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NASEF JAPANってどんな団体?e-Sportsを通して"未来の人材"を育成?

04-03-02.png皆さんは「NASEF JAPAN」という団体を見聞きしたことはあるでしょうか。NASEF JAPANは、今e-Sports界で注目を集める「e-Sportsを通して"未来の人材"を育成する」団体です。

本記事では「NASEF JAPANってどんな団体?」「どんな取り組みを行っているの?」といった疑問を持つ方に向けて、NASEF JAPANの概要や活動を紹介しています。

今後e-Sportsへの知識を更に深めるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

【目次】

①NASEF JAPANとは?

②NASEF JAPANの取り組み【イベント】

③NASEF JAPANの取り組み【教育】

④NASEF JAPANの取り組み【調査・研究】

⑤まとめ

<①NASEF JAPANとは?>

NASEF JAPAN(NPO法人北米教育eスポーツ連盟 日本本部)とは、e-Sportsを通じて中学生・高校生のITスキル向上や社会性を育むことを目的に作られた団体です。

NASEF JAPANは「Vision」「Mission」「Value」の3つの指標を掲げており、「21世紀の経済・科学・文化・環境問題に貢献できる人材の育成」「日本におけるe-Sports活動の普及」「e-Sportsを掛け合わせた教育プログラムの提供」などを目指して活動を行っています。

例えばe-Sportsに関する研究データを元に、日本の教育現場に合うプログラムを作成する、調査と研究を繰り返しながらe-Sportsを教育に活かすなど、「e-Sportsで次世代の人間を育成できる」という点にいち早く目を付け、実行しているのです。

e-Sportsでは、とっさの判断や仲間との協力など、社会で必要な対人スキルが身に着きます。また、e-Sportsを通じて正しくデジタルに向き合うことで、早い段階から将来の目標や夢を見つけられるでしょう。

<②NASEF JAPANの取り組み【イベント】>

NASEF JAPANは大きく分けて「イベント」「教育」「調査・研究」の3つの取り組みを行っています。まずは、これまでNASEF JAPANが開催してきたイベントを振り返ってみましょう。

・NASEF Farmcraft®(2023年)

NASEF Farmcraft®とは、NASEF JAPANと米国国務省が中心となり、マイクロソフト社の「マインクラフト」をベースとしたイベントです。

2~4人のチームを作り農場を建設しながら、経済・流通・農業などの社会問題について理解を深め、英語でプレゼンを行います。

2024年の開催も決定しており「デジタル技術による防行、生産性について」をテーマに、これまでよりも少ない資源で作物を育てなければなりません。(エントリー締め切りは4月5日まで)。

「マインクラフト」を通じて農業や科学について学びながら様々な国の人々とつながり、国際舞台で戦える画期的なイベントとなっています。

・NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権(2023年)

NASEF JAPANが立ち上げた高校生のためのe-Sports選手大会です。チームメンバーが全員同じ学校に在籍していることが参加条件となっているため、高校生活の良い思い出の一つになることでしょう。

2023年大会は、今年の2月に決勝戦が行われ、「リーグ・オブ・レジェンド」「ヴァロラント」「ロケットリーグ」のそれぞれの部門で優勝チームが決定しました。

<③NASEF JAPANの取り組み【教育】>

NASEF JAPANでは、教育への取り組みも熱心に行われています。e-Sportsを教育現場で活かすためにどのような取り組みをしているのか、一例を見てみましょう。

・カリキュラム開発

世間ではまだまだ「e-Sports=一般的な""ゲームプレイ"」というイメージが強くあり、教育現場と紐づけられにくい現状です。

NASEF JAPANでは、研究結果に基づいたe-Sportsの特徴を活かし、学校の授業に活用できるカリキュラムを開発しています。

実際に教育機関や教員と連携し意見を交わしながら開発を進めているといい、もし全国的にカリキュラムが広まれば、e-Sportsに興味を持っている生徒だけではなく、ゲームやデジタルに苦手意識がある生徒も楽しみながらe-Sportsに触れることができそうですね。

・部活動マニュアル

さらにNASEF JAPANでは、部活としてのe-Sportsの発展にも貢献しています。部活でe-Sportsを取り扱うとしても「どうやって教えたらいいのか」「どのタイトルを採用すればいいのか」と悩む点も多いでしょう。

そこで、NASEF JAPANでは「e-Sports部」の設立から運営までをまとめた「部活動マニュアル」を作成。部活としてe-Sportsを楽しみながら、生徒の成長につながるサポートを提供しています。

<④NASEF JAPANの取り組み【調査・研究】>

NASEF JAPANでは、e-Sportsに教育的価値があることを立証するために、教育e-Sportsに先駆的に取り組んでいるカリフォルニア大学アーバイン校(UCI)と提携し、日々調査・研究・発信を行っています。

2023年には「日本の高校教育におけるeスポーツ活動の実態と課題」の研究結果を発表。全国のe-Sports部で採用されているゲームタイトルは「Fortnite」、「League of Ledends」が50%以上を占めていることや、全体の64.7%のe-Sports部・同好会に指導方針があることなどを明かしました。

<⑤まとめ>

e-Sportsを教育に取り込み、中学生・高校生にe-Sports の魅力を伝えているNASEF JAPAN。学生時代からe-Sportsに触れることで、デジタルやITに興味が沸き、将来を考えるきっかけになる生徒も多くいることでしょう。

e-Sportsは今や世界中から注目される存在です。NASEF JAPAN を中心とした活動によって、e-Sportsを取り入れた教育も広まってきました。今後もe-Sports界のさらなる発展に期待したいですね。

皆さんもぜひNASEF JAPANの主催する大会やイベントに参加し、e-Sportを楽しみながら自分自身の未来と向き合ってみてはいかがでしょうか。

公式HP https://nasef.jp/

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