マンガ・イラスト
2024年版 おすすめお絵描きソフト5選!
PCやタブレット機などを使ってデジタル環境でイラストや漫画を描くにはお絵描きソフトが必要ですが、プロ御用達のソフトから気軽にお絵描きを楽しむためのものまで様々なソフトが存在しています。
どのソフトを使ったらいいのか分からないという人も多いことでしょう。この記事では国内の絵師さんたちがよく利用している『CLIP STUDIO PAINT』と『アイビスペイント』を中心に、2024年の最新お絵描きソフトを5つ紹介します。
【目次】
①プロと同じソフトが使いたいなら『CLIP STUDIO PAINT』
②タブレット機がメインの人におすすめ『アイビスペイント』
③画像加工ならお任せのプロ用ソフト『PhotoshopCC』
④無料で利用できるPC向けお絵描きソフト『FireAlpaca』
⑤高機能と使いやすさを両立したiPad向けソフト『Procreate』
⑥まとめ
<①プロと同じソフトが使いたいなら『CLIP STUDIO PAINT』>
プロのイラストレーターや漫画家と同じソフトを使ってお絵描きしたい!という人におすすめなのが『CLIP STUDIO PAINT』略称「クリスタ」「クリペ」です。
WindowsとmacOSに加え、iOSとiPadOS、AndroidとChromeOSに対応しています。ラフやプロット作業をスマホで行い、ペン入れにはタブレット機を、彩色と仕上げはPCでといった、作業内容や利用場所に合わせたデバイスの使い分けが可能です。専用クラウドサービスを介して設定や作業内容を同期できます。
イラストや漫画、アニメーション作成に必要な機能を網羅した非常に高機能なソフトで、レイヤー機能や各種フィルターといった基本的な機能に加えて、コマ割り機能や写真や3Dモデルを背景として加工する機能、パース定規や自由にポーズを変更できる3Dデッサン人形といった、お絵描きをサポートする機能が豊富にそろっています。
ペン先やブラシ、トーンなどデジタル素材が充実しているのも特徴です。さらに「CLIP STUDIO ASSETS」という専用ストアも用意されており、ユーザーが作成したペン先やブラシ、背景や小物の3Dデータ、人物のポーズ集といった素材を、有償または無償で簡単にダウンロードして追加できるのもポイントです。
日本企業の製品でプロにも愛用者が多いだけに、日本語の情報が充実している点も見逃せません。メーカー公式の入門・解説ページに加えて、解説書籍や個人によるハウツー情報も多く、高機能なソフトにありがちな「機能が多すぎて活用の仕方が分からない」といった心配がない点は心強いところです。
イラストや単ページ漫画向けの「PRO」と複数ページの漫画や長編アニメーション作成の機能を加えた「EX」の2種類が存在します。PC版は買い切りの無期限版と、常に最新バージョンが利用できる年額・月額利用プランが存在し、好きな方を選択することになります。なお、買い切り版購入後に新バージョンが登場した場合、1年間契約で最新版を利用できる「アップデートプラン」(PRO 1,200円/年 EX 3400円/年)を契約するか、無期限版の優待バージョンアップを買い切り購入することで最新版を利用可能です。
またタブレット機やスマホの場合、年額・月額利用プランの契約が必要となり、複数のデバイスを利用する場合、台数に応じたプランを契約することになります。PCやタブレット機で3カ月無料利用できる体験版も用意されているほか、iOS版が1日1時間まで無料で利用できるので、まずはそちらを試してみるとよいでしょう(以降価格は全て税込み)。
イラスト マンガ制作アプリ CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)
無期限版(PC版ダウンロード販売)
・PRO:5,000円
・EX:23,000円
無期限版(PC版パッケージ販売)
・PRO:8,000円
・EX:34,000円
無期限版(PC版パッケージ販売・公式ガイドブック付き)
・PRO:9,500円
・EX:35,500円
年額・月額利用プラン(1デバイス)
・PRO:月額480円/年額2,800円
・EX:月額980円/年額8,300円
年額・月額利用プラン(2デバイス)
・PRO:月額800円/年額4,000円
・EX:月額1,380円/年額11,200円
年額・月額利用プラン(プレミアム/4デバイス)
・PRO:月額980円/年額6,000円
・EX:月額1,600円/年額13,000円
年額・月額利用プラン(スマートフォン)
・PRO:月額100円/年額700円
・EX:月額300円/年額2,000円
<②タブレット機がメインの人におすすめ『アイビスペイント』>
タブレット機やスマートフォンをメインにお絵描きをしたい人におすすめなのが『アイビスペイント』です。iPadOS及びiOSとAndroidに対応する他、現在はWindows版も利用できるようになりました。クラウドストレージによる連携にも対応します。
「絵を描く楽しさを共有しよう~」をコンセプトに、他の絵を描く人たちとコミュニケーションすることで、楽しみながらたくさんの絵を描いて上達を目指せる仕組みを用意しているのが特徴です。専用コミュニティサイトに作品を投稿したり、投稿された作品をダウンロードして、使われている技術を学んだりできます。公式サイトの入門・解説記事など日本語の情報も比較的充実している点も見逃せないポイント。
App Store版(iPad/iPhone)、Google Play版(Android)、Huawei AppGallery版(Huawei製端末)には、無料版の『アイビスペイント X』と有料版の『アイビスペイント』の2種類があります。無料版は画面上下に広告が表示されるほか、利用できるブラシの種類に制限がありますが、別途広告を見ることで18時間の間有料版と同じブラシが利用可能になります。ソフト内から広告除去アドオンを購入することで広告とブラシの制限がなくなり、有料版と完全に同等の機能・内容となります。なお、有料版と広告除去アドオンの価格は同額なので、どちらかがお得と言うこともありません。
