷよぷよ」(セガ/コンパイル)の発売で、落ち物ゲーム(略して「落ちゲー」)は全盛期を迎えます。
「カプコンワールド」などのクイズゲーム
1989年に「アドベンチャークイズ カプコンワールド」(カプコン)が発売され、その後のクイズゲームの雛形となりました。
「ストII」「バーチャファイター」などの対戦型格闘ゲーム
1991年の「ストリートファイターII」(カプコン)に端を発する、対戦型格闘ゲームの大流行を覚えている人も多いのではないでしょうか。「バーチャファイター」(セガ)では3D技術が注目されました。ナムコも「鉄拳」で底力を見せました。「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94」(SNK)は、毎年発売されるほどの人気シリーズとなります。
「ムシキング」などのトレーディングカードゲーム
2003年の「甲虫王者ムシキング」(セガ)に代表されるトレーディングカードゲームの隆盛は、その後のソーシャルゲームにも引き継がれました。2000年代には、インターネット回線を介したゲームが盛んになります。2010年代になると、スマートフォンやパソコンと連動するなど、ネット化は一層加速。
業界の昔を知ることで新しいものをつくる
最近では、アーケード、家庭用ゲーム機、携帯ゲーム機(スマートフォンを含む)という垣根は、どんどんなくなっていると言えるでしょう。ゲームを作る側は、こういった状況を踏まえてユーザーの求めるものを作っていかなくてはなりません。そのためにも、業界全体がどのような流れを経て今に至るのかをしっかり押さえておきましょう。
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