日本のゲームクリエイターは世界に通用するのか

日本のゲームクリエイターを何人知っていますか？そのうち何人が世界で活躍していますか？海外のゲーム業界からも「コイツはスゴイ」と名指しされるゲームクリエイターを、あなたは何人知っていますか？

日本のゲームクリエイターが世界で活躍するために

かつてほどの勢いはありませんが、世界で活躍している日本のゲームクリエイターはたくさんいます。今回は、海外で評価されている日本のゲームクリエイターを紹介し、世界に進出するためにはどうすればいいかを考察してみました。

海外でも知られている、偉大な日本のゲームクリエイター

◆宮本茂

「スーパーマリオシリーズ」「ゼルダの伝説シリーズ」「ドンキーコングシリーズ」を生み出した、任天堂のクリエイターです。海外では神格化されることもあり、ディズニーの副社長であるグラハム・ホッパーは「おそらくミヤモトと肩を並べられるクリエイターは存在していない」とまで言ったそうです。

◆坂口博信

「ファイナルファンタジーシリーズ」の生みの親として、海外でも認知度が高いクリエイターです。現在はスクウェアを退社し、株式会社ミストウォーカーの代表取締役社長に就任しています。

◆小島秀夫

「メタルギアシリーズ」で非常に有名なクリエイターです。映画監督ギレルモ・デル・トロ、J・J・エイブラムスをはじめ、ツイッターでは海外に多数のフォロワーを抱えており、世界において最も大きな影響力を持つ日本人クリエイターの筆頭だと言えるでしょう。

世界で活躍するために必要なこと

海外で絶賛されるほどの業績を残す方法、海外で評価されるタイトルを作る方法は、様々な業界人や識者が今も議論し続けています。明確な答えが出ているわけではありませんが、議論の中のいくつかのポイントを拾っていくと、世界で活躍するためのヒントが見えてきました。

◆緻密なマーケティング

ゲーム開発の前にマーケティングが必要だ、という話はよく聞きます。たとえばFPSなどのガンシューティング系ジャンルは、日本と海外とで熱量が大きく違いますよね。海外でウケるタイトルを作ればいいということではなく、「海外では何が売れて、何が売れないのか」「どんなものが求められているのか」という分析の重要性は、これからさらに増していくでしょう。

◆日本独自の文化には（現時点では）限界がある

日本のポップカルチャー、オタクカルチャーは、確実に世界に浸透しています。クールジャパンという政策のもと、これからさらに浸透が加速するかもしれません。……が、現段階では、いわゆるオタク向けゲーム・アニメ調のキャラクターは、海外のプレイヤーの大多数が敬遠してしまうそうです。
海外で成功するゲームを作るのであれば、シナリオの内容やキャラクターデザインはよく考える必要があるのかもしれません。

◆物語をより重視する

海外のプレイヤー、特にアメリカでは、ストーリーの流れや世界観など、シナリオを非常に重視するようです。ご存じのように、アメリカでは映画やドラマが非常に発達しています。ご都合主義なシナリオや、アラの目立つ世界設定では、猛烈な違和感を抱かれてしまい、ゲームに没入できない人が多いようですよ。海外に向けたゲームを作るなら、洗練されたハイクオリティなシナリオは必要不可欠ですね。