e-Sports
eスポーツの利点は?メリット・デメリットやゲームを楽しむポイントを紹介!
eスポーツには、「コミュニケーションスキルや論理的思考力などが身に付く」「好きなことを仕事にできる可能性がある」といった多くのメリットがあります。一方で、「視力や筋力に悪影響を与える可能性がある」「インターネットのトラブルに巻き込まれるかもしれない」といったデメリットがあることも事実です。
そのため、ゲームをプレイする際は、メリット・デメリットを踏まえ「安全かつ楽しく」eスポーツと向き合う意識が欠かせません。親子でしっかり話し合い、プレイ時のルールを決めたりゲームに対するお互いの気持ちを共有したりしておくと、もっとeスポーツを楽しめるようになるでしょう。
本記事では、eスポーツのメリット・デメリットや、よりゲームを楽しむためのポイントを解説します。
eスポーツのメリット(利点)
eスポーツのメリットとしては、主に以下5つが挙げられます。
- ゲームを通じて幅広いスキルが身に付く
- 自分が好きなことを仕事にできる可能性がある
- 世界中のプレイヤーと気軽につながれる
- インターネットリテラシーを勉強できる
- eスポーツ自体に将来性がある
ゲームを通じて幅広いスキルが身に付く
eスポーツでは、ゲームを通じて以下のように多くのスキルが身に付けられます。
- コミュニケーションスキル:チームプレイの中で自分の意見を主張したり相手の話に耳を傾けたりすることで身に付く
- 論理的思考力:「チームメンバーの特性を踏まえた戦略を考える」などの経験を積むことで身に付く
- 瞬発的な判断力:ゲームの戦況を踏まえ柔軟な戦略や対策を考えることで身に付く
- 問題解決能力:「ゲームの結果を振り返り次回勝つために必要な改善策を考える」などの経験を積むことで身に付く
- 創造性:自由度が高いゲームの中で、0から自分の理想を実現できるようプレイする経験を積むことで身に付く
- 言語能力:ゲームのストーリーを読み解き、登場人物の気持ちや展開などを考えることで身に付く
上記のスキルは仕事でも役立つため、ぜひ子どもの間に身に付けましょう。例えば営業であれば、顧客から信頼されて「この人から商品を買いたい」と思ってもらえるようなコミュニケーション能力が求められます。
自分が好きなことを仕事にできる可能性がある
仕事でeスポーツに携わる場合、「プレイヤーとして収入を得る」だけでなく、以下のようにさまざまな関わり方が選べます。
- ゲーム動画を配信して広告や投げ銭で収入を獲得する
- スポンサーや広告収入を獲得する
- マネージャーとしてプレイヤー育成やチーム運営を行う
- eスポーツ事業に参入している企業へ入社する
もしプレイヤーとして思うような成果が残せなくても、裏方も含めあらゆる形で仕事にできる点がeスポーツの魅力です。とくに自分が好きなゲームに仕事として関わることができれば、働くモチベーションも高まるでしょう。
eスポーツの主なビジネスモデルや仕事にしたい人が知っておくべきことなどは、以下の記事で解説しています。
関連記事:7月分「eスポーツ ビジネス」
世界中のプレイヤーと気軽につながれる
eスポーツには、メンバーと一緒に戦略を立てて敵陣地を攻略する「MOBA」や1対1で対決する「格闘ゲーム」など、オンラインで世界中のプレイヤーと交流できるゲームもあります。
国や年齢、性別などの垣根を越えて交流することで、価値観や考え方といった自分の視野を広げられるでしょう。吸収力が高い子どもの間にさまざまな人と交流し、多くの価値観に触れることは、将来に向けて大きなプラスとなるはずです。
相手が海外のプレイヤーであれば、コミュニケーションのために語学力を磨く動機付けにもなります。
インターネットリテラシーを勉強できる
eスポーツではプレイヤーとオンラインで交流するため、早い段階で「インターネット上の正しい立ち振る舞い」が学べます。とくにオンラインは相手の顔が見えないため、つい嫌がる言葉を発したり距離感を間違えたりすることもあるでしょう。
ゲームを通じて顔が見えない相手とのコミュニケーション方法を早めに身に付けておけば、今後もトラブルに巻き込まれる可能性をグッと下げられます。
