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ゲームクリエイターの年収っていくら?収入を上げるには?

02-01.png「ゲームクリエイターに憧れている!」「収入面について詳しい情報を知りたい!」そんな思いを持ったことはありませんか? この記事を読めば、ゲームクリエイターの年収や、収入の上げ方について学べます。ゲーム制作の仕事に就きたい人は、ぜひご覧ください。

①ゲームクリエイターの平均年収とは?

②年収に差が出る理由は?

③年収を上げるための方法を解説

④自由な働き方で高収入を目指そう

⑤まとめ

<①ゲームクリエイターの平均年収とは?>

ゲームクリエイターとは、ゲーム制作に関わる職業の総称です。コンシューマーゲーム、アプリゲーム、アーケードゲームなど、さまざまなゲームを制作しています。
「求人ボックス 給料ナビ」の2023年12月のデータによると、ゲームクリエイターの平均年収は約550万円です。月給換算では46万円であり、初任給の相場は23万円程度となっています。
給料分布では681〜736万円の水準が多いですが、全体的にみると347万円〜792万円と幅が広がっており、人によって給与にばらつきがあるようです。

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ちなみに、ゲームクリエイターの平均年収は地域によっても変わります。もっとも水準が高い地域は関東エリアであり、東京都の平均は574万円です。最低水準である福岡県の476万円と比べると、大きな差があります。なお、求人件数の少ない都道府県はこの集計に入っていません。
参照:求人ボックス 給料ナビ

ここで、一般的な平均給与を見てみましょう。国税庁の調査によると、給与所得者数5,078万人に対する平均給与は458万円だという結果が出ています。
参照:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」

以上のデータから考えると、ゲームクリエイターの平均給与は、給与所得者全体の平均給与よりも高い水準にあることがわかります。

<②年収に差が出る理由は?>
ゲームクリエイターの年収は一般的な平均給与よりも高い傾向がありますが、人によって給与に差があるようです。主な理由は、以下の例が挙げられます。

【企業規模の違い】
企業に所属して勤務するゲームクリエイターは、ゲーム会社の企業規模によって給与に差が出がちです。大企業に入社すれば必ず高収入を得られるわけではありませんが、中小企業より大企業の方が高収入を期待できるといわれています。
例えば、老舗のゲーム会社であるセガは、グローバルでの競争力、成長力強化を目的に2023年7月から従業員の月額平均給与を約30%アップするといった改訂を行っています。大企業の方が資金力に余裕があるため、先進的な施策を行いやすいのは確かだと言えるでしょう。
ただ、ゲーム業界はグローバル市場との関係が強いため、企業の大小に関わらず、このような動きが広がっていく可能性もあります。

【扱うゲームタイトルの違い】
高い売り上げを誇る人気ゲームタイトルに関わっている場合は、収入に反映されることがあります。ゲーム業界はスキル重視の傾向が強いため、実力がある人は収入面でも高く評価されるでしょう。
ただ、実力のあるスタッフを集めて鳴り物入りで開発されたゲームが鳴かず飛ばすの結果となったり、逆に発売前は注目されていなかったゲームが大ヒットして開発チームにボーナスが支給されたりするのもこの業界の特長であるため、運次第の部分もあります。

【職種の違い】
ゲームクリエイターは、「ゲームプログラマー(ゲームのシステムをプログラミングする仕事)、ゲームデザイナー(ゲームの設計を担当する仕事)、ゲームプロデューサー(ゲームのプロジェクトを管理する責任者)」など細かな職種に分類可能です。しかし、職種によって給与には大きな差があります。

「求人ボックス 給料ナビ」によると、ゲームプログラマーとゲームプロデューサーの平均年収には以下のような違いが見られました。

・ゲームプログラマー:約498万円
出典:求人ボックス 給料ナビ

・ゲームプロデューサー:約595万円
出典:求人ボックス 給料ナビ

ゲームプログラマーをはじめとした開発職よりも、ゲームプロデューサーのようなマネジメント職のほうが収入が高い傾向がうかがえます。
マネジメント職に就くためには、ゲーム開発の現場で実績を上げられるだけの実力を身に付けることはもちろん、開発チームのメンバーとの良い関係性を構築するノウハウを学んでいく必要があります。その第一歩としては、専門学校で行われている、チーム形式での実践的なゲーム制作などを通じて、ゲーム開発に役立つスキルを学びながらコミュニケーション力も磨いていくとよいでしょう。

<③年収を上げるための方法を解説>
それでは、ゲームクリエイターがさらに年収を上げるにはどのような方法をとればいいのでしょうか。具体的には、「転職やフリーランスを経て経験を積むこと」が例に挙げられます。

・地方の会社から関東の会社に転職する:関東エリアの会社は平均年収が高いため、収入アップを期待できる
・中小企業から大企業に転職する:大企業をはじめとした好待遇の会社に転職すれば、高収入をねらえる。ただし、高いスキルを求められることもあるため注意が必要
・フリーランスとして独立し、案件を受注する:複数の案件を受け持つことで、多額の報酬を受け取ることが可能

このような方法をとって実績を積むことで、高い年収を獲得できるようになるでしょう。

また、「開発職からプロデューサーなどに職種変更する」という方法もあります。開発職から以下のようなキャリアプランを選択し、高収入をねらうこともできるでしょう。

ゲームプログラマー・ゲームデザイナー→チーフ→ゲームディレクター→ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーに求められる監督力などを鍛え、平均年収が高い傾向がある職種にステップアップしてみてはいかがでしょうか。

<④自由な働き方で高収入を目指そう>
ゲームクリエイターは、収入を上げていく上で「働き方を選べる」という面でも魅力がある職業です。例えば、「中小企業で開発実績を積み上げたあとに、大企業に転職。その後、フリーランスとして独立する」という働き方があります。
ゲーム業界は「1つの会社でキャリアを積み上げていくこと」以外にも幅広い選択肢があるため、 多種多様な働き方が可能です。ゲーム業界に興味関心があるなら、ぜひゲームクリエイターを目指してみてください。

<⑤まとめ>
ゲームクリエイターは、一般的な平均給与よりも高い収入が得られるといわれています。働き方の選択肢も豊富であり、ゲームが好きな人におすすめの職業です。
ただし、ゲームクリエイターのやりがいは収入だけにあるわけではありません。
物を作る楽しさ、作品を完成させる喜びというものは言葉では表せないほど素晴らしいものです。ましてやそれが自分の好きなゲームを形作っていくためのものであれば...。
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