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【おすすめコンデンサーマイク】NT2-A/Rode(ロード)を使った感想
声の収録に欠かせないアイテムがマイクですが、これから宅録をはじめる人の中にもこうした機材を揃えようか悩む人も多いかもしれません。
自宅での使用にぴったりなのがコンデンサーマイクで、現在では様々な機種が販売されていますが、できれば価格が高すぎずそれでいて音のしっかりしたものを選びたいですよね。
そこで今回は、はじめての宅録にもおすすめなRodeの「NT2-A」を実際に使用してみた感想を紹介していきます。
最近では、エントリーモデルでも質の高いマイクやお得なセットも増えてきているので、ぜひ気になったものを探してみてくださいね。
NT2-A/Rode
出典:Amazon.co.jp
- メーカー:Rode(ロード)
- 接続:XLR端子
- サイズ:55mm×55mm×208mm
- 重量:860g
- 周波数特性:20Hz-20kHz
- S/N比:87db
- 最大SPL:127db
- 指向性:無指向性/双指向性/単一指向性
- 機能:ハイパスフィルター、PADスイッチ
オーストラリアの音響機器メーカー・Rode社のコンデンサーマイクで、エントリーモデルの「NT1-A」から若干音色が変わり、指向性切り替え、ハイパスフィルター、PADスイッチを搭載したものが「NT2-A」になります。
そのため、音質も汎用性も兼ね備えたマイクとしてRodeの定番として根強い人気を誇るマイクですね。
①指向性
出典:Amazon.co.jp
NT2-Aでは、「双指向性」「単一指向性(カーディオイド)」「無指向性」と、3つの切り替えが可能です。
指向性とは、簡単にいえばマイクが音を拾う方向ですが、一般的なコンデンサーマイクは単一指向性のみ搭載されているものがほとんどで、複数人で使用する場合などにはこうした切り替え機能があると便利です。
②ハイパスフィルター
ハイパスフィルターは、特定の周波数域をカットできる機能です。
「80、0、40」とあるように、80Hz以下または40Hz以下の低音部分をカットすることで、周囲のノイズを軽減したり、こもり気味な音を明るくしてくれる効果が期待できます。
これらは編集ソフトでも可能ですが、やや手間がかかってしまうため、ワンタッチでできる機能があるのはありがたいですね。
③PADスイッチ
PADスイッチは、入力音を下げたいときに便利な音割れやノイズ軽減にも役立つ機能で「-10db、0、-5db」の調節が可能です。
例えば、ひたすら声を張るような収録だと、マイクにかかる強い音圧から音割れノイズ発生させる原因にもなり、繊細なコンデンサーマイクにとってもよくありません。
こうしたときに、マイク側で手軽に入力レベルを下げることができるのがこのPADスイッチですね。
ちなみに、-10db以下だとかなり小さく録音されることになるので、微調整というよりざっくりカットしたいときに使うのがおすすめです。
感想・レビュー
今回、購入したのは「NT2-A STUDIO SOLUTION」という、NT2ーA本体と各種付属品がセットになった商品です。
- NT2-A
- XLR端子ケーブル
- ポップガード
- ショックマウント
- マイクポーチ
- 説明書
本体のみで買うよりもお得で、入門用としても一括で揃えられるので安心ですね。
セッティングの際も、ショックマウントのホルダーをスタンドやアームに取り付けるだけという感じです。
マイク本体の音色は、やや高音の効いた音抜けの良いサウンドといった印象ですが、かといって安価なマイクにあるようなシャリっと感は気にならず、中域にかけても柔らかさが出ていて、個人的には声を録音することがほとんどなので充分満足ですね。
声質や発声などからマイク乗りにも個人差はありますが、どんな声でもしっかりとしたパフォーマンスを発揮してくれると思います。
難点を挙げるとすれば、マイク本体が860gと重いことですね。
自宅で固定して使うためそこまで気にならないですが、毎回のセッティングはちょっと気を使いますし、購入の際は耐荷重性が強く安定したスタンドやアームを選ぶことがおすすめです。
デザインに関しては好みもありますが、光沢がありながらも堅牢ボディから無骨な印象といったところで、黒を基調とした中でも充分存在感はあると思います。
NeumanやAKGのようなハイエンドクラスには劣りますが、エントリーモデルの中ではトップクラスのクオリティと機能性を兼ね備えたマイクです。
まとめ
というわけで、今回は声の収録におすすめのRode「NT2-A」を紹介しました。
これから宅録をはじめたい方におすすめで、セットパッケージを購入すれば周辺機材も揃えられる本格志向の入門機として活躍してくれるはずです。
※【コスパ重視】宅録入門におすすめのコンデンサーマイクセット8選(2020.08.21)
ライター:ゆうき