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何が違う?「事務所所属オーディション」と「出演オーディション」

06-12_アートボード 1.jpg声優になりたい!と思った時に、まず探すのが声優オーディションだと思います。実は、声優のオーディションには大きく分けて2種類のオーディションがあるのをご存知でしょうか一つ目が「事務所所属オーディション」、二つ目が「出演オーディション」です。

この記事では、それぞれのオーディションの特徴をまとめながら、どちらのオーディションがどんな人におすすめなのかも詳しくご紹介します。声優になりたいと考えている方、どのオーディションを受けようか迷っている方はぜひ参考にしてください。

目次

①年齢制限が難点?事務所所属オーディションの特徴

②未経験者も可能? 出演オーディションの特徴

③「事務所所属オーディション」と「出演オーディション」どちらがおすすめ?

④まとめ

①年齢制限が難点?事務所所属オーディションの特徴

事務所所属オーディションは、その名の通り声優事務所に所属するためのオーディション。合格してもすぐに声優として活動できるわけではありませんが、事務所のバックアップを受けながら確実に声優への道を歩めるでしょう。

事務所所属オーディションを受ける上で、最初に気にしなければならない点が年齢制限です。

一般的に所属オーディションの合格者は、まず声優養成所に入所します。ところが、その声優養成所に年齢制限が設けられていることが多く、ほとんどが18歳から25歳まで。どこの事務所も若手の育成に力をいれているようで、大人になってから声優を志した方には少し厳しい世界なのかもしれません。とはいえ、25歳以上の人は絶対にオーディションに参加できない!というわけではありません。25歳以上でもOKな養成所もあるので、自分の年齢に合った事務所のオーディションを探してみてください。

また、所属オーディションの特徴は、重視されるポイントが「声」や「演技力」だけではないということです。もちろん声も演技力も大切なのですが、事務所に所属する上できちんとコミュニケーションがとれるのか、一般的な常識を持ち合わせているかなどの人間性も重視されています。いくら声が素晴らしくても、挨拶ができない人や遅刻をする人は、事務所側も合格させません。

また、近年は声優自身がアニメのオープニング楽曲を歌うことも多く、歌唱力を重視している事務所も多くあります。ユニットを組んで活動する場合や、アニメキャラの衣装を着てコンサートやイベントに登場することも。そういった面では、「声」だけにとらわれず、歌唱力やルックス、タレント性もポイントになる可能性があります。所属オーディションは声優未経験者でも受けられるので、自分の声に自信がある!自分の実力を試してみたい!という方も受けやすいオーディションとなっています。

②未経験者も可能? 出演オーディションの特徴

出演オーディションは、決まった作品への出演をかけて行われるオーディションのこと。所属オーディションと違い、合格すればすぐに声優として活動できます。出演オーディションに合格するためは、所属オーディションとは真逆で、ほぼ「声」と「演技力」にかかっていると言ってもいいでしょう。制作側がイメージしているキャラクターにどれだけ近い声を出せるのか、場面ごとに表情を変えた声が出せるのか、プランをくみ取った演技ができるのか...など、技術面がかなり重視されます。既に決定している出演者との相性を確かめられることも。漫画原作がある場合は、既に原作ファンの中で声のイメージが出来上がってしまっている場合が多く、自分が持つ声と原作キャラのイメージがあまりにもかけ離れている場合はさらに難易度が高くなります。

また、出演オーディションは、本番に力を発揮できるか、その場で「こんな声を出してみて」「もっとこんな風に」とリクエストを言われた時の対応力も大切です。所属オーディションでは、テイクを重ねた自信のあるボイスサンプルを提出できますが、出演オーディションはその場の一発勝負。いくら練習でうまくできていても、制作陣の前で納得の演技ができなければ意味がないのです。「なんでもいいからアニメに出たい!」という中途半端な気持ちでは合格するのは難しく、自分の声質や音域を分析して、オーディションに挑まなければなりません。そうなると、どうしても経験者が有利になってしまい、そもそも経験者しか応募できないというパターンも多いのも現状です。

③「事務所所属オーディション」と「出演オーディション」どちらがおすすめ?

ここまで、「事務所所属オーディション」と「出演オーディション」のそれぞれの特徴をご紹介しました。「事務所所属オーディション」は、未経験者の応募が可能なので、これから声優になりたい!と思っている人におすすめのオーディションです。しかし、大手事務所のオーディションは、知名度の高さや仕事の幅広さからどうしても倍率が高くなってしまいます。

「ナレーションをメインに活動したい」「アニメの声優がしたい」「吹き替えの仕事がしたい」など、自分のやりたいジャンルがある程度決まっているならば、そこを強みにしている事務所のオーディションを受けるのもいいかもしれません。

一方、これまでに声優としての活動をしたことがある方や、事務所に所属はしていないもののフリーで声優活動をしている人には「出演オーディション」がおすすめです。未経験の人で、どうしても「出演オーディション」が受けたい!という方も、未経験可能なオーディションを探してチャレンジするのもいいと思います。自分の年齢、経験、得意分野をしっかり見極めて、自分に合ったオーディションを見つけてみてください。

④まとめ

いかがだったでしょうか。「事務所所属オーディション」も「出演オーディション」も簡単に合格できるものではありませんが、挑戦する気持ちが大切です。きちんと下調べをした上で、ぜひ最初の大きな一歩を踏み出してください。

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