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プログラミング言語の選び方とは?代表的な言語の種類や特徴を解説

IT分野を目指すためにプログラミングのスキルは必須ですが、プログラミング言語にはさまざまな種類があります。そのため、どれを学習すべきか分からないこともあるでしょう。そこで本記事では、プログラミング言語の種類と選び方について解説します。
代表的なプログラミング言語10選
システム開発やWeb開発、スマホアプリなどさまざまな分野で活用されている、代表的なプログラミング言語10選をご紹介します。それぞれの特徴や向いている分野などについて見ていきましょう。
- C++
- C#
- Java
- PHP
- Ruby
- JavaScript
- Go
- Kotlin
- Swift
- Python
C++
「C++(シープラスプラス)」は、さまざまな分野に活用されているプログラミング言語で、1983年に登場しました。40年以上にわたって第一線で活躍している理由は、その汎用性の高さと優れた実行速度にあります。
例えば、システムやアプリ・ゲームの開発、電子機器の組み込みシステムやIoTなど、大規模もしくは高速な動作が求められる用途にC++が向いています。ただし、C++は言語仕様が古く、コーディング量が多いため、プログラミング初学者にはハードルが高いプログラミング言語です。
C#
「C#(シーシャープ)」は、C++やJavaの特徴を合わせたようなプログラミング言語で、Microsoft社が開発しました。基本的には、同社のWindows向けのシステム・アプリ・ゲーム開発に向いている言語です。
しかし、C#はクロスプラットフォーム対応なので、近年ではAndroid・iOS・macOSやWebアプリなど幅広く活用されています。C++と比べると習得難易度は低いため、システム・アプリ・ゲーム分野を目指したい方におすすめです。
Java
「Java(ジャバ)」は、前述したC++を改良したようなプログラミング言語であり、オラクル社が開発しました。OSを選ばないクロスプラットフォーム性が特徴で、ソフトウェアやアプリ、Webシステムの開発などで活用されています。
「オブジェクト指向」というプログラミング手法への理解が必要なため、Javaの習得難易度は比較的高めです。しかし汎用性が高く、案件数も多いため、これからプログラミングを学ぶ方にもおすすめです。
PHP
「PHP」はWeb開発に特化したプログラミング言語で、Webサイトやアプリケーションのサーバーサイド開発に向いています。そのときの状況やユーザーの操作などに応じて、Webページを動的に生成したり、フォームの入力処理やデータベースと連携したりすることが可能です。
PHPは構文が比較的単純でプログラミング初学者でも学びやすいため、Web系を目指す方におすすめです。
Ruby
「Ruby(ルビー)」は日本人のエンジニアが開発したプログラミング言語で、WebサイトやSNSの開発などWeb系に特化しています。「プログラミングを楽しくする」がテーマで開発された言語なので、シンプルで構文が分かりやすいことが魅力です。
先述のように日本生まれのプログラミング言語なので、日本語で情報が得やすく初学者でも学びやすいため、Web系のプログラマーやエンジニアを目指す方におすすめです。
JavaScript
「JavaScript」は、Webブラウザ上で稼働するプログラミング言語で、Webページ開発に特化しています。また、「jQuery」「React」「AngularJS」などのライブラリ(拡張機能)が豊富で、「Node.js」によりサーバーサイドでも実行できるなど、活用の幅が広いことが魅力です。
JavaScriptは構文が分かりやすく初学者でも学びやすいため、Web開発に携わりたい方に向いているプログラミング言語です。
Go
「Go」はGoogle社が開発したプログラミング言語で、スマホアプリやドローンのシステム開発などに活用されています。言語仕様はC++やJavaに似ている部分が多く、「実行速度が速い」「並列処理に強い」などの特徴があります。
また、言語構造がシンプルで比較的学びやすく、なおかつ開発言語として導入企業も増えているため、将来性も高いプログラミング言語だといえるでしょう。
Kotlin
「Kotlin(コトリン)」は、Android端末向けのアプリ開発に特化したプログラミング言語です。Android系のアプリ開発には、以前はJavaが使用されていましたが、Google社がAndroidアプリ開発言語としてKotlinを正式にサポートしてから、Kotlinが主要言語となっています。短いコードで複雑な処理が実現できるため、プログラミング初学者でも学びやすいことが魅力です。
Swift
「Swift(スウィフト)」は、Apple社がiOSアプリ向けに開発したプログラミング言語です。従来のプログラミング言語よりシンプルな構造が特徴で、プログラミング初学者でも学びやすいことが特徴です。ただし、SwiftはmacOSやiOS端末専用のプログラミング言語であるため、ほかの分野で活躍したい方には向いていません。
Python
「Python(パイソン)」はシステムやスマホアプリの開発など、幅広い用途で活用されているプログラミング言語です。近年ではAIやディープラーニングなど、先進的な分野でも活用されており、注目度や需要が高まっています。Pythonは言語構造がシンプルで学びやすく、なおかつ多様な分野で活躍できるため、プログラミングの初学者にもおすすめです。
なりたい職種別のプログラミング言語の選び方

