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ゲームプログラマーに必要な言語は?プログラミング言語の特徴や学び方を解説

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ゲームプログラマーの必須スキルといえば「プログラミング」です。しかし、プログラミング言語にはさまざまな種類があるため、「どれを学ぶべきか分からない」ということもあるでしょう。そこで本記事では、ゲームプログラマーにおすすめのプログラミング言語について解説します。

ゲームプログラマーに求められるプログラミング言語

ゲームプログラマーに求められるプログラミング言語として、次のようなものが挙げられます。ここでは、各言語の特徴について解説します。

  • C++
  • C#
  • Java
  • Objective-C
  • Kotlin
  • Swift
  • Go
  • JavaScript
  • PHP
  • Ruby
  • Python

C++

「C++(シープラスプラス)」は、ゲーム業界で最も主要なプログラミング言語で、一般的なシステムやソフトウェア開発でも活用されています。C++は低水準、つまりハードウェアに近い制御が可能なので、実行速度が非常に速いプログラムを作成可能です。

そのため、リアルタイムで高度な処理を行う大規模なゲーム開発に適しており、例えばEpic Games社のUnreal Engineでも開発言語として使用されています。C++は学習難易度が高いプログラミング言語ですが、PCゲームやコンシューマー機のゲームプログラマーになる場合は必須だといえます。

C#

「C#(シーシャープ)」は、前述したC++を扱いやすくしたプログラミング言語です。PCやコンシューマー機のゲームや、スマホアプリやXRコンテンツなどの開発現場で活用されており、ゲームエンジン「Unity」の開発言語にも採用されています。

前述したC++より言語仕様や文法などが分かりやすいため、これからゲームプログラマーを目指す方に向いているプログラミング言語です。

Java

「Java(ジャバ)」は、主にAndroid向けのアプリ開発に活用されているプログラミング言語です。また「Minecraft(マインクラフト)」や「RuneScape(ルーンスケープ)」など、Javaで開発された大規模なゲームもあります。

Javaのプログラムはクロスプラットフォームで動作し、システム開発などでも活用されているため、一般のプログラマーとして働く場合も役立ちます。ただし、現在ではAndroid端末向けのアプリやゲームの開発言語は、後述する「Kotlin」がメインになっているので注意が必要です。

Objective-C

「Objective-C(オブジェクティブシー)」は、iPhoneやMacのようなiOS・macOS端末で動作するアプリを開発するためのプログラミング言語です。開発環境として使えるのはMacのみとなっており、Appleの統合開発環境「Xcode」も必要なので習得するハードルが高いです。

なお近年では、後述する「Swift」がiOS・macOS開発のメイン言語となっているため、今からObjective-Cを学ぶ必要性は低いといえるでしょう。

Kotlin

「Kotlin(コトリン)」は、Android端末向けのアプリやゲームの開発に活用されているプログラミング言語です。

以前はJavaが使用されていましたが、Google社がAndroidアプリ開発言語としてKotlinを正式にサポートしてから、Android向けのゲーム開発ではKotlinが主要言語になっています。短いコードで複雑な処理が実現できるため、プログラミング初学者でも学びやすいことが魅力です。

Swift

「Swift(スウィフト)」は、前述したObjective-Cの後継言語として、Apple社がiOSアプリ向けに開発したプログラミング言語です。

従来のプログラミング言語よりシンプルな構造であるため、初学者でも学びやすくなっています。ただし、Objective-Cと同様にiOS端末専用であるため、PC・コンシューマー機やAndroid向けのゲームプログラマーになりたい方には向いていません。

Go

「Go(ゴー)」はGoogle社が開発したプログラミング言語で、言語仕様としてはC言語やJavaに近いといえます。クロスプラットフォーム性が高く、実行速度も比較的速いため、大規模なオンラインゲームやリアルタイム性が重要なゲームの開発に活用されています。

また、言語構造が分かりやすく構文がシンプルであるため、これからゲームプログラマーを目指す方も学びやすいプログラミング言語です。

JavaScript

「JavaScript(ジャバスクリプト)」は、Webアプリの開発に活用されているプログラミング言語です。前述したJavaと名前が似ていますが、両者に関連性はなく、こちらはWeb系専用のプログラミング言語となっています。

Webブラウザ上で稼働し、クロスプラットフォーム対応が容易であるため、ブラウザゲーム開発で活用されています。JavaScriptは難易度が比較的低く学習しやすいため、Webブラウザ系のゲームを開発したい方におすすめです。

PHP

「PHP(ピーエイチピー)」は、Web開発で広く使用されているプログラミング言語です。ゲーム開発においては、ブラウザゲームやスマホアプリのサーバーサイド、つまりサーバー側のプログラム開発で活用されています。PHPは簡潔なソースコードで記述でき、習得すればWebプログラマーとしても活躍できるため、初学者に向いているプログラミング言語です。

Ruby

「Ruby(ルビー)」は、スマホアプリやブラウザゲームのサーバーサイド開発で活用されています。日本人が開発したプログラミング言語なので、日本語での情報が豊富で学びやすく、なおかつ構文・文法が直感的で分かりやすいことが特徴です。また、ライブラリの種類も豊富なので、活用することでゲーム開発を効率化できるでしょう。

Python

「Python(パイソン)」はシステムやスマホアプリの開発など、幅広い用途で活用されているプログラミング言語です。近年ではAIやディープラーニングなど、先進的な分野でも活用されており、注目度や需要が高まっています。

