声優・俳優
鼻にかかった声かも?チェックの仕方と対処法
みなさんは「鼻にかかった声だね」と指摘されたことはありますか?
こんなときは、声の抜けが悪くクリアに聞こえなかったり、本来の声量以下の細い声になりがちです。
実は、鼻声になってしまう原因は、鼻づまり以外にもその人の発声のクセで起っているケースもあり、僕自身も以前に指摘されたことがありました。
こうした場合は自分ではわかりにくいものですが、一度自覚できれば正しい対処法によって改善できることもあります。
そこで今回は、鼻にかかった声の解説とその対処方法について紹介していきます。
正しい呼吸と発声を再確認し、クリアな声へと変えていきましょう。
鼻声の原因
- 風邪
- 花粉症
- 鼻炎(アレルギー)
- 間違った発声
鼻声にはいくつか理由がありますが、風邪や花粉症、慢性的な鼻炎など、鼻が詰まっている状態のときと、間違った発声をしているパターンの2つがあります。
前者の場合は、鼻の通りを良くすることで改善できますが、後者であれば発声自体が鼻にかかっている状態であり呼吸の仕方に原因があります。
この場合、正しい発声を身につけることが改善の近道なので、以下で紹介する方法を参考にしてみてください。
改善ポイント
日本語には、息を鼻へ抜いて発音する鼻音(びおん)や鼻濁音(びだくおん)があります。
これは「な行」「ま行」「か゚行」がそうですが、声が鼻にかかったりこもったりする人は、どの音も常にこの発音になってしまっている状態ですね。
とかく声優の発声は、唇を響かせる舞台発声とは違い、頭頂へ向かって声を出すイメージを叩き込まれますが、このときに舌が盛り上がりすぎてしまうと口腔が狭まり、どれも鼻音に近い音になりがちです。
そのため発声の際には、口腔を広げブレスの通り道をしっかりと作ってあげることが重要なポイントです。
改善アプローチ
①あくびの発声
舌を下げる感覚を掴むために、一度大きな「あくび」をしてみましょう。
このときは必ず口腔が開いてブレスが口から出ていくはずです。
逆に、舌を盛り上げて口腔を塞いでしまうと上手くあくびができないですよね。
次に、実際にあくびと同時に「あー」声を出してみます。
そうすると不思議と鼻にかかっていない声が出せているので、まずはあくびの要領で顎を開いて舌を下げる感覚を繰り返し覚えておくといいですね。
②鼻を塞ぐ発声
もう一つは、鼻に抜けないようにブレスを強制的に口へ送る方法です。
鼻をつまんで、腹式呼吸を使いながら思い切りよく「あいうえお」と発声してみましょう。
そして、感覚を覚えたら指を離して「あいうえお」と発声します。
また、発声できているかのチェック方法としてもおすすめで、鼻をつまみながらあ行〜わ行まで続けて発声してみてください。
鼻音である「な行」「ま行」以外で、指に振動が伝わってこなければ正しい発声ができている証拠です。
- 振動あり:鼻にかかった発声
- 振動なし:正しい状態の発声
まとめ
というわけで、今回は鼻にかかった声の解説と対処法をご紹介しました。
正しい発声ができていないと、声の響きに大きく影響してきます。
普段、声の通りが良くないと感じたら、ぜひこれらのトレーニングで感覚を覚えてみてくださいね。
ライター:ゆうき