eスポーツ自体に将来性がある
eスポーツは高い将来性を持つ業界であり、市場規模も以下のように年々増加し続けています。
- 世界:2025年に「約18億6,620万ドル」に到達する見込み(2022年時点の予測) (※1)
- 日本:2022年時点で「約126億円」に到達 (※2)
市場規模が膨らんでプレイヤーや大会の回数などが増えていけば、仕事で関われるチャンスも大きくなるでしょう。
参照:
(※1)角川アスキー総合研究所 | eスポーツビジネス最新の世界動向が明らかに!『グローバルeスポーツ&ライブストリーミングマーケットレポート2022』
(※2)一般社団法人日本eスポーツ連合 | 日本eスポーツ白書2023
eスポーツのデメリット(問題点)も把握しておこう
eスポーツは多くのスキルを身に付けたり価値観を広げられたりする一方、以下のようなデメリットもあります。
- 健康面に影響を及ぼす可能性がある
- インターネット上のトラブルに巻き込まれる可能性がある
- プレイするためのコストがかかる
- eスポーツ自体への反対意見がある
こうした問題点にもしっかり目を向けて、「どうすればeスポーツを安全に楽しめるか」ということを親子で考えることが大切です。
健康面に影響を及ぼす可能性がある
長時間ゲームをプレイすると、視力低下や座りっぱなしによる筋力低下、腰痛、慢性的な運動不足などを引き起こすリスクがあります。身体が成熟してない子どもの間に健康を損ねると、将来に影響を与えるかもしれません。とくに保護者からすると、やはり「ゲームが子どもの身体の成長を妨げてしまわないか」という部分は気になるでしょう。
eスポーツを楽しくプレイできるのは素晴らしいことですが、子どもの健康面に影響が出るほど熱中はしないよう、親子で意識することが大切です。
インターネット上のトラブルに巻き込まれる可能性がある
eスポーツでは、オンライン上でさまざまな年代や国、価値観、考え方のプレイヤーと関わります。そのため、どれだけ気を付けていても、コミュニケーションミスで自分の考えを正しく伝えられなかったり勘違いによって相手を怒らせたりするケースもあるでしょう。
とくに子どもはコミュニケーションの場数が少ないため、顔が見えない相手との距離感を正しく掴めないことがあります。
こうしたトラブルに噛み込まれないよう、親子で日頃から人とのコミュニケーション方法についてきちんと確認しておくことが大切です。
プレイするためのコストがかかる
eスポーツを快適にプレイするには、ゲーミングチェアやハイスペックなパソコン、ゲーム機、高速回線、マイク、ヘッドセットといった機器が必要です。とくにeスポーツでは、わずかに処理スピードが落ちるだけでゲームの勝敗が変わるため、スペックの高い機器を揃える重要性は高いでしょう。
しかし、機器にこだわる場合、パソコンだけでも10万〜30万円程度のお金が必要です。学生の場合、自分で費用を出すのは難しいでしょう。
本気でeスポーツに打ち込みたいのであれば、アルバイトで貯めたり、親子で話し合って購入費用を援助してもらったりすることが大切です。
eスポーツ自体への反対意見がある
eスポーツには今でも、賛成意見だけでなく以下のような反対意見もあります。
- のめり込むことが好ましくないと思う。心身に影響を与える。
- ほんとうにスポーツとよんでいいものなのか?
- みんなで公式にゲームを楽しむ場があるのは悪くない。今後、人気が出ると思うが、それがゲーム依存につながる危険はないだろうか?
引用:MyEL | eスポーツに関するアンケート調査(第3回) ※無料の会員登録で閲覧可能
「eスポーツ=単なるゲーム」と捉えたり、心身への悪影響を心配したりする声が多いようです。もちろん、こうした意見が間違っているわけではありません。新しいものが出てきた際に、賛成意見と反対意見が出てくるのは当然です。
こうしたことも踏まえ、eスポーツは「まだまだこれから世間へ浸透していくものである」という認識を持っておきましょう。
eスポーツをもっと楽しむためのポイント!
