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イラストレーターになるならフリーランスor会社員?違いを分かりやすく解説
イラストレーターには、大きく分けて「フリーランス」と「会社員」という働き方があります。「フリーランスと会社員のイラストレーターにはどんな違いがあるの?」と「どちらが自分に合っているのか分からない。」と悩んでいる人もいるはずです。
今回は、フリーランスと会社員のイラストレーターの違いや、それぞれのメリット・デメリット、求められるスキルなどを解説しています。イラストレーターとしての働き方に迷ったときは、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
【目次】
①フリーランスと会社員のイラストレーターの違い
②フリーランスのイラストレーターのメリット・デメリット
③会社員のイラストレーターのメリット・デメリット
④フリーランスのイラストレーターに求められるスキル
⑤会社員のイラストレーターに求められるスキル
⑥まとめ
<①フリーランスと会社員のイラストレーターの違い>
フリーランスのイラストレーターと会社員のイラストレーターには、働き方や給料形態などに大きな違いがあります。ここではフリーランスと会社員のイラストレーターの違いを3つ紹介します。
・働き方の違い
会社に就職してイラストレーターとして働く場合は、基本的に決まった時間に出社する必要があります。クライアントを訪問したり、社内会議に参加したり、と人と関わる場面も多いです。
一方でフリーランスは、家やカフェへの移動中など好きな場所で好きなときに仕事ができます。朝早く起きる必要もなく打ち合わせもリモートやチャットで行うことが多いため、より自由な働き方が可能です。
・仕事の獲得方法の違い
会社員のイラストレーターは、会社に来た依頼の一部を担当するケースが多く安定して案件を担当できます。何人かのチームで仕事を進めることもあり相談しながら働けます。
フリーランスの場合は、自分で営業して仕事を探さなければなりません。継続的な依頼や固定のクライアントが見つかるまでは仕事の獲得に苦労することもあるでしょう。
・給料や報酬の違い
会社員のイラストレーターは月給制のため、仕事量に関わらず毎月決まった給料がもらえます。ボーナスや昇給もあり安定した生活につながるでしょう。
フリーランスには決まった給料がないため、自分が働いた分だけの報酬しかもらえません。たくさん案件をこなせば会社員より稼げることもありますが、依頼が少ない月や体調を崩してしまったときは一気に収入が減ってしまう可能性もあります。
<②フリーランスのイラストレーターのメリット・デメリット>
フリーランスのイラストレーターの大きなメリットは、好きな場所で好きなときに働けることです。出社する必要がないため、自分のタイミングで仕事に取り掛かれます。また業務以外のコミュニケーションが発生する機会も少なく、一人で黙々と作業したい人にはぴったりでしょう。
一方でフリーランスは収入が安定しません。依頼が多い月は一時的に収入が増えることはありますが、それをキープすることは難しく、タイミングによっては収入が落ち込むこともあります。またある程度の実力や知名度がなければ仕事をもらうことが難しいため、軌道に乗るまでは苦労する可能性があります。
<③会社員のイラストレーターのメリット・デメリット>
会社員のイラストレーターの大きなメリットは、収入が安定していることです。作業量に関わらず一定した給料をもらえるため、収入の心配をすることなく働けます。また定期的にイラストの依頼がある会社であれば自分から積極的に営業する必要もありません。困ったときは上司や同僚に相談できるのもメリットでしょう。
会社員のイラストレーターにはさまざまなメリットがありますが、人によっては会社の規則やルールがデメリットに感じることもあるかもしれません。自分で仕事を選ぶことができないので不得意な分野も担当しなければならない場合や、業務以外のコミュニケーションや人間関係も発生します。また休日数や残業の多さなど勤務体系に不満を感じるケースもあります。
<④フリーランスのイラストレーターに求められるスキル>
フリーランスのイラストレーターは基本的なイラストの技術だけではなく、営業力や継続力、自己管理能力なども必要です。仕事を安定して獲得するためには、SNSやクラウドソーシングサービスなどを駆使して自分のイラストを売り込まなければなりません。また軌道に乗るまでコツコツ努力できる継続力も必要でしょう。
さらにフリーランスは時間や場所の制約がないからこそ、自己管理能力が必要です。叱ってくれる上司や同僚の存在がいないからといって、適当に仕事をしていてはクライアントからの信用を失ってしまいます。今やるべきことや長期的に見てやっておいた方がいいことなど、全て自分自身で責任を持ってやり遂げる必要があります。
<⑤会社員のイラストレーターに求められるスキル>
会社員のイラストレーターは、イラストの技術はもちろんのこと、コミュニケーション能力や柔軟性が必要です。会社員の場合は何人かのチームで案件を担当することもあり、円滑に仕事をするためにはコミュニケーション能力が欠かせません。大きな案件を担当したいならば、上司や後輩からの信頼も必要でしょう。
また「自分のやり方とは違うな」と感じても、ひとまず会社全体のやり方に従う柔軟性も大切です。自分の行動が会社全体の信用に関わることもあるため、まずは会社の方針に従いつつ、最終的にはよりよい方法を会社に提案できるといいですね。
<⑥まとめ>
フリーランスのイラストレーターは時間や場所に縛られない働き方ができる一方で、収入が安定しないというデメリットがあります。会社員のイラストレーターは仕事も給料も安定していますが、人によっては会社での人間関係や残業がデメリットになってしまうかもしれません。どちらも基本的なイラストの技術だけではなく、仕事を円滑に進めるための営業力やコミュニケーション能力が必要です。どちらの働き方が自分に合っているか、じっくり考えて将来を選択しましょう。