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認可校・無認可校の違いは?声優学校の基礎知識

50_アートボード 1.jpg進路対策

今では特色のある声優学校が全国に多数存在しますが、みなさんは進路を検討する際にどういったポイントをチェックしているでしょうか。

カリキュラムや実績、サポートなど、生徒目線でいえば気になるものばかりですが、意外と知られていないのが「認可校」と「無認可校」の違いです。

一見するとどれも同じように感じますが、両者には根本的な違いがあることを知っておくと今後の進路選びに役立つかもしれません。

そこで今回は、声優学校選びの必須知識である認可校と無認可校の違いについてご紹介していきます。

認可校・無認可校とは?

「認可校」「無認可校」というあまり聞き馴染みのない言葉ですが、みなさんのこれからの学校生活にも影響してくることなので、その点をわかりやすく解説していきます。

そもそも認可校とは、管轄の都道府県知事の認可を得た教育機関のことを指します。

そこには学校教育法に基づいたいくつかの規定があり、それを満たした学校基準や運営がなされているところが認可校とみなされ、反対に認可されていないところが無認可校となります。

例えば、もっとも大きな違いとなるのが称号や経歴で、認可校の課程修了者には「専門士」の称号が付与され最終学歴も専門卒となりますが、無認可校はこれがなく学歴にも記載することはできません。

それでは、この他にも認可校・無認可校の違いを細かく見ていきましょう。

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認可校・無認可校の違い

認可校のメリット

認可校のメリットは、上記のように総合的な教育カリキュラムからなる年間800時間以上(全日制)のレッスンのほか、通学定期、学割の恩恵も受けられ、公的奨学金(日本学生支援機構)を利用できる点からみても入学しやすい学校といえます。

また、一般企業へ就職することになっても学歴に掲載できることから、企業によって評価の対象としてもらえる可能性もありますし、有事の際にも在校生の教育の場が保障されやすいため安心して通えるのが大きなメリットといえるでしょう。



無認可校のメリット

一見すると認可校にのみ魅力を感じますが、実は無認可校にも様々なメリットがあり、芸能系の学校ではあえて無認可校として運営するところも少なくありません。

こうした学校のメリットは、生徒それぞれのニーズに合わせて夜間、土日、短期コースなどを設置できる上、移り変わりの激しい業界に柔軟に対応するためのカリキュラムを採用しやすいことですね。

もちろん、各学校によって教育理念は異なりますが、講師や学科・コースならではの専門的なノウハウを生徒に落とし込みやすい環境が整っているのではないでしょうか。

また、認可校は校舎の大きさや校地の面積にも厳しい基準がありますが、無認可校の場合は駅前や繁華街などに建てられているケースが多く比較的通いやすい点もプラスです。

認可校・無認可校の見分け方

それぞれ違いはあれど、一見するとどちらが認可校で無認可校かわかりずらいかもしれませんね。そんなときにチェックしてほしいのが「学校名」で、認可校と無認可校を見分けるポイントの一つでもあるんです。

以下のようなキーワードをもとに判別してみてください。

【認可校にみられる校名】

  • 学校
  • 専門学校
  • 専修学校
  • 学校法人

【無認可校にみられる校名】

  • 学院
  • 学園
  • スクール
  • カレッジ
  • アカデミー

ただし、これらが必ずしも当てはまるわけではないので、詳細は、学校ホームページに記載されている概要などから確認しておきましょう。

【良い声優学校の選び方】ホームページから簡単に見分けるポイントを解説(2019.12.15)

まとめ

  • 認可校:充実した環境で安心して学べる学校
  • 無認可校:時代やニーズに合わせた環境で学べる学校

今回は、声優志望者に向けた認可校と無認可校の違いについてご紹介しました。

それぞれに違いがあって良さがあるように、進路選びの際は、みなさんの中で重視したいポイントを順番に絞っていくと良い学校が見つかるかもしれませんね。

【声優学校と養成所の違い】通うならどっちがおすすめ?【経験者談】(2019.06.07)

ライター:ゆうき

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