加えて、ゲーム開発向けのライブラリもあるため、小規模なインディーゲーム開発でも採用されています。Pythonは言語構造がシンプルで学びやすく、なおかつ多様な分野で活躍できるためおすすめです。

ゲームプログラマーになるための言語学習のポイント

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ゲームプログラマーになるためにプログラミング言語を学習するときは、次のようなポイントに注意しましょう。

  • ゲームの種類と言語の相性を理解する
  • 学習難易度や将来性で言語を選ぶ
  • 適切な方法でプログラミングを学ぶ

ゲームの種類と言語の相性を理解する

ひとくちにゲームプログラミングや言語といっても、ゲームの種類によって適したプログラミング言語は異なります。例えば、PCやコンシューマー機のゲームの場合は、複雑な処理を高速にできる「C++」や「C#」などが一般的です。

一方で、スマホゲームの場合はAndroidが「Kotlin」でiOS端末が「Swift」など、ハードウェアに適したプログラミング言語があります。ブラウザゲームなら「JavaScript」や「PHP」などの言語が必要となるでしょう。

このように、「この言語ができれば何でもできる」という万能な言語はないため、やりたいことに適した言語を学ぶことが大切です。

学習難易度や将来性で言語を選ぶ

プログラミング言語はさまざまですが、種類によって習得難易度が大きく異なります。例えば、初学者がいきなり「C++」のような高難度の言語を学ぼうとすると、疑問点を解消しきれずに挫折してしまうかもしれません。一方で「Kotlin」「Swift」「PHP」などの言語は、構造が分かりやすく、学びやすいといわれているため、まずは学習難易度が低い言語を選択すると安心でしょう。

またプログラミング言語の学習時は、インターネットなどによる情報の得やすさも大切です。プログラミング言語によって業界における需要も異なるため、ゲーム系以外のエンジニアの道も考えている場合は活用の幅が広い言語を選ぶ方が無難です。

適切な方法でプログラミングを学ぶ

ゲームプログラマーになるための知識やスキルには高度なものもあるため、適切な方法で学ばなければ挫折したり、十分な知識が身に付かなかったりします。

また、実務においてはチーム開発や問題解決力も欠かせないため、単にプログラミング言語を学ぶだけではなく、実際に自分でゲームを開発する練習を重ねることも大切です。後述する「ゲーム専門の学校」に通うことで、ゲームプログラマーに求められることを網羅的に学ぶことができるでしょう。

ゲームプログラマーになるための言語の学習方法

ゲームプログラマーになるためには、先ほどご紹介したようなプログラミング言語の習得が必須です。次のような方法で学習しましょう。

  • 独学で勉強する
  • 大学に進学する
  • やスクールに通う

独学で勉強する

ゲームプログラマーになるための知識やスキルは独学でも習得できます。例えば、参考書やインターネットの学習サービスなどを活用することで、ゲームプログラマーとして必要なプログラミング言語の知識が身に付きます。

ただし、独学ではモチベーションの維持が難しいことや、実務で必要なチーム開発の経験が積めないことに注意が必要です。プロのゲームプログラマーを目指すのであれば、後述する大学や専門の学校・スクールに通う方が効率的に学べます。

大学に進学する

情報系や工学系の学科がある大学では、プログラミングを専攻することができます。また、3DCGを駆使するゲーム開発では、数学や物理など知識が求められるため、大学進学が有利になる場面もあります。

ただし、ゲームプログラマーになるための知識・スキルを集中的に学ぶことはできません。そのため、将来の道をゲームプログラマーに絞り込むのであれば、専門の学校やスクールに通うメリットの方が大きいでしょう。

専門学校やスクールに通う

ゲーム系の専門の学校では、ゲームプログラマーとして活躍するための知識を集中的に学べます。学校によっては、ゲーム業界で活躍している現役ゲームプログラマーの講義が受けられるため、実務で役立つ実践的な知識も習得できます。

また、ゲーム専門の学校ではチーム開発の経験も積めるため、就職後も即戦力として現場で活躍しやすいことも魅力です。ゲーム企業との提携があるゲーム専門の学校の場合であれば、求人紹介や丁寧な就職サポートも受けられるので安心して学べるでしょう。

ゲームプログラマーを目指すなら「総合学園ヒューマンアカデミー」へ!

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ゲーム業界で活用されているプログラミング言語には、「C++」「C#」「Java」などさまざまな種類があります。ゲームプログラマーになるためにプログラミング言語を学習する場合は、開発したいゲームの種類や学習難易度などのポイントから選ぶとよいでしょう。ただし、初学者はプログラミングの学習で挫折してしまうことがあるため、専門の学校などで学ぶのがおすすめです。

これからゲームプログラマーを目指す方には、「総合学園ヒューマンアカデミー」のゲームカレッジ ゲームプログラマー専攻がおすすめです。C++やC#、Javaなど幅広いプログラミング言語を学ぶことができ、ゲームエンジン「Unity」の使い方も習得できるため、就職後は即戦力として活躍できます。

ゲーム関連企業300社以上との協力関係もあり、ゲーム関連企業の求人社数も150社以上にのぼります。就職率はなんと97.8%と非常に高く、スクウェア・エニックスやバンダイナムコスタジオなど、業界最大手のスタジオへの就職実績も豊富です。

また、第一線で活躍する現役プロ講師の指導を受けることができ、全国に校舎を展開しているため、地元でも高いスキルが学べます。さらに、少人数制を導入しているためサポート体制が充実しており、未経験の方でもしっかりゲーム業界への就職を目指していくことが可能です。

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