ゲームクリエイター入門編【第1話】ゲームの歴史 最古のゲームはボードゲーム?
ゲームクリエイター必見! ゲームの歴史
ゲームクリエイターを目指す皆さん。世界で最も古いゲームって、どんなものだと思いますか? 実は最も古いゲームの形式は、ボードゲームだといわれています。中でも最古のものは、紀元前3500~紀元前3100年頃の古代エジプトで生まれた「セネト」というゲームです。
ルールについては2つの説があり、現在では別々のゲーム会社がそれぞれのルールを採用して販売しています。
ゲームクリエイター入門 ボードゲームの種類
ボードゲームは、遊び方の性質として、以下の5つに分類できます。
ボードゲームの種類と歴史1. どちらが先にゴールするかを競う競争ゲーム系統
上記で説明したセネトが流行した後、セネトから派生したゲームが世界各地で誕生しました。日本では、セネトから変化したゲームが「盤双六(ばんすごろく)」として広まり、平安時代の貴族たちの娯楽となりました。20世紀のアメリカでは、セネトのルールに改変を加えた「バックギャモン」が人気を博しました。
サイコロの代わりにルーレットを使ったすごろく形式でヒットした「人生ゲーム」(版権はタカラトミー。1960年にアメリカで生まれた「THE GAME OF LIFE」の日本版)なども、この分類になります。
ボードゲームの種類と歴史2.マンカラ系統 取り合った駒の数を競う
通称「豆まきゲーム」とよばれるマンカラは、起源とされるアフリカだけでなく、ヨーロッパ、東南アジア、など世界中でプレイされています。何百種類ものルールがあり、ベーシックなルールでは、自分の石(駒)を早くなくしたほうが勝ちです。
ボードゲームの種類と歴史3. 駒を上下左右に包囲する包囲ゲーム系統
囲碁は、チェスやシャンチーと並んで「世界三大棋類」とされています。清少納言や紫式部ら平安貴族、織田信長などの戦国武将、江戸の庶民にいたるまで、囲碁は多くの日本人に愛されてきました。盤上に交互に石を置き、自分の石で相手の石を囲んだ領域の広さを競います。
ボードゲームの種類と歴史4. 駒を直線状に配置する配列ゲーム系統
碁盤の上に黒白の碁石を交互に置き、先に石を縦横ななめのいずれかに5つ並べたほうが勝ち。いわゆる五目並べですが、先手が必ず勝つ方法が見つかったため、先手に禁じ手をもうけて、先手と後手で有利不利が生じないようにしたものを連珠とよんでいます。
ボードゲームの種類と歴史5.戦争ゲーム系統(相手の駒を飛び越して取り合う)
イギリスで生まれたチェッカーは、相手の駒をすべて取るか、相手が動けない状態にすると勝ち。マスの数や駒の動き方などが、イギリスとスペイン・ドイツ・ロシアと国際ルール、そしてトルコとで多少異なります。
ボードゲームの種類と歴史6.戦争ゲーム系統(向かい合って性質の異なる駒を取り合う)
チェスやシャンチーは、現在でも世界各地でプレイされているゲームです。シャンチーとは、中国やベトナムで盛んな将棋類で、中国では正式な競技種目になっています。日本の将棋も、この分類になります。
ボードゲームからゲームクリエイターが学ぶべきこと
古代文明の遺跡から発掘されたボードゲームとしては、セネトの他に、古代メソポタミアの「ウル王朝のゲーム」、古代中国の「六博」などがあります。
しかし、現在プレイしている人はほとんどいません。六博にいたってはルールすら不明です。当時は人気のゲームだったはずなのに、時の試練を受けて廃れてしまったのです。
その一方で、チェス、囲碁、将棋などは、千年以上の時の試練を受けてもなお、現在まで多くの人々にプレイされています。数多くの人たちがテストプレイして、細かなルール変更がなされてきたからこそ、現代まで生き延びることができたのでしょう。
ゲームに新たな命を吹き込み続けるためにも、ゲームは多くの人にプレイしてもらってこそ意味があります。
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