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声色の作り方 どうやって声色を変えるの?
プロ声優の山寺宏一さんなど、声の使い分けが巧みな声優さんは多いですよね。自分一人だけで多くの声色を使い分けることができたら、声優としての価値も上がるでしょうし、なにより演じていて楽しそうです。でも、声色を意図的に使い分けることって、誰にでもできることなのでしょうか?
新し声色を生み出すためにやってほしいこと2つ
結論から言うと、声色を使い分けることはできます。もちろん、もともとの声質やスキルによって「変えられる幅」は変わってきますが、コツをつかんで練習すれば、誰でも何種類かの声を出すことができるはずです。
口のカタチで声を作り、体に覚え込ませる
◆まずは新しい声を作ってみる
たとえば、「い」の発音と「お」の発音とでは、口のカタチは大きく異なります。唇のカタチや口を開く大きさだけでも、音はまるっきり変わってしまうのです。それに加えて、吐き出す息の量や舌の位置も意識して調整すれば、より多彩な声色が生まれるはずです。
◆その声をなじませる
口のカタチを変化させながら声を出し、「これだ!」という声を見つけたら、その口のカタチのまま台詞(せりふ)をしゃべってみてください。口を閉じたまま・すぼめたまま・大きく広げたまま、アニメやゲームのキャラクターの台詞を読みあげるのです。もちろん台詞をしゃべるわけですから、口のカタチは多少変わりますが、極力最初のカタチから変わらないように意識してみてください。この作業を続ければ、口と体がその声色を覚えてくれますよ!
小説の朗読
文庫本などの小説を朗読してみるのも良いトレーニングになります。一般的な小説には登場人物が複数存在するはずですから、すべて自分で演じ分けなければいけません。それぞれの登場人物になりきって朗読していけば、登場人物ごとに声色が少しずつ変わっていくと思います。キャラクターと一体化して、そのキャラの個性、人間性、性格をしっかりと演じ分けようとすれば、声もそれにつられて自然と変わっていきます。その声の変化を育んでいけば、いずれ自分の「第二の声」が生まれるかもしれませんよ。前述の「口のカタチで声を作る」と組み合わせればより効果的です。
声色の数の多さが価値ではないし、それより大切なことがある
今回のコラムは「声色の作り方 どうやって声色を変えるの?」というタイトルですが、声色を作ることだけに躍起になったり、喉や肺を痛めながら声色を作ったりすることは絶対にやめてください。声色は使い分けられるに越したことはありませんが、たとえ一種類の声しか使えなくても、演技力があれば十分通用するのが声優の現場です。現にプロの声優さんのなかには、声の使い分けができなくても、その演技力によって数多くの仕事を抱えている方が何人もいます。声色を作ることに熱中して、本来の目的や、本当に大切なものを見失わないようにしてくださいね。
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