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YouTuberは事務所に入るべき? メリット・デメリットを紹介
YouTuberが事務所に入るメリットとデメリットについて、知っていますか?この記事を読めば、YouTuberと事務所に関する知識がつきます。YouTuberになりたいと考えている人は、将来役に立つ情報です。気になる人は、ぜひ読んでみてください。
【目次】
- ①メリット1知名度が上がる
- ②メリット2事務作業を代行してもらえる
- ③デメリット1収益が減る
- ④デメリット2自由な表現ができなくなる
- ⑤まとめ
①メリット1知名度が上がる
YouTuberが事務所に所属すると、シンプルに知名度が向上するでしょう。事務所経由の営業案件を含め、仕事の総数が増えるからです。とくに企業案件は、企業側から「○○のようなYouTuberに依頼したい」と事務所に話が舞い込むことも少なくありません。もちろん、事務所が営業をかけて獲得してくれる企業案件も多数存在するので、大きな仕事を複数任されやすくなります。フリーで活動したときに比べて、多くの人に自分のチャンネルを見てもらえるでしょう。
また、同じ事務所に所属している他のYouTuberとのコラボ動画も制作しやすくなります。YouTuberは、なかなか横のつながりを広げにくい職業です。自分から他のYouTuberと仲良くなるために、別途アクションを起こさなければなりません。しかし、事務所に所属していれば、同じ事務所所属というつながりを活かせます。今までとは異なるファン層に働きかけられるため、チャンネル登録者数を激増させるきっかけになるでしょう。
加えて、「事務所所属YouTuber」という肩書きは、それだけで価値があります。YouTuberとしての信頼度も高まった結果、さらに仕事が増え、知名度向上につながるでしょう。
②メリット2事務作業を代行してもらえる
事務作業を自分で行わなくていい点も、大きなメリットのひとつです。事務所のスタッフに、税務処理などの煩雑な作業を代行してもらえます。確定申告の手続きだけではなく、商標問題に関わるものや各種契約など、YouTuberにとって必須の事務作業は多種多様です。フリーの場合は、これらをすべて1人で行わなければなりません。しかも、事務所を通せば、税理士や弁護士などの専門家への相談もスムーズに実施できます。誹謗中傷にあった場合も、迅速に対応してもらえるでしょう。さまざまな作業に使っていた時間を動画制作にあてられるため、時間を有効活用できるはずです。
また、事務所はグッズ販売やイベント開催もサポートしてくれます。その際に発生した収益の計算や各種手続きも事務所に任せておけばいいので、運営業務に時間を取られずに済むでしょう。事務所に専用の住所を提供してもらい、ファンへの対応を実施しやすくなる点も魅力です。自宅の住所を開示せずにプレゼントや手紙を受け取れるため、ファンとのやり取りをさらに楽しめるでしょう。
事務所の存在によって、YouTuber活動をより充実化できるということです。
③デメリット1収益が減る
収益の減少は、事務所に所属する最大のデメリットでしょう。YouTuber活動で得た収益の一部を、事務所に差し引かれてしまうからです。差し引き額の割合は事務所によって異なりますが、約20%〜50%ほどの場合が目立ちます。この割合は、チャンネル登録者数などによって変わり、人気があるYouTuberほど割合も下がるケースがほとんどです。中には、手数料金額を固定にする事務所や、一切手数料を要求しない事務所もあります。しかし、事務所に所属してサービスを受ける以上、事務所に一定の金額を納付することからはほぼ避けられません。
こういった収益事情を受け、「一度事務所に所属していたものの、契約を解除した人気YouTuber」も一定数存在します。事務所の差し引きがなければ、本来自分がもらえるはずの収益をそのまま自分の収入にできるからです。契約解除後、より条件の良い事務所に移籍する人もいます。自分の活動スタイルや収益への考え方によって、事務所の存在意義は大きく変わっていくのです。
④デメリット2自由な表現ができなくなる
事務所に所属すると、自分が制作したい動画を作れなくなるかもしれません。事務所が決めたルールや制度を守らなければならないからです。とくに、過激な内容を売りにしているYouTuberは、もう少し内容を加減するよう指摘される可能性があります。動画のアイデアや構成を指示されるケースもあり、自由に表現することが難しくなるでしょう。
メリットとして紹介した「事務所から依頼される企業案件」は、見方を変えると「やりたくないけれど、やらないといけない仕事」にもなります。事務所の意向を汲んだうえで、制作する動画内容も決める必要があるでしょう。事務所に所属すると、たくさんの人々が動画制作に関わってくるため、その人達の意見も反映しなければなりません。所属YouTuberの活動が、事務所の業績にも関係するからです。事務所に所属する意味と、責任を感じることが求められます。
とにかく自分の表現活動を極めたい人は、事務所所属は向いていないかもしれません。「YouTuberとして有名になりたいのか」、「YouTuber活動でお金を稼ぎたいのか」、「作りたい動画を作ることが、自分にとってどれだけ大切か」などについて自分に問いかけ、事務所に所属するかどうか決めましょう。
⑤まとめ
YouTuberが事務所に入ると、「知名度が上がること」「事務作業を代行してもらえること」というメリットがあります。しかし、「収益が下がること」「自由な表現ができなくなること」などのデメリットもあるので、よく考えてから決断しましょう。