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グラフィッカーの武器、ポートフォリオ ポートフォリオは1つだけでいいの?〜相手によって使い分けよう

  

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ポートフォリオはゲームグラフィッカーにとって非常に重要な武器で、かつ制作には多くの手間をかけなければなりません。……が、実は話はそこで終わりではないのです。

ポートフォリオは1つ作って終わり、というわけにはいきません。「相手によって作り分ける」ことが大切なのです。

ポートフォリオの作り分け・使い分け

「ひとつ作るだけでも大変なのに、どうしてポートフォリオを複数作り、使い分ける必要があるの?」

そう感じる人も多いかもしれませんが、就職活動の成功率を上げたいなら、使い分けは必須であると言わざるを得ません。

今回はポートフォリオの使い分けについてお話ししていきます。

ポートフォリオを使い分ける理由

「ゲームグラフィッカーにとって、ポートフォリオは分身であり、名刺であり、履歴書である」という話をしてきましたが、忘れてはいけないのが「就職希望者になにを求めるかは、企業によって異なる」ということです。

たとえば、2Dグラフィックを中心として、柔らかいファンシーな絵柄を得意としている企業があったとします。その企業に、全編にリアルな3D作品が詰まったポートフォリオを提出したらどうなるでしょうか? いくら高いスキルがあったとしても、「ウチとは作風が違いすぎる」と言われ、採用を見送られてしまうでしょう。

この例は極端ですが、「相手が自分になにを求めているのか」を見誤ると、すべてが台無しになってしまいます。だからこそ、相手によってポートフォリオを使い分けることは非常に重要です。

とは言え、作り分けは意外に簡単

再選別と再構成

「相手によって作り分けなさいと言われても、時間がかかりすぎるよ……」と思う方もいるかもしれませんが、作り分けはそれほど大変な作業ではありません。なぜなら、掲載する作品の再選別と再構成をすれば良いだけなのですから。

まずは汎用性の高いマスターポートフォリオを1つ作り、そのあとに自分が志望する企業や、営業をかけたい企業別に作り分けましょう。

せっかく作り分けをするのだから、相手の情報をしっかり集める

その際、企業のWEBサイト、プロデューサーやディレクターのSNSをチェックして、相手がなにを求めているのか、どんなジャンルのスキルが必要なのかをリサーチしておくことが大切です。たとえばTwitterで「背景・風景を描ける人が欲しいんだけどなぁ」なんてツイートしていたら、背景・風景を多めに入れるなどして、相手の希望・要望にフィットするポートフォリオを作ってください。せっかく作り分けをするのですから、相手企業の情報、相手チームの希望などは、徹底して集めるようにしましょう。

志望先が多すぎる場合は大まかなジャンル分けを

志望する企業数が多すぎる場合などは、「3D系」「2D萌え系」「2Dリアル系」「ドット系」のように、ジャンルをある程度分けて作っておきましょう。3Dを多く使う企業なら3D作品を多めにする、萌え系のイラストを多用している企業なら女の子の萌えキャラ等を増やしてみるなど、ポートフォリオを微調整するだけでOKです。

使い分けで採用率は一気に高まる

以上のように、ポートフォリオの作り分けは、ほんの少しの手間しかかかりません。実行すれば目に見えて採用率は高くなりますから、面倒臭がらずに作り分け・使い分けをしましょう!

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