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IT資格とは?資格の種類や難易度、分野別のおすすめ資格を紹介
IT人材にはさまざまな知識やスキルが要求されますが、その証明に役立つのが「IT資格」です。しかし、IT資格の種類や難易度は多様なので、どれを取得すべきか分からないこともあるでしょう。自身に合うIT資格を取得するためには、ランキングではなく目的に応じたものを選ぶことが大切です。そこで本記事では、IT資格の種類や難易度、用途別のおすすめ資格一覧を解説します。
IT系の資格には大きく分けて2種類ある
IT系の資格には、主に次の2種類のものがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
- 国家資格
- ベンダー資格
国家資格
「国家資格」とは、経済産業省のIT政策実施機関である「IPA(独立行政法人情報処理推進機構)」により、主催されている資格を指します。法律によって社会的地位が保証されており、認知度が高いため能力証明になりやすいことが特徴です。さらに、有効期限の設定がなく受験料が安いため、取得する価値が高い資格だといえるでしょう。
ベンダー資格
「ベンダー資格」は、ハードウェアやソフトウェアなどの製品を提供する民間のベンダーが、独自に認定している資格です。ベンダーの製品仕様に沿った知識・スキルが問われる資格で、その製品のスペシャリストであることを示せることが魅力でしょう。ただし、ベンダーや製品に依存した資格なので、他社製の製品を使用する現場では評価されない場合があります。
すべてのIT人材におすすめのIT資格一覧
すべてのIT人材におすすめの資格として、次のようなものが挙げられます。IT資格初心者の方にもおすすめなので、ぜひチャレンジしてみましょう。
- ITパスポート
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- AWS(Amazon Web Services)認定
ITパスポート
「ITパスポート」はIPAの国家資格で、すべてのIT業界人が備えておくべき基本的なIT知識が証明できます。合格率は約50%と難易度は低めで、コンピューター上で回答するCBT方式で行われます。IT分野全体の基礎知識が身に付くくため、まずはこの資格からチャレンジしてみるのがおすすめです。
基本情報技術者
「基本情報技術者」もIPAの国家資格で、ITエンジニアとしての基礎知識が証明できます。平均的な合格率は約25%で、IT資格としては標準的な難易度です。ITエンジニアの基礎資格といわれており、IT戦略の立案やシステムの企画・要件定義、設計・開発・運用などの知識が問われるため、IT業界への就職を目指すなら取得しておきたいところです。
応用情報技術者
「応用情報技術者試験」は、ITエンジニアとしての応用スキルが証明できる国家資格です。実戦的な能力だけではなく、IT技術を活用した戦略立案や経営戦略を策定できることや、経営方針や外部環境を適切に捉える能力が求められます。基本的な内容や合格率は「基本情報技術者」と同様ですが、出題レベルはより高くなります。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」は、Microsoft社が提供するベンダー資格で、同社製品に関する基本的なスキルが証明できます。出題科目は「Word」「Excel」「PowerPoint」「Access」「Outlook」の5種類で、その活用方法を理解しておく必要があります。難易度はそれほど高くないうえに、さまざまな環境で役に立つため、チャレンジしておきたい資格です。
AWS(Amazon Web Services)認定
「AWS(Amazon Web Services)認定」は、アマゾンが提供するクラウドサービス「AWS」に関する基本的なスキルが証明できます。難易度は「ベーシック」「アソシエイト」「プロフェッショナル」の順に上がり、それぞれの受験者数や合格者数は非公開となっています。
ITエンジニアにおすすめのIT資格一覧
ITエンジニアを目指す方には、次のような資格がおすすめです。
- 情報処理安全確保支援士
- ネットワークスペシャリスト
- システムアーキテクト
- データベーススペシャリスト
情報処理安全確保支援士
「情報処理安全確保支援士」は、情報セキュリティに関するスキルを証明できる国家資格です。合格率は20%前後と難易度は高めですが、IT技術の発展により情報セキュリティ分野への関心が高まっているため、情報セキュリティ分野に携わるのであれば、ぜひ取得しておきたいところでしょう。
ネットワークスペシャリスト
「ネットワークスペシャリスト」は、ネットワークエンジニアとしての知識・スキルを証明できる国家資格です。合格率は15%前後と難易度が高く、情報システムの要件定義と開発運用、保守など幅広い専門知識が求められます。この資格の取得で就職に有利になることや、エンジニアとしての評価が高まることも珍しくありません。
システムアーキテクト
「システムアーキテクト」は、システム開発の上流工程を担う、システムアーキテクトとしての能力を証明できる国家資格です。上流工程における主導力や要件定義、アーキテクチャの設計能力などが要求されます。平均的な合格率は約15%と難易度は高いものの、キャリアアップに最適な資格です。
