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「メディカルイラストレーター」ってどんな仕事?向いている人は?
みなさんは、「メディカルイラストレーター」という職業を知っていますか? 医療分野に特化したイラストレーターであり、大きなやりがいがある仕事です。今回は、そんなメディカルイラストレーターの職業内容や向いている人の特徴について解説します。
【目次】
①「メディカルイラストレーター」ってどんな職業なの?
②「メディカルイラストレーター」になるための流れとは?
③「メディカルイラストレーター」に向いている人の特徴は?
④「メディカルイラストレーター」になるためにやっておくべきことは?
⑤まとめ
<①「メディカルイラストレーター」ってどんな職業なの?>
メディカルイラストレーターは、医療分野の書籍、論文、動画、取扱説明書などに使われるイラストを描く職業です。人体の構造や目には見えない体内の様子などをイラストで表現します。一般的に、医療分野を扱う出版社や医療機関などに所属し、業務をおこなうことが多いようです。実績を積んだあとは、フリーとして仕事を受注することも可能ですよ。
案件によって異なりますが、基本的な仕事の流れは以下のとおりです。
①担当者などと打ち合わせをおこなう
②不明な点について調査したり、担当者に質問したりする
③イラストを制作する
④イラストを納品する
なお、イラスト制作にはillustratorなどのイラストソフトを使用することが多いです。色や陰影などをつけながら、リアリティのあるイラストを描いていきます。ただし、場合によってはデフォルメされたイラストを担当することもあるようです。
メディカルイラストレーターは、イラストを制作することで書籍や論文の内容をより分かりやすく伝えるという役割を果たします。自分が手掛けたイラストが医療の発展に役立つため、大きな達成感を感じられる仕事でもあります。
一般的なイラストレーターと異なるところは、医療分野の情報に間違いがないように細心の注意を払わなければならない点でしょう。そのため、作品を制作するにあたって担当者などと綿密にコミュニケーションを取ることが求められます。正確でわかりやすいメディカルイラストは、メディカルイラストレーターの細やかな仕事によって生まれるのです。
<②「メディカルイラストレーター」になるための流れとは?>
メディカルイラストレーターとして働くためには、まず自分自身の画力やイラストソフトを駆使するスキルなどを高める必要があります。そのうえで医療に関する知識も学び、メディカルイラストレーターとして活躍できる実力を着実に身につけることが必要です。
その後は自分のスキルをポートフォリオなどにまとめ、就職活動を行うケースが目立ちます。無事に内定をもらえたら、その企業や施設に所属するメディカルイラストレーターとしてキャリアを積んでいきます。
<③「メディカルイラストレーター」に向いている人の特徴は?>
メディカルイラストレーターには、いったいどのような人が向いているのでしょうか。
・コミュニケーション能力が高い人:内容について担当者と話し合い、正確なイラストを作成しなければならないため。
・医療や人体について興味関心がある人:医療の知識が必要不可欠である上に、メディカルイラストレーターになったあとも勉強し続けなければならないため。
・正確なイラストを描きたい人:緻密さや情報の確実性が求められるため。
・社会貢献に携わりたい人:分かりやすいイラストを制作することで、医学の進歩に尽力できるため。
上記の特徴のうち1つでも当てはまった人は、メディカルイラストレーターを今後の選択肢に入れてみてもいいでしょう。
<④「メディカルイラストレーター」になるためにやっておくべきことは?>
メディカルイラストレーターになるためには、「デッサン力を高めること」を今から意識しましょう。目で見たものを正しく描き出せる力がなければ、情報の正確さが重視されるメディカルイラストを担当することは難しいからです。デッサン力アップのためには「デッサン」「模写」などを繰り返し、対象物をそのまま写し出せるようなスキルを身につけてください。
また、メディカルイラストレーターには「コミュニケーション能力を鍛えること」も重要です。高いコミュニケーション能力があれば、担当者との打ち合わせやヒアリングもスムーズに進められるでしょう。相手の発言を即座に解釈するスキルや、伝えたい内容を的確に言語化するスキルを磨くといいですね。
ちなみに、メディカルイラストレーターが必ず取得しなければならない資格はありません。そのため、必要なスキル向上に力を入れれば対策としては問題ないですが、以下のような資格を持っていると就活の際に役立つかもしれません。スキルアップの指標として、資格勉強を始めてみてもいいですね。
<⑤まとめ>
メディカルイラストレーターとは、医療分野のイラストを担当するイラストレーターのことを指します。イラストのスキルだけでなく医学の専門知識も必要になるうえに、正確度が高いイラストを求められるところが特徴です。イラスト・医療の両方に携わってみたい人や、人の役に立つ仕事に興味がある人は適性があるでしょう。イラストのスキルを高めるには専門学校に通う選択肢もあるので、より詳しい情報を調べてみてくださいね。