さらに、月額/年額課金のプレミアム会員というサービスが用意されており、契約することでクラウドストレージの容量が20GBにアップするほか、動画のウォーターマーク非表示やトーンカーブフィルターやレベル補正フィルターなどの各種フィルター、プレミアムフォントやプレミアム紙質、プレミアム素材といった、様々なプレミアム機能が利用可能になります。
なお、プレミアム会員の権利はApp Store版、Google Play版、Huawei AppGallery版、Windows版のそれぞれで別の扱いになっているため、たとえばApp Store版でプレミアム会員となっていても、Windows版やGoogle Play版では20GBのクラウドストレージを除くプレミアム機能を利用することはできず、それぞれでプレミアム会員を別途契約する必要があるため、メインで使う環境で契約するよう注意しましょう。
また、Windows版は無料利用に1日1時間の時間制限が設けられており、これを解除するにはプレミアム会員契約または、買い切りの「プロアドオン」を購入する必要があります。プロアドオンは3,450円と高額ながらプレミアムフォントやプレミアム紙質、プレミアム素材以外の各種プレミアム機能が含まれているのが特徴です。
App Store版、Google Play版、Huawei AppGallery版のプレミアム機能については公式サイトのこちらのページ、Windows版のプレミアム機能及びプロアドオンの内容については公式サイトのこちらのページにそれぞれまとめられているので、詳しくはそちらを参照してください。
ちなみに、プレミアム会員には有料版アイビスペイント及び、アイビスペイントXの広告除去アドオン、Windows版のプロアドオンの機能が含まれています。このため有料版や各種アドオン購入後のプレミアム会員契約は2重の出費になってしまいます。
そのためまずは無料のアイビスペイントXやWindows版でプレミアム会員契約を行い、初回無料お試し期間を利用してプレミアム機能の必要性を吟味することをおすすめします。プレミアム機能が必要な場合はそのまま契約を継続。不要なら契約解除後に各種アドオンの購入を改めて検討するとよいでしょう。後日プレミアム機能が必要な月だけ再度契約するのもおすすめです。
プレミアム会員の無料お試し期間は、月額プランなら7日間、年額プランなら1カ月間(Android版は30日間)となっていますが、Windows版は無料期間終了の48時間前、その他は24時間前までに解約しないと料金が発生することになるので注意しましょう。
アイビスペイント(買い切り版)
・AppStore(iPad/iOS) 1,500円
・Google Play Store(Android) 1,600円
・HUAWEI AppGallery 1,600円
・プレミアム会員 月額300円/年額3,000円
アイビスペイント X(無料版)
・無料
・AppStore(iPad/iOS)広告除去アドオン 1,500円
・Google Play Store(Android)広告除去アドオン 1,600円
・HUAWEI AppGallery 広告除去アドオン 1,600円
・プレミアム会員 月額300円/年額3,000円
アイビスペイント(Windows版)
・無料
・Windows プロアドオン 3,450円
・Windows プレミアム会員 月額300円/年額2,950円
<③画像加工ならお任せのプロ用ソフト『PhotoshopCC』>
「クリスタ」と並んでプロに広く利用されているソフト。Windows及びmacOS向けの業務用の写真加工ソフトです。色調の調整や強力なフィルター群、人物の切り抜きといった画像を加工するための機能が充実している反面、お絵描きとは直接関係ない機能が多数内蔵されていたり、各種設定が複雑であるなど、初心者向きとは言いにくい面もあります。表現の幅を広げたくなった時に導入を検討するとよいでしょう。
Adobe Photoshop公式アプリ - 最先端のAI写真&デザインソフトウェア
・Creative Cloudフォトプラン 月額1,180円~
<④無料で利用できるPC向けお絵描きソフト『FireAlpaca』>
Windows及びmacOS向けのお絵描きソフトです。有料のソフトと比較するとブラシの種類や機能などで見劣りする面もありますが、基本機能はひと通り押さえられているほか、アナログ調のブラシやコマ割り、効果線を描くのに便利な定規機能といった機能を内蔵しており、お絵描きや漫画執筆にも十分に利用できます。広告が表示されるものの、消してしまえばソフトを再起動するまで表示されなくなる点は嬉しいところです。
FireAlpaca [ファイアアルパカ]|フリーペイントツール
・無料
<⑤高機能と使いやすさを両立したiPad向けソフト『Procreate』>
Apple Design Award受賞のiPadOS用お絵描きソフト。タッチ操作とApple Pencilでの操作に最適化されており、PC向けソフトに見劣りしない機能を持ちながら初心者にも扱いやすいよう上手くまとめられたUIが最大の魅力です。ソフト自体は日本語化されているものの、公式サイトが英語のみである点と、体験版がないため実際に購入してみるまで使い勝手を確認できない点が数少ない弱点と言えるかもしれません。iOS向けの『Procreate Pocket』も用意されています。
「Procreate」をApp Storeで(iPad OS版ダウンロードページ)
・2,000円。
- 「Procreate Pocket」をApp Storeで(iOS版ダウンロードページ)
・900円
<⑥まとめ>
駆け足になりましたが2024年現在の定番お絵描きソフトをピックアップして紹介してきました。お気に入りのソフトは見つかったでしょうか?
『Procreate』以外のソフトは無料版や無料体験期間が用意されているので、まずは無料で自分に合うかを試してみるとよいでしょう。なお、月額や年額プランの無料体験の場合、無料期間終了前に解約するのを忘れてしまうと料金がかかってしまうので、各ストアのサブスクリプション一覧などから解約するのを忘れないように注意が必要です。