声優・俳優
【原稿読み対策】読めると役立つ全国47都道府県の難読地名と実践ナレーション原稿
全国には数多くの地名がありますが、なかには初見では到底読めない「難読地名」が存在します。 声優やナレーターにとって、地名の誤読はプロとしての信頼に関わる重大なミス。しかし、これらを事前に網羅しておくことは、現場での「対応力」という大きな武器になります。
そこで今回は、全国の難読地名の中から、特にメディア露出が多く、原稿に出現しやすいものを厳選して一覧にまとめました。さらに、学んだ知識をすぐにアウトプットできるよう、「ニュース」「天気予報」「番組ナレーション」を想定した実践練習用原稿もご紹介します。
【地域別】知っておきたい難読地名
■北海道
択捉(えとろふ)島、国後(くなしり)島と併せて、「北方領土問題」で度々ニュースに取りあげられる色丹島や歯舞群島。その他にも稚内市や釧路市など、あて字で付けられた地名が多く存在するのが北海道です。
- 稚内(わっかない):稚内市
- 釧路(くしろ):釧路市
- 函館(はこだて):函館市
- 歯舞(はぼまい):根室市
- 色丹(しこたん):色丹村
- 長万部(おしゃまんべ):長万部町
- 占冠(しむかっぷ):占冠村
■東北
八戸市、弘前市はどちらも青森県主要3都市に含まれる全国的に知名度の高い都市ですね。他にも、福島県を中心にメディアで取り上げられることの多い地名が存在します。
- 八戸(はちのへ): 青森
- 弘前(ひろさき): 青森
- 胆沢(いさわ): 岩手
- 女川(おながわ): 宮城
- 笑内(おかしない): 秋田
- 象潟(きさかた): 秋田
- 男鹿(おが): 秋田
- 桧原(ひばら): 福島
- 勿来(なこそ): 福島
■関東
高原キャベツやイチゴ狩りで有名な群馬の嬬恋村、陸上競技場のある等々力など、関東の名所として目にする機会の多い地名ですね。
とくに、千葉県には難読都市名が多い印象で、我孫子市、匝瑳市の他にも印西(いんざい)市、八街(やちまた)市などがあります。
- 嬬恋(つまごい):群馬
- 行方(なめがた):茨城
- 真岡(もおか):栃木
- 鴻巣(こうのす):埼玉
- 酒々井(しすい):千葉
- 我孫子(あびこ):千葉
- 匝瑳(そうさ):千葉
- 等々力(とどろき):神奈川
- 秦野(はだの):神奈川
■東京
首都圏に住んでいると、路線図や案内板などで必ず目にするのが以下の地名です。メジャーな場所からローカルエリアまで、ニュースや情報番組で取り上げられることも少なくありませんね。
古くから親しまれる下町エリアを中心に、一見わかりずらい地名ばかりですが、読み方と場所を覚えておくといざ東京に住んだときにも安心です。
- 葛飾(かつしか):葛飾区
- 日暮里(にっぽり):荒川区
- 舎人(とねり):足立区
- 御徒町(おかちまち):台東区
- 馬喰町(ばくろちょう):中央区
- 旅籠町(はたごまち):千代田区
- 麹町(こうじまち):千代田区
- 雑司が谷(ぞうしがや):豊島区
- 石神井(しゃくじい):練馬区
- 砧(きぬた):世田谷区
- 福生(ふっさ):福生市
■北陸
新幹線の開通により以前よりもアクセスしやすくなった北陸地方では、翡翠(ひすい)の産出地として知られる糸魚川市、日本有数のホタルイカ漁獲量を誇る滑川市、巨大な原子力発電所がある敦賀市などが有名ですね。
- 新発田(しばた):新潟
- 糸魚川(いといがわ):新潟
- 滑川(なめりかわ):富山
- 珠洲(すず):石川
- 羽咋(はくい):石川
- 敦賀(つるが):福井
■中部
富士山のお膝元にあたる中部地方には、ワサビの産地・安曇野市やレジャースポットで人気の飛騨・高山・白川といった観光地として人気のスポットが多く存在しますね。
比較的メジャーな地名が多いですが、中には聞き慣れない観光地もあったりします。
- 安曇野(あずみの):長野
- 飛騨(ひだ):岐阜
- 各務原(かかみがはら):岐阜
- 郡上(ぐじょう):岐阜
- 揖斐(いび):岐阜
- 韮崎(にらさき):山梨
- 四尾連(しびれ):山梨
■東海
人気観光地の伊豆(いず)市や熱海市など、東海地方にもレジャーシーズン目にすることのある有名地が多く存在しますね。
他にも、焼津市、御殿場市など、初見ではわかりにくいものがあったりします。
- 富士宮(ふじのみや):静岡
- 熱海(あたみ):静岡
- 焼津(やいづ):静岡
- 御殿場(ごてんば):静岡
- 鶴舞(つるま):愛知
- 常滑(とこなめ):愛知
■関西
古都・奈良や京都をはじめ、歴史遺産で馴染みのある近畿地方に観光に訪れた方も多いはず。
とくに、京都は各所で景勝地や行楽地も多いため覚えておきたい地名もたくさんありますね。
- 尾鷲(おわせ):三重
- 近江八幡(おうみはちまん):滋賀
- 烏丸(からすま):京都
- 先斗町(ぽんとちょう):京都
- 太秦(うずまさ):京都
- 橿原(かしはら):奈良
- 斑鳩(いかるが):奈良
- 赤穂(あこう):兵庫
