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ゲームのシナリオライターになるには?大学・専門の学校で学べるスキルを解説!
「ゲームのシナリオライターになるには、大学や専門の学校で勉強したり独学したりすることが一般的です。どのルートで学ぶにしても、ライティングスキル以外に「コミュニケーション能力」「ユーザーのニーズをキャッチする能力」などを身に付けることが求められます。
大学や専門の学校であれば、シナリオライターとして活躍する講師から、上記も含めビジネスの現場で活用できるスキルを指導してもらえます。そのため、効率的にシナリオライターを目指すのであれば、大学や専門の学校で学ぶことがおすすめです。
本記事では、ゲームのシナリオライターになるおすすめの方法や大学・専門の学校などで学べるスキルについて解説します。
ゲームのシナリオライターになる方法は?
ゲームのシナリオライターになる方法としては、大きく以下が挙げられます。
- 4年制大学や短期大学で勉強する
- ゲームのシナリオライターの専門の学校で勉強する
- 独学する
4年制大学や短期大学で勉強する
4年制大学や短期大学の場合、以下のような名前の学部・学科であれば、シナリオライターになるための勉強ができます。
- 文学部
- アニメ・マンガ学部
- 芸術情報学部
- 芸術学部
- 表現文化学科
- メディア情報学科
- 映画学科
4年制大学や短期大学では、ゲームに限らず映画やアニメ、マンガ、演劇など、幅広い種類のシナリオライターについて勉強します。幅広いジャンルの構成作りや文章作成経験を通じて、ゲームのシナリオライターとして働くための基礎を固められる点が魅力です。
各大学の公式サイトに、具体的にどんな内容を勉強できるのかが掲載されているため、シナリオライターについて学べるか事前にチェックしましょう。
ゲームのシナリオライターの専門の学校で勉強する
専門の学校は、指導内容が「ゲームのシナリオ作り」に特化されています。そのため、以下のように深い専門知識やスキルが学べます。
- ゲームのストーリー展開の考え方
- ゲームの世界観を守りながらキャラクターのセリフを考える方法
- ゲーム展開に合わせたシナリオ作成方法
- 現実の民俗学や宗教、歴史などをシナリオに落とし込む方法
こうした専門知識を、シナリオライターとして活躍するプロから直接教えてもらえる点が魅力です。実際のゲーム制作を体験できる学校もあるため、学生の間から実践的なスキルを身に付けられます。
独学する
ゲームのシナリオライターには、「学校を卒業しないと取得できない資格」「必須の学歴」などが設けられていないため、独学も可能です。参考書を購入し、必要に応じて通信講座も活用しながら勉強するとよいでしょう。ある程度シナリオを勉強したら、コンクールや小説投稿サイトなどで自分の文章を見てもらい、客観的な実力を知ることが大切です。
とはいえ、シナリオライターになるには、ライティング以外にも幅広いスキルが求められます。そうしたライティング以外のスキルを独学で身に付けるのは難しいため、できれば専門の学校などに通い、プロに指導してもらうことが理想です。
それでは具体的に、「ライティングスキル以外」でゲームのシナリオライターに必要なスキルとは、どんなものなのでしょうか。次の章で解説します。
「ライティングスキル以外」でゲームのシナリオライターが持っておくべき能力
「ライティングスキル以外」でゲームのシナリオライターが持っておくべき能力としては、主に以下が挙げられます。
- コミュニケーション能力
- ゲームユーザーのニーズや最新トレンドをキャッチする能力
- ゲーム構成を踏まえてシナリオやセリフに落とし込む能力
- 執筆を乗り越えられる体力・精神力
- 簡単なプログラミングの知識
コミュニケーション能力
ゲーム制作では、ディレクターやプランナー、映像監督、エンジニア、デザイナー、イラストレーターなど、多くのスタッフと以下のような場面でコミュニケーションを取ります。
- 作品の世界観をすり合わせる
- メンバーとゲームのプロットを作り上げる
- 資料集めの一環として取材を行う
- 作成したシナリオに意見をもらう
- 納期や制作工程を逐一確認し必要に応じて調整してもらう
上記のような場面では、自分の意見をわかりやすく伝えつつ相手の主張も汲み取れるコミュニケーション能力が必須です。こうしたコミュニケーション能力は、専門の学校で実際にチームを組み、ゲームを制作する経験を積むことで身に付けられます。
ゲームユーザーのニーズや最新トレンドをキャッチする能力
ゲームのシナリオライターには、「今のユーザーニーズ」「世間の流行」をキャッチし魅力的な企画を考えたうえで、シナリオへ落とし込む能力が求められます。どれだけ文章が読みやすくても、ニーズや流行が反映されていないシナリオではユーザーの心を揺さぶることができず、ゲームの魅力を十分に引き出せません。
専門の学校であれば、プロから指導を受けつつ日々ゲーム業界のトレンドに触れられるため、「今後はどんなシナリオを書くべきなのか」という点を自然と学べます。
ゲーム構成を踏まえてシナリオやセリフに落とし込む能力
シナリオ作りでは、以下のようにさまざまな要素を踏まえ、ゲームにマッチした最適なシナリオやセリフを考えることが必要です。
- ゲーム全体の時代設定や世界観
- キャラクターの性格や過去、役割
- ゲームのジャンル
- ユーザーの選択によって変わる分岐展開
例えばゲーム内に裏切り者のキャラクターがいる場合、意味深なセリフを散りばめて伏線を張ることで、後半で裏切りが発覚した際にユーザーへ納得感を与えられるでしょう。また、ゲームの時代設定が「明治」であれば、明治時代の価値観や言葉の言い回しなどを意識すると、よりリアリティを持たせられます。
このようにシナリオライターは、ゲームの設定や世界観、今後の展開などを踏まえて、シナリオやセリフへ落とし込める能力が必須です。
執筆を乗り越えられる体力・精神力
シナリオ作成が止まると、ゲーム制作に大きな影響を与えます。場合によってはリリースが延期になるかもしれません。そのため、タイトなスケジュールの中でも納期に間に合わせられるよう、確実に文章を作成できる体力が必須です。
また、シナリオライターは多くの人とコミュニケーションを取る仕事ですが、執筆作業自体はひとりで進めます。こうした「ひとりでの作業」に対し精神的な大変さを感じる人もいるでしょう。しかし納期は守る必要があるため、自分の気持ちに関わらず黙々と作業できる精神力も求められます。
簡単なプログラミングの知識
制作会社によっては、独自のプログラムを使ってシナリオを台本に書き起こすケースがあります。そのため、簡単なプログラミングの知識を持っておくとよいでしょう。
必須ではないため時間をかけて勉強する必要はありませんが、ITパスポートや基本情報技術者などの資格を取得しておくと、プログラミングの知識が必要なタイミングで役立ちます。
ゲームのシナリオライターを目指すなら専門の学校がおすすめ!その理由は?
