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グラフィッカーになりたいアナタへ贈る「プロとしての心構え」
前回のコラムでは「グラフィッカーになりたいアナタへ プロの現場が求める人材とは?」というテーマでしたが、今回はもう少し踏み込んで、「スキルや能力以外の、プロとして必要な心構えやスタンスはなにか?」というテーマを取り扱いたいと思います。
ゲームグラフィッカーとして持つべき心構え
ゲーム作りは創造的な作業ですから、「これはただの仕事だし、やれと言われたことをやるだけでいい」というわけにはいきません。クリエイターとしての心構え、ゲーム制作者の一員としての考え方が求められます。
今回も実際にプロの声を参考に、「ゲームグラフィッカーとして働くうえで必要な心構え」を調べてみました。
エンターテイナーであれ
なによりもお客様を楽しませようとするエンターテイナーとしての気持ちが必要です。ここで言うお客様とはもちろん、あなたが関わったゲームを購入してプレイしてくれる人のことです。「プレイヤーをいかに喜ばせ、楽しませ、驚かせるか」というエンターテイナーとしての気持ちは、ゲームグラフィッカーにとって欠かせないものです。
「自分を表現したい」「自分だけの作品を作りたい」というクリエイターとしての気持ちももちろん必要ですが、それが強すぎるとただの自己満足になってしまうし、チームワークを乱してしまいます。
素直であること、前向きであること
ゲームグラフィッカーは、自分が描きたい絵だけを描けるわけではありません。新人のころは、地味な作業や不得意な作業を命じられるかもしれません。それでも、めげずにこなしてスキルを吸収する素直さは絶対に必要です。前述したように表現欲が強すぎると、自分の成長を阻害してしまいますし、周囲にも迷惑をかけてしまいます。
たとえ描きたくない絵、やりたくないデザインを命じられたとしても、文句を言わずに仕事をして、「どうせならこの機会に苦手を克服してやろう、新しい技法を生み出してやろう」と思える前向きさ(そしてある種の貪欲さ)が必要です。
探求する心
新たなスキルや知識を常に探し求める探求力は、ゲームグラフィッカーにとって必要不可欠です。
新しいブラシの開発や効率的なレイヤーの使い方の研究はもちろん、海外の雑誌を購読してデザインのネタを集めたり、多くの映画を見て画面構図を学んでみたり……第一線で活躍しているグラフィッカーは知識の吸収に極めてどん欲です。彼らは口をそろえて、「成長をやめると、あっという間に後輩に追い抜かれる」と言います。ゲームグラフィッカーの世界は弱肉強食。現状に満足しているとたちどころに居場所がなくなってしまうということですね。
趣味の延長ではやっていけない
プロのゲームグラフィッカーになった時点で、趣味で絵を描いているのとは全く違う心構えで仕事をしないといけません。その結果、絵を描くことが嫌いになるかもしれませんし、「こんな業界に来なけりゃ良かった」と思うかもしれません。
それでも諦めず、めげず、努力し続けた人だけが、第一線のゲームグラフィッカーになれるのだと思います。みなさんも頑張って下さいね!
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