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システムエンジニアの勉強方法は?必要なスキルや資格、勉強のコツなどを解説

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システムエンジニアになるには、独学や専門の学校へ通うといった勉強方法があります。

書籍や学習サイトを活用すれば、独学でもシステムエンジニアを目指すことは可能です。スクールや専門の学校なら講師に直接指導してもらえるため、疑問点をスムーズに解消し、より効率的にスキルアップできます。

ただし、いずれの方法にも向き・不向きがあるため、自分のスキルレベルや性格などを考慮し、一番マッチした勉強方法を選ぶことが大切です。

本記事では、システムエンジニアになるための勉強方法や必要なスキル、勉強のコツなどを解説します。

システムエンジニアになるための勉強方法

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システムエンジニアになるための勉強方法は、主に以下の4通りです。

  • 独学する
  • プログラミングスクールや通信教育を活用する
  • IT系の学部がある4年制大学へ通う
  • 専門学校へ通う

独学する

システムエンジニアに必要な知識は独学でも身に付けられます。主な独学の方法は、以下の通りです。

  • 書籍で勉強する
  • 専用の学習サイトを活用する
  • 実際にシステムを組んでみる

書籍で勉強する

書籍であれば、レベル別やプログラミング言語別、業界別など、幅広い種類の本から選んで勉強できます。興味を持っている分野や知識量を踏まえ、自分にマッチした書籍を購入することがおすすめです。

インターネットで「システムエンジニア 勉強 本 おすすめ」などで検索すると、さまざまな書籍をチェックできます。

専用の学習サイトを活用する

以下のような学習サイトでは、システムエンジニアに必要な知識が勉強できます。

  • ドットインストール
  • Progate
  • CODEPREP
  • freeCodeCamp
  • UDACITY

いずれも無料で(あるいはリーズナブルに)利用できます。レベル別や言語別などでコースが分かれているため、身に付けたいスキルに絞り効率的に勉強できる点が魅力です。

また、実際にコードを書きながら学べるため「知識をインプット→手を動かしてアウトプット」という流れを繰り返して勉強できます。

各サイトには、ドットインストールなら「全動画が3分以内に収まっている」、CODEPREPなら「疑問点をディスカッションボードで質問できる」といった特徴があるため、選ぶ際にチェックしてみてください。

実際にシステムを組んでみる

書籍や学習サイトで勉強した内容を活かし、実際に自分でプログラムを組んだりアプリを作ったりしてみることもおすすめです。「企画・設計・開発・運用・修正」を一通り経験し、実践的な場で知識を活用すれば、より効率的にスキルが身に付きます。

また、就活の場で成果物を企業へ提示できれば、自分のスキルや仕事への熱意を客観的にアピールできるはずです。

プログラミングスクールや通信教育を活用する

プログラミングスクールや通信教育では、カリキュラムに沿って勉強できるため、「何から勉強すべきかわからない」といった人でも迷うことなく学習できます。専用の教材が用意されており、自分で参考書を選ぶ手間もありません。

また、独学の場合は自力で疑問点を調べて解消する必要があるため、なかなか次のステップへ進まないこともあります。一方でスクールや通信教育なら「コードの書き方がわからない」「どうしても思い通りに実装できない」といった疑問点を講師に質問できるため、スムーズに悩みを解消し勉強を進められます。

IT系の学部がある4年制大学へ通う

IT系の学部がある4年制大学なら、授業でシステムエンジニアに必要な知識を勉強できます。例えば、以下のような学科が該当します。

  • システム情報専攻
  • 情報システム工学科
  • 総合情報学科
  • 機械システム工学科
  • 情報科学科

大学にもよりますが、4年制であればシステムエンジニア以外に関する科目も履修できます。システムエンジニアの勉強をしつつ、他の道も探してみたい人にはおすすめです。

専門学校へ通う

「システムエンジニアに必要な専門的な知識をもっと学びたい」という場合は、専門の学校へ通うのがおすすめです。専門の学校であれば、システムエンジニアのスキル取得に特化した以下のようなカリキュラムが受けられるため、より効率的に勉強できます。

