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世界で最もゲームがプレイされてる国は?
スマートフォン一台あれば誰でも手軽に楽しめる趣味の1つがゲームです。日本でも多くの人がゲームを楽しんでいますが、海外ではどれくらいの人がゲームで遊んでいるのか気になりませんか? 最近は海外のゲームも手軽に遊べるようになっていますが、現地のゲーム業界がどのくらい賑わっているのかは意外と知りませんよね。
本コラムでは、ゲームのプレイ人口が多い上位3カ国と、私たちにとって身近な日本、韓国についてご紹介します。各国のゲーム産業の特色や、その国の人が好んでいるゲームジャンルにも触れていますので、知っていれば今までとは違った目線でゲームを楽しめるかもしれませんよ!
【目次】
①【第1位】中国
②【第2位】インド
③【第3位】アメリカ
④番外編:日本
⑤番外編:韓国
⑥まとめ
<①【第1位】中国>
世界で最もゲームがプレイされている国は、中国です。中国のゲーム人口は約6.6億人だと言われており、総人口の約14億人に対しておおむね半数の人がゲームを楽しんでいます。
国内のゲーム産業は世界最大規模であり、グローバル視点でも強い存在感を放っています。数々の人気ゲーム企業を傘下に収めるテンセントを筆頭に、巨大なゲーム関連企業が国内に存在しているのは見逃せませんね。
中国で最も人気のあるゲームジャンルは、1プレイが短時間で完結するパズルなどのカジュアルゲームです。一方、プレイにまとまった時間が必要なRPGなどにも熱狂的なファンが多数存在し、『原神』のように世界的なヒットを遂げたタイトルも生まれています。ゲーム好きが多い国だからこそプレイヤー一人ひとりの好みが細分化されており、それぞれのジャンルで賑わいを見せています。
<②【第2位】インド>
インドのゲーム人口は4.5億人前後と推定されており、1位の中国に迫る勢いでゲーム人気が加熱しています。総人口は約14億人で中国とほぼ同じであり、3人に1人が何らかのゲームをプレイしています。e-Sportsへの関心も高いため、試合を視聴する形でゲームを楽しむ人も多いと考えられています。
インドのゲーム産業は、これまで中国やアメリカと比較して規模が大きいとは言えませんでした。
しかし、近年目まぐるしい勢いで急成長を遂げており、世界中から注目を集めています。国内にあるゲーム会社の数も、2010年頃と比べて10倍以上に増えました。市場規模、プレイヤー数ともに右肩上がりが続いているため、近い将来にゲーム愛好家が最も多い国になっている可能性もありますね。
インドではFPSやバトルロワイヤルゲームが特に人気で、その火付け役ともいえるタイトルが『PUBG』。一時は政府によってプレイが禁止され、インドのゲーム市場から消えていました。
しかし、2023年には独自仕様の『BGMI』という名称で帰ってきて、数多くのインド人を再び魅了しています。その他、アクション、パズル、スポーツなどのジャンルも人気があります。
<③【第3位】アメリカ>
アメリカでは約2億人がゲームをプレイしています。これは総人口3億人の60%以上に相当しており、この記事で紹介している国の中でもトップクラスの割合です。
アメリカのゲーム市場は、中国に連なる形で世界最高峰。ゲーム人口は中国より少ないものの、市場規模は中国とかなり近いため、消費者一人あたりがゲームに支払う金額はアメリカのほうが多くなります。現地のゲーム企業としては、Activision Blizzard、EA、Epic Gamesなど日本でも人気のゲームを手掛けた会社が多数存在しています。
アメリカで人気のジャンルは、シューティングやアクションなどです。アメリカ国内の企業が開発した『フォートナイト』や『GTA』など日本でも有名なゲームはここに含まれます。
また、近年はスマートフォンで遊べるモバイルゲームに関心が集まりがちですが、アメリカでは家庭用ゲーム機やPCでゲームを遊ぶ人の割合が他国と比べて高いことも特徴的。PS(Play Station)シリーズやNintendo Switchなど、日本製のゲームハードも人気です。
<④番外編:日本>
日本のゲーム人口は約5,500万人で、総人口1.25億人のおよそ45%がゲームをプレイしています。ゲームの市場規模は中国とアメリカに次いでいるため、プレイヤー一人あたりがゲームに払うお金は世界でもトップクラスと言えるのではないでしょうか。
特に、ソニーや任天堂はゲーム世界シェアの多くを占めており、PS4(PS5)やNintendo Switchという2大ハードの人気は日本だけに留まりません。
日本で人気のゲームジャンルは、パズルやRPG、シミュレーションなどです。カジュアルに短時間で遊べるパズルなどのジャンルはどこの国でも大人気ですが、楽しむのに時間が必要なRPGやシミュレーションに人気が集まっているのはやや珍しい傾向。暇つぶしや息抜きとしてだけでなく、世界観やストーリーに深く入り込むゲーム文化が盛んなのは、日本の特色と言えます。
<⑤番外編:韓国>
韓国のゲーム人口は2,000万人前後で推移しており、総人口5,150万人に対して40%近い人がゲームを楽しんでいます。韓国といえば、「PCバン」という名前で栄えている独自のネットカフェ文化およびオンラインゲーム文化が特徴的。ここ数年でもPCゲームが主流で、世界的には珍しい傾向です。PCでプレイするMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)はもちろん、『リネージュ』シリーズのモバイル版など、モバイルゲームでもRPGは根強い人気がありますよ。
また、韓国の人々はe-Sportsに強い関心があり、e-Sports先進国として真っ先に挙がってくる国。『オーバーウォッチ』や『LoL(League of Legends)』などアクション系の競技ゲームも人気があり、自国だけでなく他国のプレイヤーにも勝つために日々腕を磨いている愛好家が多いです。
<⑥まとめ>
このように、日本やアメリカのような以前からのゲーム先進国以外でも、さまざまな国でゲームを愛好する人は増え続けており、独自のゲーム産業が栄えています。
最近は海外や外資企業で働くことを選択するクリエイターも増えてきています。人気ゲーム『龍が如く』のプロデューサーである元セガ取締役の名越氏が、中国のネットイース社の誘いを受け、同社100%出資の独立スタジオを起こしたのも記憶に新しいところです。
今後、ゲーム業界はなお一層、グローバル化を進め、世界各国との繋がりや影響が強くなっていくものと思われます。そのような環境で最も役立つのはやはりゲーム制作のスキルだと言えます。
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