学ぶべきプログラミング言語を選ぶためには、まず「なりたい職種」を考えることが大切です。ここでは次の職種別のおすすめプログラミング言語をご紹介します。
- プログラマー
- Webプログラマー
- ゲームプログラマー
- スマホアプリエンジニア
- AIエンジニア
プログラマー
一般的なPC向けのソフトウェアや、アプリケーションなどを開発するプログラマーを目指す場合は、次のようなプログラミング言語が適しています。
- C++
- C#
- Java
- Python
また、電子機器などに搭載する「組み込みシステム」についても、上記のプログラミング言語が主流となっています。「C#」「Java」「Python」はいずれもC++から派生しており、それぞれ似通っている部分が多いです。そのため、どれかひとつの言語を習得しておけば、ほかの言語も短期間で扱えるようになるでしょう。
Webプログラマー
Webサイト・Webアプリ・Webサービスなど、Web系の開発をしたい場合は、次のようなプログラミング言語が必要となります。
- Java
- PHP
- Ruby
- JavaScript
- Go
ただし、Web系にはユーザーが実際に操作する「フロントエンド(クライアントサイド)」と、いわば裏方の「バックエンド(サーバーサイド)」という概念があり、適した言語が異なるので注意が必要です。
フロントエンドにはJavaScriptや、マークアップ言語であるHTMLやCSSを使用します。そのほかはバックエンド向きのプログラミング言語ですが、特にPHPがWeb業界で主流となっています。
ゲームプログラマー
PCやコンシューマー機を対象としたゲームのプログラマーになりたい場合は、「C++」や「C#」が必要となります。C++は「Unreal Engine」、C#は「Unity」というゲームエンジンの開発言語であり、重要度が特に高いです。
ただし、AndroidやiOSのようにスマホをターゲットとする場合は、後述する「スマホアプリエンジニア」と同様になるため、併せて参考にしてみてください。
スマホアプリエンジニア
スマホアプリエンジニアを目指すのであれば、Android端末では「Kotlin」、iOS端末では「Swift」が必要となり、これはスマホゲームの場合も同じです。ただし、近年では「Unreal Engine」や「Unity」といったゲームエンジンでもスマホアプリを開発できます。
そのため、プロジェクトの開発環境によってはC++やC#で対応できる可能性もありますが、やはりスマホに特化したプログラミング言語が扱える方が理想的です。
AIエンジニア
AIエンジニアを目指すのであれば「Python」を学ぶ必要があります。Pythonは言語仕様がシンプルで生産性が高いため、さまざまなライブラリが開発されており、プログラマ-は効率的な開発ができ、AI分野でも例外ではありません。
またPythonは汎用性が高く、アプリ・ゲーム開発やデータ分析もできるため、Pythonを学習する価値は高いといえるでしょう。
プログラミング言語の知識や選び方を学ぶ方法
プログラミング言語の正しい知識や選び方は、次のような方法で学ぶことができます。
- 独学で勉強する
- 専門学校やスクールに通う
独学で勉強する
プログラミングに関する知識は、参考書やインターネットの学習サービスなどを活用することで学べます。ただし、独学では学習効率や習熟度に限界があり、初学者の場合は「何から学ぶべきか分からない」ことも珍しくありません。そのため、なりたい職種や適正に合わせて必要なプログラミング言語を学べる専門の学校やスクールに通うのがおすすめです。
専門学校やスクールに通う
IT系の専門の学校では、プログラマーとして活躍するために欠かせない、プログラミング言語の知識を集中的に学ぶことができます。専門の学校によっては、現場で活躍している現役プログラマーやエンジニアの講義が受けられるため、実務で役立つ実践的な知識も習得できることが魅力です。
また専門の学校によっては、実務で欠かせない「チーム開発」や「プロジェクト管理」などの経験を積めることもあるため、就職後も現場で即戦力として活躍しやすくなります。IT業界との提携がある専門の学校の場合は、求人紹介や丁寧な就職サポートも受けられるので安心して学べるでしょう。
IT業界を目指すなら「総合学園ヒューマンアカデミー」へ!

IT業界で活用されているプログラミング言語には、「C++」「Java」「Python」「PHP」「JavaScript」など、さまざまな種類があります。学習するプログラミング言語を選ぶときは、目指す職種や分野に応じて検討することが大切です。ただし、プログラミングの学習は挫折の可能性があるため、専門の学校などで体系的に学ぶことをおすすめします。
これからIT業界やプログラマーを目指す方には、「総合学園ヒューマンアカデミー」のITカレッジがおすすめです。第一線で活躍する現役プロ講師から、少人数制で自分のレベルに合った指導が受けられるため、モチベーションを維持して深い知識が身につきます。
また、実務でプログラマーとして活躍するために欠かせない、チームでのシステム構築やプロジェクト管理の実習もあります。全国11カ所に校舎が展開しているため、地元でも高いスキルを学べることも魅力です。未経験の方でもしっかりIT業界への就職を目指していくことができるでしょう。