このように、eスポーツにはメリット・デメリットの両方があります。今まで紹介した内容を踏まえつつ、以下のポイントを意識すると、eスポーツをもっと楽しめるでしょう。
- ルールを決めてゲームをプレイする
- 画面の向こうに「人」がいることを忘れない
- eスポーツについて保護者と話し合う時間を作る
- 将来的なeスポーツへの関わり方を考えておく
保護者が協力することでもっと楽しめるようになるため、ぜひ子どもとしっかり話し合ってみてください。
ルールを決めてゲームをプレイする
親子で話し合い、家庭内で以下のようにルールを作ることが大切です。
- 1日◯時間までプレイする
- ゲームの合間に適度に運動する
- ゲームで知り合った人に安易に自分の連絡先を教えない
ルールを決めることで、健康的かつ安全にeスポーツが楽しめます。
とはいえ、あまりルールを厳しくし過ぎると、eスポーツを通じて多くの価値観に触れるチャンスが減ってしまうかもしれません。そのため、親子で話し合いお互いが納得できるルールを作りましょう。
ルールを作ったら、子どもは「ちゃんと守る」、保護者は「本人の意思を尊重しつつトラブルに巻き込まれないようしっかり見守る」という点を意識することが大切です。
画面の向こうに「人」がいることを忘れない
オンラインのやり取りでは、顔や声、雰囲気で気持ちを読み取ることが難しいため、無意識に相手を傷付けるケースがあるかもしれません。とくにチームプレイで熱くなると、ミスをしたメンバーに強い言葉を使ってしまうこともあるでしょう。
そうしたトラブルを防いで安全にゲームを楽しむには、画面の向こうに人がいることを忘れず、「これを言ったら相手が不快に思わないかな」と常に考えることが大切です。
eスポーツについて保護者と話し合う時間を作る
eスポーツへの取り組み方について、保護者ときちんと話し合う時間を作りましょう。
保護者の中には、「ゲームをやり過ぎて身体を壊さないか」「インターネットのトラブルに巻き込まれないか」と心配する人もいます。もちろん、こうした心配は、子どもへの愛情があるからこそ生まれるものです。
そのため、「どうしてeスポーツをやりたいのか」「どんなルールを守ってプレイするか」などを丁寧に共有しておきましょう。自分の気持ちを伝えておくことで、保護者も安心してeスポーツの活動をサポートしてくれます。
将来的なeスポーツへの関わり方を考えておく
先ほども解説したように、eスポーツとの関わり方には、以下のように多くの種類があります。
- ゲーム動画を配信して広告や投げ銭で収入を獲得する
- スポンサーや広告収入を獲得する
- マネージャーとしてプレイヤー育成やチーム運営を行う
- eスポーツ事業に参入している企業へ入社する
「プレイヤーとして長く続けたい」「プレイヤーを育成したい」など、希望の関わり方を考えておくことで、将来に向けて正しく努力できるようになります。
例えば「配信者としてファンを獲得しながら生活したい」という場合、プレイスキルだけでなく、視聴者を楽しませるトーク力も早めに磨いたほうがよいでしょう。今やるべきことが明確になれば、ゲームへのモチベーションもさらに高まります。
eスポーツをもっと楽しむなら総合学園ヒューマンアカデミーへ!
eスポーツには、「ビジネスで役立つスキルが学べる」「世界中の人と交流できる」といったメリットがあります。ゲームを楽しみつつ将来に役立つ力が学べるというのは、eスポーツならではの魅力です。一方で、「身体に影響を及ぼす可能性がある」「トラブルに巻き込まれるかもしれない」といったデメリットもあります。
だからといって、一律で「eスポーツを禁止」といった対応を行うと、子どもが好きなことに熱中する機会を失ってしまうかもしれません。保護者としても、子どもが熱中している活動があるなら、後押ししてあげたいと思うでしょう。
そのため、メリット・デメリットの両方を含めて親子で話し合い、楽しくかつ安全にeスポーツを楽しむ環境を整えることが大切です。
eスポーツをもっと楽しめる環境を整えたいのであれば、ゲームに打ち込める専門の学校へ通うことも検討しましょう。専門の学校であれば、プレイスキルやeスポーツの仕事で必要な能力を磨けるため、将来に向けて準備をしつつもっとゲームを楽しめます。
総合学園ヒューマンアカデミーも、「e-Sportsカレッジ」でeスポーツに必要なスキルが学べます。専攻には、プロゲーマーとしてのスキルが身に付く「プロプレイヤー専攻」と、プレイヤー以外でeスポーツに関わる際に必要なスキルが学べる「e-Sportsビジネス専攻」の2つがあります。
現役で活躍するプロの指導を受けつつ、正しいeスポーツとの向き合い方も学べるため、トラブルから身を守りつつゲームがもたらすメリットを最大限実感できるようになるでしょう。
「具体的にどんな指導が受けられるのか」「本当にeスポーツが子どもに良い影響を与えるか不安」などと感じたら、まず一度以下のページから資料だけでもご覧ください。個別相談会も行っているため、直接不安を質問して解消したい人は、ぜひご活用ください。