プロダクションから

社会人としてのマナーを身につけ、
技術をしっかり磨いた人が勝つ!

俳協理事長 田代利之氏
俳優、声優、ナレーター、DJらが多数所属する俳協(東京俳優生活協同組合)理事長。俳協演劇研究所、俳協ボイスアクターズスタジオを開設し、俳優、声優の育成を行っている。また、一般社団法人日本声優事業者協議会では理事長を務めており、総合学園ヒューマンアカデミーの特別顧問でもある。

近年、俳優には「スキル+αの付加価値」が求められています。そのために皆さんがやるべきことは、映画や芝居、音楽や読書などいろんなものに興味を持つこと。そうすると、プロとしてのものの見方、考え方が身につきます。また「+α」が求められるのはオーディションの場でも同じ。時間枠いっぱいで技術的な上手さを披露するより、10秒でも自分の最も得意なものを見せられた方が印象的です。さらに、プロになってからはモラルも求められます。時間を守る、挨拶や礼儀など、人としてあたりまえのことができる人こそ、伸びるのです。どんなに才能がある人でも、周りに嫌われると仕事は来ないシビアな業界です。

ヒューマンアカデミーの学生さんは、実践的な授業で、先に述べた「+α」を身につけられた人も多いようです。やはり業界は、元気よく挨拶できる人、説明会などでも一生懸命メモを取る人などに、将来を真剣に考えているという印象を持ちます。夢だった仕事を現実にしたいのなら、まずはとことん頑張ること。皆さんの活躍を楽しみにしています!

折れない強い心を持ち、
ストロングポイントを意識しよう

株式会社ムーブマン 代表取締役 羽佐間 圭介氏
株式会社ムーブマン・ムーブマン音楽出版株式会社で代表取締役、およびプロデューサーを兼任。また、一般社団法人日本声優事業者協議会では副理事長を務めている。前職はレコード会社勤務であり、長く芸能業界に携わった経験を多方面で活かす。また、新人育成にも力を入れており、共同出資で運営されている名古屋声優演技VOICE3の取締役でもある。

約60年前に声優という仕事が生まれたころ、声優をしていた人の数は200人ほどでした。初期の声優は専業というわけではなく、新劇の役者が本業の舞台と並行して始めた職種だったのです。その後、声優という仕事が確立していき、現在は約6500人が声の仕事に携わっている、という統計があります。アニメや外国映画の吹き替え、ナレーションはもちろんですが、今はゲーム、ウェブ関係の動画などで大きく需要が伸びています。今まで声優と全く関連のなかった分野でも、声の価値を認識してきてもらっているケースが増えて、仕事は多岐にわたっていますね。オファーが人気声優に偏りがちだという面はありますが、仕事の数はますます増えています。

声優を含めエンターテインメント業界で働きたい、という希望を持っている人に必ず伝えたいことは「心を強くしてほしい」ということ。この業界はサバイバルという部分が大きく、心が折れやすい人には厳しい世界だといえます。現在の教育や生活環境では子供たちが大事に育てられていて、心を鍛える機会が少ないですよね。しかし、プロになると批判や批評の連続という環境になるのです。厳しい言葉を浴びる機会が全然ないまま学校を出て、途端に社会の厳しさにさらされることになりますから......そこで心が折れてしまわないように、ぜひ心の強さを身につけてほしいと思います。

それと同時に、自らのストロングポイントを明確に意識することが大事です。いろいろ学びながら「自分のよさとはどんなところだろう?」ということを徹底的に研究してください。なぜなら、声に特徴がなければインパクトを与えることができないからです。ストロングポイントを磨くため、自分の声を好きになり、自分の声を理解して「どうやったらよりよくなるのか?」を徹底的に追求していきましょう。さらに、普段の生活から「人に見られる仕事」だという意識を持ち、外見に気を配ってください。これは「美人とか美人じゃない」という話ではなく、服装や表情などによって、人の目によい印象を与えられるようなパーソナリティを意識して作っていきましょうということです。

ヒューマンさんのような専門校に通うメリットは、まず設備ですね。簡単に手に入らない環境......特に、思い切り声を出せる環境を得られます。現在は、自宅や公園で大きな声を出す練習をするのが難しいでしょう。スタジオや各種機材もありますから、学校の設備は勉強の大きな助けになると思います。それから、多くの 先生や同級生から知識や意見、評価をもらえることも、非常に有効でしょう。これは、先にお話ししたストロングポイントを見つけるということにもつながりますね。