  • 業界の最先端企業が監修したカリキュラムが受けられる
  • ハッカソン(プログラミングを大人数で集中的に学習すること)を利用してスキルが身に付けられる
  • 個人の目標やスキルに合わせたマンツーマンのサポートが受けられる
  • 資格取得サポートが受けられる

実践演習を繰り返し、システムエンジニアに必要な最新のスキルや資格を常に勉強できる点が、専門の学校へ通う魅力です。

システムエンジニアに必要なスキル

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システムエンジニアに必要なスキルは、主に以下の通りです。

  • プログラミングスキル
  • 論理的思考能力
  • コミュニケーションスキル
  • マネジメントスキル
  • プレゼンテーションスキル

プログラミングスキル

システムエンジニアは、以下のようにシステム開発に関する工程を幅広く担う仕事です。

  • 具体的なシステムの詳細を決める「要件定義」
  • データベースの設計や画面構成などを決める「基本設計」
  • 運用前に動作を確認する各種テスト
  • システム運用中の動作チェックやトラブル解消などを行う「保守・管理」

上記の業務を行うには、プログラミングスキルが必須です。扱う言語には、JavaやJavaScript、C言語、Python、Ruby、PHPなど幅広い種類があります。実際に必要な言語は分野ごとで異なるため、自分の興味や就きたい仕事に応じて選ぶことが大切です。

論理的思考能力

システムエンジニアの仕事では、さまざまな場面で論理的思考能力が求められます。例えば、クライアントから課題を引き出した後は、「課題が発生した根本原因」を突き止めることが必要です。「クライアント自身が気づいていない課題」「具体的に課題の解決につながる機能」などを論理的に導き出すことで、クライアントが求める以上の優れたシステムを開発できます。

コミュニケーションスキル

システムエンジニアは社内外を問わず、さまざまな関係者と以下のようなコミュニケーションを取ります。

  • クライアントに質問して正しく課題を引き出す
  • チームメンバーと意思疎通を図りスムーズに業務へ取り組んでもらう
  • 営業部門と連携してクライアントへ情報を共有する

社外や他部署を巻き込み、チームで動くことが一般的です。そのため、要件定義やクライアントの要望などを正しく共有し、スムーズにやり取りできるスキルが必要になってきます。

マネジメントスキル

システムエンジニアは、経験を積むとプロジェクトメンバーをまとめる立場になります。メンバーをまとめる際は、全体の予算や個人のスキル、納期などを把握したうえで「チーム全体の進捗を管理して最適な指示を出す」「メンバーの経験やスキルを踏まえ適切な業務を割り振る」といったアクションが必要です。

マネジメントに成功すれば、納期を守りつつクライアントが求める品質のシステムを納品できます。プロジェクトの成功は自社への信頼性アップにつながるため、システムエンジニアを目指す際はぜひマネジメントスキルを身に付けておきましょう。

プレゼンテーションスキル

システムエンジニアは、以下のような場面でシステムに関する説明が求められます。

  • クライアントへ「なぜこの機能が必要か」を説明する
  • 完成したシステムの機能をクライアントへ説明する
  • 社内の他部署の関係者にシステムについて説明する

システムの専門知識がない人へ要件や機能などを伝えるケースが多いため、「なるべく専門用語を使わず・噛み砕いて・誰にでもわかりやすく」伝えられるプレゼンテーションスキルが必須です。

特にクライアントへの説明では、相手に理解してもらえたかによって商談の結果が左右される場合もあるため、なおさらわかりやすくプレゼンする必要があります。

システムエンジニアを目指す人が取得しておくべき資格

システムエンジニアを目指すのであれば、以下の資格の取得がおすすめです。

  • ITパスポート試験
  • 基本(応用)情報技術者試験
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • Javaプログラミング能力認定試験
  • CompTIA認定資格試験
  • AWS認定 クラウドプラクティショナー

ITパスポート試験

ITパスポート試験とは、学生や社会人に必要な基礎的なITスキルを証明する資格のことです。情報セキュリティやプロジェクトマネジメント、プログラミングの基礎理論、ネットワーク、データベースなど幅広いジャンルについて学べます。

