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ゲームプログラマーはどんな職種?仕事内容や必要なスキル・専門学校を解説
「ゲームプログラマー」とは、ゲーム開発現場においてプログラミングを担当する職種です。ゲーム市場の拡大やIT人材の不足などにより、ゲームプログラマーの需要は今後も高まり続けると考えられます。
一方で、ゲームプログラマーには専門的な知識が求められるため、何を学ぶべきか分からないこともあるでしょう。そこで本記事では、ゲームプログラマーの仕事内容や必要なスキルなどについて分かりやすく解説します。
ゲームプログラマーとは
「ゲームプログラマー」とは、ゲームプランナーの設計に対し、ゲームの機能を実装する職種です。プログラミング言語を活用して、キャラクターの動作やグラフィックの表示などを行い、ゲーム全体が動作するように仕上げます。ゲームプログラマーの特徴について次のポイントから解説します。
・ゲームの実装を担当する
・ゲームの品質管理を行う
・ゲームプログラマーの平均年収は約558万円
・ゲームプログラマーの需要は高い
ゲームの実装を担当する
ゲームの開発はチームで行いますが、そのなかでは全体を設計するプランナーや、各リソースを作成するクリエイターなども動いています。それぞれが生み出したアイデアや素材を組み合わせて、ゲームの形を構成するのがゲームプログラマーの役割です。
ゲーム開発者を幅広く「ゲームクリエイター」と呼びますが、ゲームプログラマーは主にゲームの実装にかかわるプログラム開発を担当するという点が大きな違いです。キャラクターに動きを加えたり、タイミングに合わせてサウンドを鳴らしたりするためには、ゲームプログラマーの働きが必須となります。
ゲームの品質管理を行う
デバッグやバグの修正を行い、ゲームの品質を管理することもゲームプログラマーの重要な役割です。ゲーム開発を進めるなかで、プログラムにはさまざまなバグが生まれてしまいます。バグのあるゲームをそのまま販売すると正常に動作せず、ユーザーからの苦情や企業イメージの失墜につながるため、デバッグやアップデートなどでゲームの品質を向上させる必要があります。
プログラマーの平均年収は約558万円
ゲームプログラマーは仕事内容がきついため、「やめとけ」といわれることもありますが、平均年収は高い水準にあります。厚生労働省が発表した「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、プログラマー(システム作成者)の平均年収は約558万円となっています。リリース前は激務になることもありますが、ゲームプログラマーはやりがいのある職業だといえるでしょう。
ゲームプログラマーの需要は高い
経済産業省の分析レポートによると、ゲーム業界の市場規模は2015年から2020年にかけて2倍の規模になり、さらに2023年には3倍となりました。また、経済産業省が「2025年の崖」を示唆するように、IT業界では人材不足が深刻化しており、ゲーム業界もその例外ではありません。ゲーム業界の市場は今後も拡大すると考えられるため、ゲームプログラマーの需要はさらに高まる可能性があるでしょう。
ゲームプログラマーの業務内容
ゲームプログラマーは主に次のような業務を担っています。
・開発環境を整備する
・コーディングとゲーム開発
・デバッグと機能の改善
・リリース後のアップデート
開発環境を整備する
ゲームを開発するためには、ソースコードを入力してプログラムを実行する「開発環境」が必要となります。そのために、使用するゲームエンジンやミドルウェアを選定し、必要に応じてIDE(統合開発環境)やGit(バージョン管理システム)などを設定します。あらかじめ適切な開発環境を構築しておくことで、ゲーム開発がスムーズに進みやすくなるのです。
コーディングとゲーム開発
開発環境の構築後は、要件に沿ったプログラムを開発していきます。ゲーム開発現場では、複数人のプログラマーがチームを組んで開発を担当することが一般的で、システム構築やリソースの設定など分担してプログラミングを行います。ただし、プログラム開発はプログラマーだけではなく、クリエイターやデザイナーとも連携して行うため、協調性やコミュニケーション能力が重要です。
デバッグと機能の改善