また、専門校で「好きなことに対して真剣に取り組む」という経験ができるというのは、人生を変えるような出来事になるはずです。個人個人で事情は異なりますが、義務教育や高校で趣味や空気が周囲と合わずにうまくいかなかった人でも、目指す方向が同じだったり、好きなものが似ていたりする集団の中では、お互いを認め合えますよね。さらに......例えば、それまで「人と目を合わせて話すことすらできなかった人」が、声優になろうと毎日真剣に取り組んで学んだとします。そうすると、人と目を合わせて話すことができるようになったり、ちょっとした冗談を言い合ったりできるようになるんですよ。真剣に取り組むことで、努力と上達の喜びを知って、次のステージで努力できるキッカケになり、そこに新しい個の人生が開けていく。それって、人生のターニングポイントですよね。専門校で学ぶことには、そうした意義があると感じています。

声優という仕事は本当に奥が深く、80歳を過ぎても第一線で活躍し続けられる稀有な仕事です。そんな年齢になっても世の中に必要とされる仕事に携わるというのは、本当に幸福ですよね。みなさんも「もっとうまくなりたい」、「人に伝えたい」、「人に喜んでもらいたい」......こうした気持ちを常に自分の中にしっかり持ち続けてください。それができたら、きっと一生活躍し続けられると思います!

「はてな」と「思いやり」の心を継続できた人が活躍できます!

エンターテインメントが細分化するに伴って、声優が携わる仕事の幅は広くなってきています。例えばゲーム業界ですが、そのゲーム業界自体にも広がりがあります。従来の家庭用ゲーム機だけでなく、携帯ゲーム機やスマートフォン向けのゲームも数多く出ていますよね。そうした各業界の細分化によって、それぞれの場所で声優の需要が高まっているのです。さらに、これから世界的といえるチャンスが到来します。それは、東京オリンピックです。ナレーションの需要が非常に多くなると思いますし、そのときに語学が堪能であれば、より大きなチャンスをつかめるでしょう。

では、どうしたら声優になれるのか。まず声優を目指すにあたって、今すぐ始められる努力があります。それは、「新聞を読むこと」なのです。現場に出てよく感じることは、「漢字を読めない若者が多い」ということ。また、「縦書きの文章に慣れていない」人も数多く見受けられます。そうした部分を克服するために、新聞を読むことは大きく役立ちますね。現場での具体例を出しますと、アニメの台本は映像用の画面を見ながら読めるように、縦書きになっています。このとき、台本の縦書き文字を追うのに手間取ってしまうと、映像が間断なく流れる画面をしっかり見られません。収録はコンマ何秒で動く世界ですから、目の動かし方がひとつで仕事のデキが変わってくるのです。

よく「アンテナを高くしなさい」とか「ひきだしを多く持ちなさい」というアドバイスがありますけれど、ものすごくアバウトですよね。だから、私は「常に『はてなマーク』を持ちなさい」と言っています。つまり、物事や出来事に対して「なぜなのか?」と考えるクセをつけるように指導しているのです。「なぜこの練習が必要なのか」とか、「なぜその行為をしてはいけないのか」という理由を考えれば、それぞれの事柄に納得できるはずです。言われたことや与えられたものを、ただ単に「そういうものなのか」と受け入れてしまうと、自分で考えることができなくなってしまいます。どんな事柄でも、「どうしてこうなったのか」という、その成り立ちを考えたり、調べたりしてほしいですね。これは芝居にもつながって、自分が演じる人物や作品への理解をより深める手助けになります。

また、『はてなマーク』を持つことは、他人の気持ちを考えることにも通じます。そこに、思いやりが生まれるわけです。例えば、「今、この人は喉が渇いているんじゃないかな?」と考えたならば、自然に「飲み物を持ってこよう」という気遣いができますよね。さらに、「この人はどんな飲み物が好きなのかな?」と考えれば、相手がいちばん喜ぶ飲み物を出せるわけです。思いやりがあれば、コミュニケーションはうまくいきます。役者の仕事は、人と人のつながりで行う仕事。だから、思いやりと社会性を身につけた人がぐんと伸びますね。

演技を学校で学べるというのは、とても有意義です。特にヒューマンアカデミーさんで学ぶメリットは、現役の声優に指導してもらえることですね。現場というものは、時代時代で変化します。そうした変化にしっかり対応するためには、現役声優の力が必要なのです。そして、在校生だけでなく卒業生のフォローもしっかりしていることが、ヒューマンアカデミーさんを推薦したい一番の理由。入学以前だと、どうしても学校の中身は見えにくいでしょう。だからこそ、ちゃんと調べて選んでほしいです。ヒューマンアカデミーさんは面倒見がよくて、本当にアフターフォローまでしっかりしていると感じますね。

私はこの仕事を30年続けてきて、『継続は力なり』という言葉を初めて実感しています。先が見えない不安はあるかもしれません。ですが、短時間で諦めてしまわず、続けていくことが大事だと思います。そのためには、人並み以上の努力が必要になるでしょう。けれども、自分が行けるところまで進む覚悟を持って、夢への一歩を踏み出してください!