また、システムエンジニアに限らず、社会で働くうえで最低限必要な知識が身に付くため、本格的にプログラミング言語を学ぶ前の基礎固めにもおすすめです。

参照:ITパスポート試験

基本(応用)情報技術者試験

情報技術者試験とは、ITエンジニアに必要なスキルを段階的に身に付けられる資格のことで、「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」の2つが存在します。

「基本情報技術者試験」を取得すれば、サービス・製品・システム・ソフトウェア開発に必要な基礎スキルが身に付きます。マネージャーや管理者の指導下であれば、システムの要件定義や稼働後の安定運用などに貢献できるでしょう。

「応用情報技術者試験」を取得すれば、より応用的な開発スキルを持っていると証明できます。独力でシステムの要件を整理したり設計・開発段階での問題を解消できたりするため、システムエンジニアとして本格的に活躍したい人におすすめです。

参照:独立行政法人情報処理推進機構|基本情報技術者試験

独立行政法人情報処理推進機構|応用情報技術者試験

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験とは、情報セキュリティに関する基本的な知識・スキルを証明する資格です。情報セキュリティへの考え方や不正アクセスへの対策方法、関連法案などについて学べます。

システムエンジニアが組んだシステムやサービスには、クライアントの機密情報が大量に含まれています。万が一流出すると、クライアントへ損害を与え自社の信頼低下を招くリスクがあるため、セキュリティ面に関する知識も必須です。資格を取得しておけば、セキィリティ意識が高い人材として企業からも高く評価されます。

参照:独立行政法人情報処理推進機構|情報セキュリティマネジメント試験

Javaプログラミング能力認定試験

Javaプログラミング能力認定試験とは、プログラミング言語のひとつである「Java」の知識が身に付けられる資格です。以下のように1〜3級に分かれています。

  • 1級:業務システムの流れを把握し、変更の仕様に従ってプログラムを保守できる
  • 2級:Javaに関する一般的な知識を持っており、小規模なプログラムであれば書ける
  • 3級:Javaに関する基礎知識を持っており簡単なプログラムが書ける

最初は2〜3級で正しい知識をインプットできているか確認し、1級の実技試験で実際にプログラム作成や仕様書変更を行えるか、チェックするとよいでしょう。

参照:サーティファイ

CompTIA認定資格試験

CompTIA認定資格試験とは、IT業務における実践力や応用力が身に付けられる資格です。試験はすべてIT業界の現場で活躍する人が開発しているため、より現場目線で実態に沿ったスキルが身に付けられます。

クライアントサーバー環境に関する「CompTIA Server+」や、LinuxOSに対応した「CompTIA Linux+」など、業界トレンドに合わせた幅広い種類の試験を提供している点が特徴です。

参照:CompTIA|CompTIA認定資格について

AWS認定クラウドプラクティショナー

まずAWSとは、Amazonが提供するクラウドサービス「Amazon Web Services」の通称です。AWS認定資格は、このAWSの知識やスキルや知識を身に付けていると証明できる資格を指します。AWS認定クラウドプラクティショナーを取得すると、「AWSの基礎的な理解が完了している」と証明できます。

「クラウドを初めて利用する」「IT関連の知識を持たない」といった人向けの試験であるため、勉強を始めた人が基礎を固めるタイミングで受験することがおすすめです。

参照:AWS認定クラウドプラクティショナー

システムエンジニアに向けた勉強を進める際のコツ

システムエンジニアになるための勉強を進めるコツは、以下の3つです。

  • 自分のスキルや状況にマッチした勉強方法を選ぶ
  • 実際に作品を作ってみる
  • 「インプット→アウトプット」を繰り返して勉強する

自分のスキルや状況にマッチした勉強方法を選ぶ

システムエンジニアになるための勉強方法には、独学や専門の学校通いなど、幅広い選択肢があります。こうした中から自分のスキルや状況、性格などにマッチした勉強方法を選ぶことが大切です。

