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パブリッシャーとデベロッパーって何?ゲーム会社の種類について解説

01-08.png「パブリッシャ―とデベロッパーって何が違うの?」「ゲーム会社の種類が知りたい!」と思ったことがある人に向けて、ゲーム会社の特徴について解説します。将来ゲーム業界で働きたい人はぜひ参考にしてください。

【目次】

①パブリッシャーは「宣伝・販売会社」

②デベロッパーは「開発会社」

③プラットフォーマーも重要な会社

④ゲーム会社は他にも種類がある

⑤まとめ

<①パブリッシャーは「宣伝・販売会社」>

ゲーム業界における「パブリッシャー」は、ゲームタイトルの宣伝や販売を担当する会社です。「どのようなゲームが求められているか」「どんな売り方をすればヒットが出せるか」といった点について考え、適切な方法でゲームを売り出していくのです。

パブリッシャーの具体的な仕事内容は、以下の通りです。

・デベロッパーにゲーム開発を依頼する

・販売するゲームの企画を考える

・ゲームの広告宣伝方法を考案・実行する

日本の有名なパブリッシャーは、任天堂、スクウェア・エニックス、コナミなどが例に挙げられるでしょう。ユーザーに対して大量の宣伝を行うため、誰もが名前を知っているような大手企業がほとんどです。

ここで注意したいポイントは、「自社でゲームを開発するパブリッシャーも多い」ということです。任天堂などは、「スーパーマリオブラザーズ」「ゼルダの伝説」「どうぶつの森」といった有名タイトルを自社で手がけていますよね。場合によっては、パブリッシャーがデベロッパーを買収して、優秀なクリエイターを獲得することもあります。



<②デベロッパーは「開発会社」>

「デベロッパー」は、実際にゲームを制作する開発会社のことです。プログラマーやグラフィックデザイナーといったクリエイターが多く在籍しています。基本的にパブリッシャーからゲーム開発の依頼を受け、希望に沿ったゲームを作り上げていくのです。

デベロッパーは、以下のような仕事内容を行います。

・ゲームのプログラミング

・企画構成

・キャラクター作成

・シナリオ執筆

・サウンド作成

・アニメーション作成

・CG作成

・エフェクト作成



日本で名が知られているデベロッパーといえば、プラチナゲームズ、ノーティードッグ、サイバーコネクトツーなどです。パブリッシャーと比べると一般的な知名度は低いですが、世界的に活躍する大企業が目立ちます。

なお、デベロッパーが自社で開発し、パブリッシャーを通さずに販売を行うこともあります。ヒットタイトルを生み出したデベロッパーがパブリッシャー事業に参画することも少なくありません。

パブリッシャーとデベロッパーの違いから考えると、「有名なゲームタイトルに関わりたい人はパブリッシャー」、「自分の手でゲームを開発したい人はデベロッパー」を選ぶといいでしょう。

<③プラットフォーマーも重要な会社>

パブリッシャーとデベロッパーのほかに、ゲーム業界で重要な役割を持つ「プラットフォーマー」という会社も存在します。プラットフォーマーとは、ゲームをユーザーに向けてリリースするためのプラットフォームを構築する会社です。ゲームにおけるプラットフォームは、「ハード」と「デジタル」の2種類に分けられます。

【プラットフォーム(ハード)】

ゲーム機本体やパソコンなどが例に挙げられます。ハードウェアの開発には多額の費用が必要であるため、資金力のある大企業が開発を担当します。著名なパブリッシャーもプラットフォーマーとしてハードウェアを開発しており、任天堂(Nintendo Switch)やSONY(PlayStation)などが有名です。

【プラットフォーム(デジタル)】

オンラインでプレイできるゲームの提供環境のことです。たとえばAppleが運営するApp StoreやDeNAによるmobageなどを利用すれば、ユーザーはプラットフォームの中から好きなゲームをプレイできます。なお、ゲームのプレイにはプラットフォームへの登録が必須です。

ゲームをユーザーのもとに届けるには、信頼度や知名度が高いプラットフォームが必要です。ゲーム会社には、プラットフォーマーという選択肢があることも覚えておきましょう。

<④ゲーム会社は他にも種類がある>

ゲーム業界には、パブリッシャー、デベロッパー、プラットフォーマー以外にもさまざまな会社があります。主な例を以下に紹介するので、興味のある会社を探してみてくださいね。

・リサーチ会社:ゲームのトレンドを調査・分析する会社

・イラスト制作会社:ゲームに使用するイラストやデザインを制作し、パブリッシャーやデベロッパーに納品する会社

・ゲーム出版会社:ゲーム専門誌を編集・出版する会社

・ソフトウェア開発会社:ゲームの開発環境を整える会社

・システム開発会社:ゲームシステムの開発を代行する会社

・デザインツール開発会社:イラストを動かすソフトウェアを開発する会社(Live2Dなど)

・デバッグ会社:ゲームにバグが発生しないか確認する会社

これらの会社の多くは、「ゲームメディア会社」というグループにまとめられます。ゲーム開発において特別な技術や専門知識が必要になった場合、パブリッシャーやデベロッパーに仕事を依頼されることが多いです。

ゲーム開発に関われる会社には、多くの種類があります。自分に適した会社を見つけるために、各会社の特徴をさらに詳しく調べてみるといいでしょう。

<⑤まとめ>

ゲーム会社には、パブリッシャー、デベロッパー、プラットフォーマーをはじめとしたさまざまな企業が存在します。それぞれに業務内容や役割に違いがあるため、今回解説した内容を参考にして、「働きたい!」と思えるような会社を探してみてください。

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