- 養父(やぶ):兵庫
- 伊丹(いたみ):兵庫
■大阪
世界遺産として人気の古墳群がある百舌鳥、2025年に開かれた大阪万博の会場・夢洲など、現在注目のエリアが多い大阪。
意外に難読地名も多く、他にも「四條畷(しじょうなわて)」、「羽曳野(はびきの)」などがありますが、上記の地名は特に頻出するのでぜひチェックしておきたいところです。
- 浪速(なにわ):浪速区
- 浪花(なにわ):北区
- 百舌鳥(もず):堺区
- 夢洲(ゆめしま):此花区
- 帝塚山(てづかやま):住吉区・阿倍野区
- 枚方(ひらかた):枚方市
- 箕面(みのお):箕面市
■中国
山陽地方の瀬戸内海周辺には、尾道市、廿日市市の他にも、呉(くれ)市、備前(びぜん)市などがあり、地元民でなければ馴染みのない地名かもしれませんね。
また、山陰地方でも特殊な読み方をする地名がところどころ存在しています。
- 蒜山(ひるぜん):岡山
- 尾道(おのみち):広島
- 廿日市(はつかいち):広島
- 安芸高田(あきたかた):広島
- 出雲(いずも):島根
- 隠岐(おき):島根
- 防府(ほうふ):山口
- 車尾(くずも):鳥取
- 三朝(みささ):鳥取
■四国
レモンの産地・小豆島や四万十川が流れる四万十市など、その美しい景観が多く残るのが四国地方。
こちらも、名産地や観光スポットを中心に頻出する地名が多々あるので、ぜひチェックしておいて損はないはずです。
- 鳴門(なると):徳島
- 小豆島(しょうどしま):香川
- 今治(いまばり):愛媛
- 四万十(しまんと):高知
- 宿毛(すくも):高知
■九州
世界遺産に登録された宗像・沖ノ島(おきのしま)エリアをはじめ、対馬、壱岐など、周囲に島々が点在する九州地方にも多くの難読地名があります。
下記の以外にも、長崎県・諫早(いさはや)市や鹿児島県・薩摩川内(さつませんだい)市など、ついつい間違えて読みそうなものがありますね。
- 門司(もじ):福岡
- 宗像(むなかた):福岡
- 鳥栖(とす):佐賀
- 壱岐(いき):長崎
- 対馬(つしま):長崎
- 水俣(みなまた):熊本
- 指宿(いぶすき):鹿児島
- 安心院(あじむ):大分
- 佐伯(さいき):大分
■沖縄
最後は、特殊な読みの地名が多数存在する沖縄県。
テレビでも取り上げられる嘉手納や宜野座といったところは馴染み深いですが、そのほとんどが特殊な当て字読みになっています。ただし、「城(ぐすく)」「谷(たん)」のように、ポイントさえ掴めるとなんとなく読み方がわかるものが多いのも特徴です。
- 金城(かなぐすく):那覇市
- 豊見城(とみぐすく):豊見城市
- 嘉手納(かでな):嘉手納町
- 北谷(ちゃたん):北谷町
- 読谷(よみたん):読谷村
- 宜野座(ぎのざ):宜野座村
- 今帰仁(なきじん):今帰仁村
実践トレーニング!難読地名を含むナレーション原稿3選
全国各地の難読地名、いくつ読めたでしょうか? 読み方を知っていることは大切ですが、プロの現場では、それらを「文章の流れの中で自然に、かつ正確に発音すること」が求められます。
実際の仕事に近いシチュエーションを想定した3つの練習用原稿を用意しました。先ほど学んだ地名がいくつか登場します。ストップウォッチを片手に、噛まずに読めるか挑戦してみましょう!
▼地域活性化・イベントニュース(明るく正確に)
「千葉県匝瑳(そうさ)市の特産品を集めた『観光物産展』が、今日からJR我孫子(あびこ)駅前の会場で始まりました。会場には、鳥取県三朝(みささ)町から直送された特産品や、印西(いんざい)市の伝統工芸品などが並び、多くの買い物客で賑わっています。」
▼お天気・行楽情報(季節感たっぷりに)
「続いてはお出かけ情報です。群馬県嬬恋(つまごい)村では、高原キャベツが収穫の最盛期。一方、大分県日田(ひた)市では、この夏一番の暑さを記録しました。週末に兵庫県宍粟(しそう)市など、山間部へお出かけの方は、急な天候の変化にご注意ください。」
▼古都・京都を巡る紀行ナレーション
「華やかな賑わいを見せる先斗町(ぽんとちょう)の路地を抜け、古の記憶が息づく太秦(うずまさ)の街角を歩けば、やがて視界の先には烏丸(からすま)の洗練された街並みが広がり、千年の時を超えて受け継がれてきた贅沢な時間が、今も静かにこの場所を流れています。」
まとめ
というわけで、今回は声優・ナレーター志望者におすすめしたい全国の難読地名をご紹介しました。簡単なものからちょっと難しいものまで揃えてみましたが、どれもよく目にすることのある地名だと思います。
この他にも、わからない地名はすぐにチェックして覚えておくと今後に必ず役立つはずです。
自分の「読み」がプロに通用するか、試してみませんか?
自分の声の癖や、正確なアクセント、そして聞き手を惹きつける「表現力」は、自分一人ではなかなか気づけないものです。
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