マネージャー 髙階 由利子 氏

プロレスラーから役者となり、表現者として、舞台やテレビドラマなど多方面で活躍。その後、役者を支える仕事に魅力を感じ、以来数多くのマネージメントを手がけている。現在は株式会社マック・ミックにて、矢尾一樹さんや高橋広樹さんなど人気声優のマネージメント、若手タレントの発掘・育成で活躍している。

目標を持ちミッションを定めて、
全てクリアすれば夢は現実になる

人間が生きていくためには「衣食住」が必要です。ですが、より豊かで楽しい生活を行うため、生きる喜びを感じるためには、心を揺るがすものが必要となります。それを人々に与えられるのが、エンターテインメント業界です。だから、この業界を目指す人は最初に「人々を幸せにしよう、人々に夢を届けよう」という気概を持ってほしいと思います。また人々を幸せにするためには、自分自身が手本となるよう幸せに生きなければなりません。清潔感や品性、そして個性を大事にして、自分の人生を楽しく歩むことが必要となるのです。そうした生き方ができる人は、最終的にエンターテインメント業界で支持され、生き残ることができるでしょう。

また芸能人はいつでも人から見られている職業で、プライベートでも人の目を意識しなければなりません。だから、誇りを持ち意識を高くして「いつどこから見られても恥ずかしくない」人生を送る必要があります。それは、芸能人は世の中に対して少なからぬ影響力を与える存在だからでもあります。

エンターテインメント業界に入りたいという方へのアドバイスとしては、まず「自分の中に目標設定を持ちなさい」ということが挙げられます。「あの人のようになりたい」とか「こんな人になりたい」という目標に対して、まずはこれまでしてきた努力や、現在の自分の力量を再度見つめ直す。そこで、その目指すビジョンとどれだけ差があるかをハッキリさせたら、どうやってその差を埋めていくか具体的に計画を立てるのです。目標に到達するためにクリアすべき複数のミッションを設定すれば、そのミッションをクリアするために必要なタスクが明確になるはずですよね。そうしたら、地道にひとつひとつ、タスクを完遂するための努力をする。そうしてミッションをすべてクリアしたときに、ビジョンは現実になるのです。

外国旅行に例えるなら、旅行に必要なものを用意することと同じでしょうか。パスポートが必要だから、パスポート用の写真や書類を用意する。飛行機のチケット必要だから、予約をしたりお金を用意したりする......それらの準備が終わったときに、外国旅行へ行けるわけです。目標の達成に必要なことを書き出し、常に自分を見つめ直して努力を続けてください。

そのときに、ヒューマンさんのような専門的なスクールで基礎知識を学ぶことは有意義です。よく「オーラ」という言葉で表しますが、力のある芸能人は独特の空気を纏っています。それは、自信や個性、知識といったその人の中身の現れなのです。学生時代に、まずは自分の鎧となるような基礎知識と精神力を身につけてほしいですね。

エンターテインメント業界は狭き門で、運が必要な部分も多々あります。成功者は「運をつかんだ」と簡単に言いますけれど、実は「運を勝ち取る」ために、表に出てこない部分で果てしない努力をしています。この業界は「テストで何点以上取れれば入れます」というものではなくて、「認められる」ということだけが答えという世界。さらに言えば、世間一般の人に認められる以前に、業界の厳しい目を持った人々に認められなければなりません。成功を手にするためにも、みなさんには妥協せず納得するまで努力して、目指した道を突き進んでほしいと思います。自分の信念をしっかり持って、ぜひ夢を叶えてください!

株式会社トップコート 新人開発統括部長 丸山 昭一郎氏

広報業務。2003年入社後、マネージメント業務や新人育成機関の業務を経て、現職。全国レベルの大型新人発掘オーディション「トップコート 20thスターオーディション」の統括も担当した。

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