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アニメージュってそんなに昔からあったの?!スタジオジブリとの関係とは?

06-05.jpgアニメファンにとって馴染みのある雑誌の1つ、アニメージュ。「いったいどのくらい昔からある雑誌なんだろう?」と、疑問に感じた人はいませんか?この記事を読めば、アニメージュの歴史がわかります。スタジオジブリとの密接な関係についても知識を得られるはずです。

【目次】

①アニメージュが創刊したのは1978年

②一貫しているのは「クリエイター第一主義」!

③アニメージュとスタジオジブリの関係性ってなに?

④「アニメージュとジブリ展」展覧会も開催

⑤まとめ

①アニメージュが創刊したのは1978年

1978年5月26日、アニメージュは日本初の月刊商業アニメーション専門誌として徳間書店から創刊されました。令和の現代において、アニメや声優の情報はインターネットを使えばいつでも入手することができます。しかし、約40年以上前は情報メディアが確立されていませんでした。そんな時代に登場したアニメージュは、当時のアニメファンの心強い味方だったでしょう。アニメの情報だけではなく、制作現場やスタッフのインタビューを積極的に取り上げる編集方針は、現在のアニメ雑誌の王道スタイルにもつながっていきました。

元々は、「宇宙戦艦ヤマト」ガイドブックのヒットを受けて創刊されることとなったアニメージュ。時代を経るにつれて、「機動戦士ガンダム」「新世紀エヴァンゲリオン」など、時代を彩る数々の人気アニメを取り上げていきます。その勢いに押されるように、他にも多くのアニメ雑誌が創刊され、界隈はどんどん盛り上がっていきました。

初期は男性ファンをメインにしていましたが、今やオタク文化の主力を担っている女性ファン向けの記事も、少しずつ増えています。そして、男女ともに愛されるアニメ雑誌となったのです。アニメージュは、日本のアニメ文化を支えた立役者といってもいいでしょう。

②一貫しているのは「クリエイター第一主義」!

創刊から現在まで、アニメージュが貫いている考え方は「クリエイター第一主義」です。アニメを作るのは人間である、と言わんばかりに、アニメの情報と並行してクリエイターの声や制作風景を切り取った記事を掲載しています。ここで取り上げられたクリエイターが、日本のアニメ界を背負って立つ存在に成長したことも少なくありません。アニメージュは、アニメ文化を盛り上げただけではなく、未来あるクリエイターの才能を育てたという功績もあるのです。

ここでご紹介したいのが、アニメージュ初代編集部に在籍していた鈴木敏夫氏です。スタジオジブリ代表取締役プロデューサーとして知られる彼は、「風の谷のナウシカ」制作やスタジオジブリ設立に大きく関わった人物でもあります。アニメージュを通して宮崎駿監督や高畑勲監督と出会い、やがてともにたくさんのジブリ作品を手掛けていきます。スタジオジブリが生まれたのは、鈴木氏をはじめアニメージュの編集者たちが大事にしてきた「クリエイター第一主義」のおかげかもしれません。

③アニメージュとスタジオジブリの関係性ってなに?

疑問に感じている人がいるかも知れませんが、スタジオジブリが設立されたのはアニメージュがきっかけです。アニメージュとは一見関わりがなさそうに思える、スタジオジブリ。言わずと知れた、日本アニメーションの金字塔ですね。すべては、アニメージュ1982年2月号で「風の谷のナウシカ」の漫画連載がスタートしたことから始まります。読者から人気を集めつつ、関係者の多大な協力があったことも功を奏し、1984年にアニメ映画化した同作品が全国的に大ヒットしました。その後、「風の谷のナウシカ」制作陣が多く所属していた制作会社を発展させるかたちで、1985年に株式会社スタジオジブリが設立されます。この際、業務に尽力していたのが鈴木氏なのです。そしてここから、宮崎駿監督をはじめとした多くのクリエイターが世界に羽ばたくことになります。アニメージュの存在があったからこそ、今世界中で愛されているジブリ作品は誕生したのです。ジブリについて語るなら、アニメージュの歴史も一緒に触れるべきといっても過言ではありません。

④「アニメージュとジブリ展」展覧会も開催

2021年から全国を順次巡回している、「アニメージュとジブリ展」では、アニメージュとスタジオジブリの関係性をより深く知ることができます。巡回情報は以下の通りです。詳しい開館時間や休館日、料金等は公式サイトをチェックしてください。

  • 〜2022年7月10日(日)...福岡アジア美術館 7階 企画ギャラリーA・B・C(福岡県)
  • 2022年7月16日(土)〜9月4日(日)...NTTクレドホール(広島県)
  • 2022年9月17日(土)~12月11日(日)...須賀川市文化センター(福島県)

展覧会では、創刊当時のアニメージュなど貴重な資料をたどりながら、鈴木氏の編集者としてのスキルやプロデュース力を目の当たりにできます。アニメージュとスタジオジブリの相関性はもちろんのこと、日本のアニメ文化の歴史を勉強することもできるでしょう。アニメージュが、日本および世界のアニメに与えた影響も取り上げているため、グローバルな視点で考察することもできます。初公開となる「風の谷のナウシカ」のセル画も展示されているので、ジブリファンはさらに必見です!気になる人は、ぜひ来場してみてくださいね。

https://animage-ghibli.jp/

⑤まとめ

アニメージュは、約40年以上前に生まれた歴史ある雑誌でした。スタジオジブリ設立にも大きく関わっており、この関係性については「アニメージュとジブリ展」で詳しい内容を知ることができます。

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