上記でピックアップしたスキルを身に付けてシナリオライターを目指すのであれば、専門の学校で勉強することがおすすめです。具体的な理由は以下の通りです。
- 実績豊富な講師陣から直接フィードバックがもらえる
- 在学中にチームを組んでゲーム制作が体験できる
- 「ビジネスで役立つスキル」も指導してもらえる
- 業界のネットワークを駆使した就職サポートが受けられる
実績豊富な講師陣から直接フィードバックがもらえる
専門の学校であれば、シナリオライターとして前線で活躍している講師陣に、自分の文章やプロットを直接フィードバックしてもらえます。プロの視点から「売れるシナリオの書き方」「効果的なキャラクター配置」「面白い企画を理論的に考える方法」などを教えてもらえるため、短期間で実力アップできるでしょう。
在学中にチームを組んでゲーム制作が体験できる
専門の学校では、在学中にチームを組んでゲーム制作に取り組みます。企業の現場と同じようにグラフィックデザイナーやプログラマーなどと協力し、ひとつのゲームを制作することで、以下のように多くの実践的なスキルが学べるでしょう。
- 違う職種の人とのコミュニケーションの取り方
- 企画書のまとめ方
- 仕様書の書き方
- リリース前のバグ修正
- ゲームパッケージやデザインの考案
学校によっては、制作したゲームを実際のゲームショウに出展できるため、リリースに向けてモチベーションも高まります。こうした実践的なゲーム制作を体験することで、ゲーム作りの楽しさや厳しさ、難しさ、壁を乗り越えたときの達成感などが学べる点が魅力です。
「ビジネスで役立つスキル」も指導してもらえる
企業で働く際は、面白いシナリオを書く力はもちろん、以下のような「ビジネススキル」も必須です。
- 企画書を通すためのプレゼンテーション方法
- ゲームの魅力を知ってもらうための広告戦略を考える能力
- 市場を分析し「今後はどんなゲームを作るべきか」を考えられるマーケティング能力
こうした「実務で役立つビジネススキル」を身に付けるには、どうしても独学では限界があります。4年制大学でも、文章校正などシナリオライターとしての基礎知識は習得できますが、ビジネススキルについては自力で勉強しなければなりません。
専門の学校には前線で活躍する講師が在籍しているため、実際の経験をもとにリアルな視点でビジネススキルを指導してもらえるでしょう。
業界のネットワークを駆使した就職サポートが受けられる
専門の学校では、ゲーム業界に特化しているからこそ以下のような手厚い就職サポートが受けられます。
- クリエイター向け特別セミナーの開催
- ポートフォリオの作成指導
- 企業が参加する作品展示会への出展
- 企業から与えられた「選考課題」を制作する際のアドバイス
こうしたゲーム業界に特化した就職支援を受けられるのは、専門の学校ならではの魅力です。学校によっては、卒業後も講師からスキルアップ指導を受けられます。
総合学園ヒューマンアカデミーなら「在学中のスキルアップ〜就職」まで全面バックアップ!
このように、専門の学校であれば「ゲームのシナリオライター」に必要なスキルを集中的に学べます。企業の現場と同じ感覚でゲーム制作を体験できる点も、専門の学校ならではの魅力です。
こうした手厚いカリキュラムや就職支援を受けて、ゲームのシナリオライターになる可能性を高めたい人は、総合学園ヒューマンアカデミーの「ゲームカレッジ」をご検討ください。総合学園ヒューマンアカデミーのゲームカレッジでは、シナリオライターはもちろん、プロデューサーやプランナーなどゲーム業界で必要な職業が幅広く目指せます。カリキュラムにはチームでのゲーム制作が含まれており、「東京ゲームショウ」や総合学園ヒューマンアカデミー独自のイベント「GAME JOB CONNECT」への出展といった目標に合わせてリリースまで経験できるため、在学中から実践的な場でスキルアップできるでしょう。
企業提携にも力を入れており、毎年「株式会社スクウェア・エニックス」の開発スタッフによるワークショップを開催しています。ゲーム業界のトップランナーから直接学べるため、シナリオライターとして大きくステップアップできるはずです。また、上記で解説したようなクリエイター向けセミナーの開催やポートフォリオの作成指導といった就職支援も充実しています。
このように総合学園ヒューマンアカデミーのゲームカレッジには、シナリオライターになるためのサポートが豊富です。「具体的にどんなふうにチーム制作を進めるの」「他にはどんなサポートがあるの」などが気になった人は、まず資料だけでもご覧ください。