Principal column校長コラム

新宿校|山上 隆男校長

個性とは何か?自分の得意なことを見つけ、育てる専門教育

 社会で活躍している人や認められている人、芸能界の売れっ子はそうでない人と比べて何が違うのでしょうか?その世界に必要な能力がなければならいのは当然でしょうが、どうもそれだけではなさそうです。それは人間性がよいとか、個性的かどうかで差がついているように思います。言い換えると、他人からみて印象に残りやすいことと、本人が無理なく生きていられることが両立しているからだといえます。このうち、とくに違いを際立たせているのは、個性ではないでしょうか。
 個性や個性的とは何でしょうか?一般的には、「その人らしさ」とか、その人に特有の性質・性格であり、自然とにじみ出てくるものといえます。個性には、生まれながらのものと成長過程で身につくものとがあります。前者は、親から受け継いだ遺伝子の影響が強いので、努力だけではどうにもできない部分がありますが、後者は環境と努力次第でどうにでもなるということです。したがって、保護者は子どもにやりたいことや個性を意識させ、その個性に磨きをかける環境を子どもと一緒に見つけて提供してやることが大事です。その環境にふさわしい場としては独学もあり得ますが、まず、高校卒業後の上級学校が頭に浮かびます。このうち、資格の取得や即戦力を身に着けたいなら、専門校・専門学校がよいと思います。
 総合学園ヒューマンアカデミーは、自分らしさや自分の個性は何かとか、職業適性は何かなどの相談や診断カウンセリング制度を持ち、幅広いジャンルの専門分野の専門力・人間力を育てる体制・環境が整っている民間教育機関です。一例として、声優・俳優など芸能系学部であるパフォーミングアーツカレッジ新宿校を紹介しましょう。
 新宿校に入学してくる学生は、目標ややりたいことはハッキリしていますが、全員が最初から才能豊かなわけではありません。入学当初は、おどおどして声も小さく、これではとても声優・俳優は無理だろうと思われたのに、授業、稽古、自主練習、インターンシップ、公演を積み重ねるうちに力をつけ、青二プロダクションや大沢事務所、俳協、ムーブマンなどの一流プロダクションのオーデションを見事に突破する学生がいるのです。この世界にはいろいろなタイプの役者が必要とされているという理由もあるかもしれません。つい、先日もヒューマンキャンパス高校と併修している生徒2名が在学中に俳協のオーデションに合格するという快挙を成し遂げました。この業界で食べていくのは大変ではありますが、在学中のデビュー実現や卒業後、さらに研鑽・経験を積んでアニメや劇、ドラマなどで、活躍している卒業生は枚挙にいとまがありません。
 このように小さな個性の芽さえあれば、大きく育ててくれる本校のような教育機関、教育指導者との出会いと本人の努力によって、実を結ぶことがお分かりいただけると思います。いいかえると、専門教育と鍛錬、努力を続けることによって、人の心に響く「自分らしい演技」が自分の内側からにじみ出せるようになり、入社試験に相当するオーデションで自然に表現でき、審査員に認められ、次への階段を上っていけるのです。

カンパニースクールならではのきめ細かな対応で、専門力+人間力のバランスの取れた人材を育成していきます。

新宿校

山上 隆男 校長

日産自動車株式会社商品開発部門主管から同社お客様サービス本部技術主管を経て、東京都立つばさ総合高等学校初代校長、東京都教職員研修センター企画部教授、QCサークル関東支部・神奈川地区の幹事長等を務める。NPO法人日本共創カウンセリング協会を設立、現在は理事・事務局長を兼務。さらに、全国総合学科高等学校長協会顧問、QCサークル本部認定指導員・神奈川地区顧問でもある。