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持っているのが当たり前?今どきのスマホやゲーム機の所持率は?
ひと昔前はゲームを遊ぶといえば外出先なら携帯ゲーム機、自宅なら据え置き型ゲーム機を使うのがあたり前でした。しかし、スマホが普及したことでゲームもスマホで遊ぶという人も多いのではないでしょうか。
現在、スマホとゲーム機どちらの方が所持率が高いのか、総務省が公開した調査結果を元に確認してみましょう。
【目次】
①調査方法について
②スマホを使っている人の割合は?
③据え置きゲーム機を使っている人の割合は?
④携帯ゲーム機を使っている人の割合は?
⑤まとめ
【本文】
<①調査方法について>
総務省の情報通信政策研究所が公開した調査結果、「令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(https://www.soumu.go.jp/iicp/research/results/media_usage-time.html)から、今回はスマホやゲーム機に関するアンケート結果をピックアップして、それぞれの所持率や今後の需要について分析していきたいと思います。
<②スマホを使っている人の割合は?>
まずは、どれくらいの人がスマホを利用しているのか確認してみましょう。なおアンケートの設問では「スマートフォン (iPhone、アンドロイド端末など)」との記載となっています。
10代で利用している人が95%と非常に多く、20代では98.6%とさらに割合が増加していることが分かります。
男女別の結果では、10代では女性が20代では男性が上回っていました。
なお、10代20代ともにスマホを利用していない人の全員が、将来ほしいと答えているのも印象的です。今やスマートフォンが生活に欠かせないものとなっていることが分かるでしょう。
<③据え置きゲーム機を使っている人の割合は?>
続けて、据え置きゲームに関する調査結果をみていきましょう。アンケートの設問では「テレビゲーム機 (任天堂据置型ゲーム機、PlayStation シリーズなど)」との記載となっています。
「家にある/自分も利用している」と回答した人は10代20代ともに半数前後とスマホに比べると低くなっていることが分かります。
しかし、「家にある/自分は利用していない」と回答した人も合計して考えれば、10代では80.7%、20代では70.5%となるので、家庭単位での所持率はかなりの高水準と言えるのではないでしょうか。
男女別の結果をみてみると、「家にある/自分も利用している」と回答した人が10代20代ともに、男女で倍近い差があることが見て取れます。
なお、据え置きゲーム機の市場シェアについては、任天堂およびソニー・インタラクティブエンターテイメントの公式発表によると、Switchが2023年9月時点で世界累計1億3,246万台。PlayStation 5が同7月時点で世界累計4000万台突破とのことなので、旧機種を除けばNintendo Switchが圧倒的な首位を保っているといってよいでしょう。
<④携帯ゲーム機を使っている人の割合は?>
次に携帯ゲーム機に関する調査結果をみてみましょう。アンケートの設問では「携帯型ゲーム機(ニンテンドー3DS、PS Vita など)」となっています。
「家にある/自分も利用している」と回答した人は、据え置きゲーム機と比べて、10代は0.7%の低下とほぼ同水準を保っているのに対し、20代の回答は5.5%ほど低い結果となっています。
上記に「家にある/自分は利用していない」と回答した人を合計してみると、10代では77.9%、20代では66.3%ですから、据え置きゲーム機と比べて家庭単位での所持率も少しだけ下がっていることがわかります。
男女差については「家にある/自分も利用している」と回答した人が10代20代ともに、男性が多い点は据え置きゲーム機と変わらないものの、男女差が縮まっている点は興味深い結果といえそうです。
ちなみに3DSは2020年、PlayStation Vitaが2019年に生産を終了しているため、携帯ゲーム機の現行機種はNintendo Switch Lite一択の状況になりつつあります。今後は、Nintendo Switchのように、据え置き機ながら携帯機として外に持ちだして利用できる「ハイブリット機」の需要が、高くなるといえるでしょう。
<⑤まとめ>
ここまでスマホと据え置きゲーム機および携帯ゲーム機の利用者数の割合をみてきましたが、皆さんの予想通りの結果だったでしょうか?
最近はスマホデビューする年齢が低下してきたこともあってか、10代でもスマホの所持率がゲーム機の所持率を明確に上回っていることがわかりました。とはいえ10代の子供がいる家庭のゲーム機所持率が80%を超えていた点には驚いた人もいるのではないでしょうか?ほぼすべての人に行きわたった感のあるスマホに対して、ゲーム機はまだ普及の余地があるともいえます。
本調査では調査対象年齢の下限が13歳である関係上、もし10〜12歳の小学生も調査対象だったなら、スマホの所持率はもう少し下がっていたかもしれません。
また、この記事では取り上げませんでしたが、この調査ではパソコンやタブレット、スマートウォッチ、電子書籍端末といったさまざまな情報機器の所有率や、各種メディアの利用時間など興味深いデータが纏められていますので、興味がある人はのぞいてみることをお勧めします。