データベーススペシャリスト
「データベーススペシャリスト」は、データベースエンジニアとしての知識・スキルを証明できる国家資格です。データベース技術を活用し、情報システムの要件定義や開発運用、保守などへの理解が求められます。合格率は約15%と難易度が高いですが、近年ビッグデータの活用に注目が集まっているため重宝される資格です。
ITマネージャーにおすすめのIT資格一覧
企業のIT部門を主導するITマネージャーには、次のような資格がおすすめです。
- ITストラテジスト
- ITサービスマネージャ
- プロジェクトマネージャ
- システム監査技術者
ITストラテジスト
「ITストラテジスト」は、高度IT人材として専門知識を有し、IT技術を活用した戦略を策定・提案・推進するための能力が証明できる国家資格です。合格率は約15%と難易度が高く、リーダーシップや問題解決能力、システム開発・プロジェクトマネジメント・情報セキュリティなどの知識が求められます。
ITサービスマネージャ
「ITサービスマネージャ」は、ITサービスの安定稼働を確保し、障害発生時に対応するためのスキルを証明できる国家資格です。ITサービスの企画や設計、品質管理やチームマネジメントなどのスキルが要求され、平均的な合格率は15%前後と難易度は高くなります。
プロジェクトマネージャ
「プロジェクトマネージャ」は、プロジェクトの品質・コスト・納期に責任を持ち、計画から実行まで遂行できる能力を示す国家資格です。プロジェクトのコスト・品質・リスクなどの管理スキルが要求され、合格率は15%前後と難易度が高いですが、ITマネージャーを目指す場合に特におすすめのIT資格です。
システム監査技術者
「システム監査技術者」は、情報システムの監査業務に携わるためのスキルを証明できる国家資格です。ITシステムのセキュリティやコンプライアンスなどの管理技術が要求され、合格率は約15%と難易度は高くなります。
IT資格を取得するメリット・重要性
IT業界においてIT資格を取得することには、次のようなメリットや重要性があります。
- 自身のITスキルを客観的に示せる
- 企業からの評価や報酬の向上が見込める
- スキル向上やキャリア形成にも有意義
自身のITスキルを客観的に示せる
IT業界ではさまざまな知識やスキルが要求されますが、目に見えないものなので他人に示すことが難しいです。IT資格を保有していることで、例えばセキュリティやネットワークの専門知識があるなど、誰が見ても明らかな形で自身の能力が証明できます。
企業からの評価や報酬の向上が見込める
IT資格を取得することで、自身のスキルが客観的に評価されるため、自身の市場価値の向上につながります。その結果、就職や転職の際に現職よりも収入・ポジションが向上するなど、キャリアアップにつながりやすくなるでしょう。
スキル向上やキャリア形成にも有意義
IT資格を取得するためには、専門的なスキルを学ぶ必要があります。その過程で自身の知識とノウハウが体系化されて、IT技術への理解がさらに深まることでキャリア形成にも役立つでしょう。
IT資格を取得するための学習方法
IT資格を取得するための学習方法として、次のようなものが挙げられます。
- 参考書や問題集を使って独学で学ぶ
- オンラインの学習サービスや動画で学ぶ
- 専門の学校やITスクールで効率的に学ぶ
参考書や問題集を使って独学で学ぶ
市販の参考書や問題集などを使用して、独学で知識を身につけることでIT資格を取得するための学習ができます。ただし、IT資格は難易度が高いものが多いため、独学では十分な知識が身につかないことや、モチベーションが保ちづらくなってしまうことがあります。
オンラインの学習サービスや動画で学ぶ
インターネット上の学習サービスや動画コンテンツなどで、IT資格の取得に必要な知識を学ぶこともできます。テキスト主体の参考書とは異なり、視覚情報で学べるため理解が深まりやすいことが魅力です。ただし、オンラインコンテンツは「学習したつもり」になってしまいやすいことに注意が必要です。
専門の学校やITスクールで効率的に学ぶ
専門の学校やITスクールでは、資格試験のチャレンジや就職・転職をサポートしています。専門知識がある講師の丁寧な指導が受けられるため、難易度の高いIT資格も取得しやすくなるでしょう。もちろん授業料などのコストはかかりますが、IT資格を最短期間で効率的に取得したい人におすすめです。
IT資格取得のための学習には「総合学園ヒューマンアカデミー」がおすすめ!
IT資格には、大きく分けて国家資格とベンダー資格の2種類があります。自身のITスキルを客観的な指標で示し、スキル向上・キャリア形成に活用できることがIT資格を取得する魅力です。IT資格を取得するための学習は、参考書・問題集・オンライン学習サービスなどでできますが、最短期間で効率的に学びたい方は専門の学校やITスクールも検討してみましょう。
これからIT業界への転職やIT資格の取得を目指す方には、「総合学園ヒューマンアカデミー」のITカレッジがおすすめです。「ITパスポート」「基本情報技術者」「AWS(Amazon Web Services)認定」など、IT人材として必須の資格取得のサポートが受けられるため、就職・転職時に自身のITスキルを示すことができます。さらに、丁寧な就職サポートも受けられるため、IT人材として活躍できる幅が広がるでしょう。