機能の実装ができたら、こまめにデバッグを行って不具合やバグを修正します。事前の想定どおりに動作しなければ、ユーザーがゲームを快適にプレイできないため、修正と改善の繰り返しで品質を高めることが大切です。ただし仕様どおりのプログラムでも、実際にプレイすると不自然なことやユーザビリティが低いことがあるため、テストプレイを重ねて機能を改善していきます。
リリース後のアップデート
ゲームのリリース後も、プログラマーは新機能の追加や不具合の解消などの対応を行います。丁寧なデバッグを行っても解消しきれない部分があり、ユーザーからのフィードバックで判明することがあるのです。また、ユーザーの意見を取り入れて新機能を追加することで、長く遊んでもらえて収益性の高いゲームとなります。
ゲームプログラマーになる方法
次のいずれかの方法で必要な知識やスキルを身につけることで、ゲームプログラマーになることができます。
・独学で習得する
・大学に進学する
・専門の学校に通う
独学で習得する
技術書や参考書、インターネットの学習サイト・サービスなどで、ゲームプログラマーとして必要なプログラミング知識が身につきます。ただし、独学ではモチベーションの維持が難しくなりがちです。
また、ゲーム制作はチーム開発で行いますが独学ではチーム開発の経験が積めないため、実務で役立つ知識・スキルを習得しづらいことに注意が必要です。ゲームプログラマーを目指すには、専門の学校や大学に通うほうが効率よく実践スキルを磨けるでしょう。
大学に進学する
大学の情報系や工学系の学科では、プログラミングを学ぶことができます。3DCGを駆使するゲームの開発では、数学や物理などの知識が求められる場面も少なくありません。大学ではこうした知識も得られるため、実務で有利になります。ただし、ゲームプログラミングに特化した学習はできないため、専門の学校のほうが効率的に学びやすいでしょう。
専門の学校に通う
ゲーム系の専門の学校では、ゲームプログラマーを目指すための学部やコースがあり、必要な知識が集中的に学べます。学校によっては、ゲーム業界で活躍している現役ゲームプログラマーの講義も受けられるため、実際の開発現場で役立つ実践的な知識も習得可能です。
プログラミング以外の専攻もあるため、現場に欠かせないチーム開発の経験が積めます。また、学校によってはさまざまなゲーム企業との提携もあり、求人の紹介や丁寧な就職サポートも受けられるため安心です。
ゲーム系の専門の学校で学べる知識・スキル
ゲーム系の専門の学校では、次のような知識やスキルを習得することができます。
・プログラミングスキル
・ゲーム開発に関する知識
・コミュニケーションスキル
プログラミングスキル
ゲームプログラマーで最も重要なスキルが、要件に沿ってゲームの機能を実装するためのプログラミングスキルです。ゲームには「PCゲーム」「コンシューマーゲーム」「スマホゲーム」などの種類がありますが、それぞれメインのプログラミング言語が異なります。ターゲットとなるプラットフォームに合わせて、C++・C#・Javaなどを使い分けられるようになることが重要です。
ゲーム開発に関する知識
ゲーム開発には、プログラミング以外の知識も欠かせません。例えば、キャラクターの移動やグラフィックスの描画には、数学や物理の知識が求められます。また近年では、UnityやUnreal Engineのような、ゲームエンジンの使い方の理解も必須となっています。ゲーム系の専門の学校では、実務に役立つ幅広い知識を身につけることが可能です。
コミュニケーションスキル
ゲーム開発はチームで行うため、ほかのプログラマーはもちろん、プランナーやデザイナーなどと連携する必要があります。そのため、適切な連絡や相談ができるコミュニケーション能力やチームワーク、地道な作業を共同して長期間続ける忍耐力も欠かせません。ゲーム系の専門の学校では、チーム開発のカリキュラムが組み込まれているため、コミュニケーション能力や協調性も磨けます。
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ゲームプログラマーはゲームの機能を実装する職種であり、ゲーム開発やプログラミングのスキルが求められます。ゲームプログラマーとして必要な知識やスキルは独学や大学でも学べますが、ゲーム業界に特化した内容を効率的に学びたい場合は専門の学校のほうが魅力的です。
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