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ゲームクリエイター入門編【第5話】3Dゲームが出現

  

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3Dゲームとは?

3Dゲームとは、「3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)」を用いて表現されているゲームのことです。具体的には、縦、横、高さ3方向で表される立体的な3次元で形成されたデータを表示するゲームを意味しています。

ゲーム画面を2次元から3次元へと進化させた3D

ビデオゲームといえば2D(2次元)だと思っていた人々の前に3D(3次元)が登場した当時、それは大変衝撃的なものでした。ここでは、発売された順番に3Dゲームの歴史をみていきましょう。

意外と歴史が古い「疑似3D」

アーケードゲームにおける3Dゲームの元祖は、1980年に発売された「バトルゾーン」(アタリ)であるといわれています。ただ、このころのCGはドット絵しか存在しなかったので、いわゆる3Dとは異なります。背景の上にドットを高速で重ねて動かす「スプライト」という映像技術を使い、拡大縮小を駆使して擬似的な空間を表現していました。正確にいえば「疑似3D」といった方がよいかもしれません。

ポリゴンを使った3Dキャラ「バーチャファイター」の衝撃

1993年、セガが新しい対戦型格闘ゲーム「バーチャファイター」を発売します。それまで主にレースゲームに導入されていた「ポリゴン」という映像技術を、初めて対戦型格闘ゲームに採用したのです。ポリゴンとは多角形という意味で、三角形や四角形などの組み合わせによって、画面上の物体を立体的に表現する方法です。

3Dでヒト型のキャラクターを動かすという前代未聞の技術に、ゲーム業界は騒然となりました。事前に決められた動きだけではなく、コントローラーの操作にリアルタイムで反応して、スムーズな動きを表現できたことが驚きだったのです。やがて人気ゲームとなり、「バーチャファイター」はその後もシリーズを重ねることになります。

「バーチャファイター2」ではテクスチャマッピングを実現

翌年の1994年に発売された「バーチャファイター2」では、前作では使用できなかった「テクスチャマッピング」という技術が新たに加わり、またしても人々を驚かせました。テクスチャマッピングとは、3DCGのモデルに画像を貼りつけて質感を出す技術のことです。より少ないポリゴンで作成されたモデル(ローポリゴンモデル)に、細部の描写や陰影などを施した画像を貼りつけて質感を出すことに成功しました。そのリアルな映像は、ゲームに関心のない人たちの間でも話題にのぼるほどで、実際に、「ストリートファイターII」を超える売上を記録するまでに至りました。

マリオシリーズ初の3Dゲーム「スーパーマリオ64」

1995年に3Dゲームに特化したゲーム機「バーチャルボーイ」を任天堂が発売。しかし売上は伸びず失敗に終わってしまいました。カラーではなかったのが最大の敗因かもしれません。しかし、任天堂は3Dをあきらめませんでした。翌年の1996年に、任天堂は「スーパーファミコン」の後継機として「NINTENDO64」(略してロクヨン)と「マリオ」シリーズ初の3Dアクションゲームとなる「スーパーマリオ64」を世に送り出し、大ヒットさせました。

名作RPG「ファイナルファンタジーVII」も3D化

1997年には、「ファイナルファンタジーVII」(スクウェア)が発売されます。基本的な画面構成は前作までを踏襲していますが、戦闘画面やワールドマップは、キャラクターも背景も3Dとなりました。CGイラストの上を3Dのキャラクターが動くスタイルで、前作よりも映像表現が格段に向上しています。3D化したことで、出入口やプレイヤーの位置、ドアを開けるスイッチやレバー、ハシゴなどが分かりにくいという指摘をユーザーから受けましたが、後発の「ファイナルファンタジーVII インターナショナル」(アメリカ発売の逆輸入で、追加映像などがあるマイナーチェンジ版)では、画面上に矢印を表示するなどの対策が施されました。

Z注目システムで革命を起こした「ゼルダの伝説 時のオカリナ」

1998年には、任天堂がNINTENDO64用ゲーム「ゼルダの伝説 時のオカリナ」を発売。3Dアクションゲームの傑作で、任天堂の名をさらに高めた名作です。特に注目されたのは、3Dアクションゲームに革命をもたらした「Z注目システム」でした。プレイヤーが対象となる物体を選んでロックオンし、対象物に向かって確実に移動する、あるいは矢などの飛び道具を確実に当てるといった動作を可能にしたのです。それまでの3Dゲームで同じことをしようとすると、照準を合わせるのが困難で、操作になじめないユーザーが多くいたため、その対策として考え出されたアイデアでした。

進化を続ける3Dゲーム 今後の発展に注目!

先述の「ゼルダの伝説 時のオカリナ」以降、多くの3Dアクションゲームで、類似したシステムが使われるようになります。最近のコンピュータ処理技術の発展や、インターネット環境の充実もあいまって、3Dゲームは今後も、ますます進化していくことでしょう。
もしかしたら新しい3Dゲームを作るのに貢献できるかもしれませんね。

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