例えば「自分で計画を立てて勉強する習慣がある」という場合は、書籍や専用の学習サイトを活用して独学で進められます。「プロから指導を受けて効率的にスキルアップしたい」「強制的に勉強する環境を作りたい」という場合は、専門の学校やスクールへ通うことがおすすめです。

上記のようなイメージで自分にマッチした勉強方法を選ぶことで、時間とお金を無駄にせず、効率的に知識やスキルを勉強できます。

実際に作品を作ってみる

知識をインプットするだけでなく、実際にWebサイトやアプリなどの作品を作ることも大切です。成果物を作り、知識をアウトプットすることで、システムの動かし方やコーディングのコツなどの感覚を掴み、効率的にスキルアップできます。

また、成果物が手元にあれば、就活で自分のスキルをアピールすることも可能です。システムエンジニアへの熱意も示せるため、企業から好印象を抱いてもらえるかもしれません。

「インプット→アウトプット」を繰り返して勉強する

書籍や学習サイトでのインプットも大切です。とはいえ、学んだ知識を活かしてシステムを組んだり、アプリを作ったりしないと「このコードで組むとどのように動くのか」「どこを修正すれば思うようなシステムが組めるのか」といった点はなかなか身に付きません。そのため、必ず「インプット→アウトプット」を繰り返してください。

独学でもシステムエンジニアを目指せるがハードルは高い!

上記で解説したように、参考書や専用の学習サイトを活用すれば、独学でもスキルや知識は勉強できます。また、独学なら自分のペースで勉強を進められるため、スキルや理解度に応じて柔軟に勉強計画を変更できる点も魅力です。費用もそこまで高額にはなりません。

一方で独学は、以下のようなポイントがネックになりやすいのも事実です。

  • 疑問を自分で解消しなければいけない
  • わからない部分を解消するまで次の勉強に進めず時間がかかる
  • 自分の成果物に対してフィードバックがもらえない
  • システムエンジニアになるまでの道筋がイメージできず勉強計画を立てられない
  • つい勉強を怠ってしまう

「勉強計画を立てて毎日自己管理できる」「疑問点を自力で解消できる」といった人であれば、マイペースに進められる独学は魅力的です。

しかし、上記のように周囲のサポートが必要な人の場合は、独学ではなかなかスキルアップできないかもしれません。特に未経験からシステムエンジニアを目指す人にとって、わからない部分をスムーズに解消しにくいというのは、大きな痛手です。

未経験から勉強するなら「プロに指導してもらえる環境」がおすすめ

上記のように、性格やスキル的に独学が難しいのであれば、専門の学校やプログラミングスクールへ通うことがおすすめです。プロの講師へ直接質問できるため、成果物へのフィードバックをもらったり、疑問をその場で解消したりして効率的にスキルアップできます。

また、カリキュラムによっては、企業の現場をイメージした「チームでのプロジェクト遂行」を体験できます。「実務をイメージした体制で動く」という経験は、独学ではなかなか体験できません。このように、独学より圧倒的に整った環境でスピーディーに勉強できるというのは大きなメリットです。

システムエンジニアを目指して勉強するなら「総合学園ヒューマンアカデミー」へ!

プロに指導してもらい、最短距離でシステムエンジニアを目指すなら「総合学園ヒューマンアカデミー」への入学もご検討ください!

総合学園ヒューマンアカデミーの「システムエンジニア専攻」では、専門家が監修したオリジナルカリキュラムを受講できます。2年次までにシステム構築の基礎技術を身に付けたうえで、3年次からは基本設計や詳細設計など、システムエンジニアに必要な全スキルを身に付けられる点が魅力です。

また、授業は1クラス約15名の少人数制で行われるため、講師からきめ細やかな指導が受けられます。日頃の学習の疑問解消はもちろん、就職まで手厚いサポートも受けられる点が魅力です。

「専攻別開発演習」という授業ではチームでのシステム構築を経験できるため、学生の間から企業の現場と同じ視点で動くコツを身に付けられるでしょう。

少しでも興味を持った場合は、まずは以下のページより資料だけでもご覧ください。

https://ha.athuman.com/it/course/system-engineer/

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