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あの大手企業は初任給30万円！？国内ゲーム企業の賃上げ背景とは？
カプコンは、2025年度から新卒社員の初任給をアップすると発表しました。2022年以降セガやスクウェア・エニックス、任天堂といった国内ゲーム企業に賃上げの動きが進んでいます。
この記事では、各社の賃上げ状況や、なぜ国内企業が相次いで賃上げに踏み切ったのかといった背景を紹介していきます。
【目次】
①国内ゲーム業界各社が報酬額をアップ？
②各社の給与がアップしている背景は？
③スキルアップして内定を勝ち取ろう
④まとめ
＜①国内ゲーム業界各社が報酬額をアップ？＞
『モンスターハンター』シリーズや『バイオハザード』シリーズでおなじみのカプコンは、2025年度から新卒社員の初任給を6万5千円引き上げ、従来の月額23万5千円から月額30万円へと28％アップすることを発表しました。
カプコンは2022年以降、全社員の平均基本年収の30％増額や業績連動性を高めた賞与制度の導入、従業員向け株式報酬制度の導入といった施策を行って来ましたが、今回の発表はそれをさらに推し進めるものとなります。また、現在在籍中の正社員に対して特別一時金を支給することや、平均5％を超える昇給を予定しているといいます。
この動きはカプコンだけに限った話ではありません。セガは2023年7月1日から基本給のベースアップや賞与を基本給へと一部組み込むことで、従業員の月額平均給与を約30％アップさせ、大卒初任給を22万5千円から35％アップの30万円としています。
スクウェア・エニックスも2023年4月から基本給の引き上げを実施しており、基本給は平均10％の昇給。新卒初任給も平均27％アップの28万8千円としています。任天堂は2023年4月から給与を一律10％の引き上げを行いました。マーベラスも2023年4月から全社員を対象に給与を平均5％の引き上げを行っています。この他にも2022年以降、バンダイナムコエンターテインメントやコーエーテクモグループなども相次いで昇給を実施しており、こうした動きは大手以外の中堅ゲーム企業にも広がっています。
＜②各社の給与がアップしている背景は？＞
ではなぜこのタイミングで、国内ゲーム企業各社が一斉に賃上げへと動いているのでしょうか？
もちろんゲーム市場が世界的に急速な拡大を見せておりゲーム業界自体が好調であることも影響していますが、ロシアのウクライナ侵攻の影響によるエネルギー価格の高騰に端を発する物価上昇に対応するためといった理由もあるでしょう。しかしそれ以上に、優秀な人材を確保するための人材投資戦略という側面が大きいと考えられます。
まず世界的なゲーム業界の拡大やハードウェアの進歩に伴って、AAAタイトル（大ヒットを期待できる作品）の開発規模は年々増大の一途をたどっており、一人でも多く優秀な人材を獲得すべく人材獲得競争が激化しているという背景があります。
さらに海外の企業は以前から人材投資に積極的で、国内企業は報酬面や労働環境の面で海外企業や外資系企業に比べ劣っていると言われてきました。そこに歴史的な円安が進んだことで、ドル換算で考えると国内企業の報酬額は目減りしてしまうという悪条件が重なっていて、優秀な人材の海外流出が強く懸念されているのです。
実際、『龍が如く』シリーズのプロデューサーを務めた名越稔洋氏が2021年にセガを退社し「名越スタジオ」を立ち上げた際には、中国ゲーム大手ネットイースの出資を受けており、同シリーズのディレクターやプロデューサーを務めたスタッフも移籍したという例があります。
こうした状況を見据えた上で、今後の競争に勝ち抜くために各社は積極的な賃上げを行っているという訳です。
＜③スキルアップして内定を勝ち取ろう＞
国内各社で賃上げの動きが続いているこの状況は、ゲーム業界に進みたいと考えている人にとっては朗報ですが、各社の目的が優秀な人材の確保であることは忘れてはいけません。年収が高く将来有望なゲーム企業への就職を目指すのであれば、相手に欲しいと思わせるだけの知識とスキルを身に着ける必要があります。
書籍などを利用して独学で知識を身に付け、ゲームを自作して経験を積むという方法もありますが、そうした方法をやり遂げられるのは極限られた人だけです。専門的な知識を身に付けたいなら、教育機関とそこに携わる専門家を頼るのが近道でしょう。
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＜④まとめ＞
この記事では2025年度からの初任給が30万円にアップされたという話題を中心に、2022年以降の国内ゲーム業界に広がっている賃上げに関する情報と、その背景について紹介しました。
ゲーム業界は右肩上がりで規模を拡大しており、今後のさらなる成長が期待できる分野のひとつです。あなたも専門学校で必要なスキルを学んで夢をかなえてみませんか？
