AIエンジニアとは？仕事内容や必要なスキル・資格を解説

• 
  ツイート
• 
  シェア
• 
  LINEで送る

「AIエンジニア」とは、AI（人工知能）を開発するITエンジニアのことを指します。近年では、AIの発展と普及が急速に進んでいることから、AIエンジニアの需要が高まっています。AIエンジニアにも種類があり、それぞれ専門的な知識・スキルを身に付けることが大切です。本記事では、AIエンジニアの仕事内容や必要な知識・スキルについて解説します。

AIエンジニアとはどんな仕事？

AIエンジニアについて、まずは次のポイントから見ていきましょう。

• AI（人工知能）を開発する仕事
• AIの発達・普及が急速に進んでいる
• 一方でAIエンジニアは不足している

AI（人工知能）を開発する仕事

AIエンジニアとは、「AI（人工知能）」を開発する職業のことです。AIとは、簡単にいうと人間の知能を人工的に再現したシステムで、AIエンジニアはそのシステムを作ります。AIを活用することで、指定した条件にデータが合致するかどうか調べたり、新たなコンテンツを生成したりする作業が自動化できます。なお、AIそのものはもちろん、AIを活用したシステムやソフトウェアの開発もAIエンジニアが担っています。

AIの発達・普及が急速に進んでいる

近年では、あらゆる産業でIT化・デジタル化が進み、そのなかでAI技術を活用したものが増えています。例えば、スマートフォンの音声認識や音声アシスタント、自動車の自動運転やお掃除ロボットなどです。医療・福祉・製造・ゲームなどさまざまな産業で活用が広がっており、業務効率化・リスク回避・災害予測に役立っています。今後さらにAIに発展・浸透が広がると予想されているため、AIエンジニアの需要はますます高まっていくでしょう。

一方でAIエンジニアは不足している

公共交通機関などで視聴するために動画をミュート再生する人や、時短のために倍速再生する人は少なくありません。そのため、動画にはできるだけ字幕やテロップを入れるようにすると、ユーザーフレンドリーなコンテンツになります。

近年ではあらゆる業界で人手不足が慢性化しており、IT業界では特に深刻な状態になっています。AIエンジニアも例外ではなく、経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年にはAI人材が最大で14万5000人不足するという試算も発表されているのです。

企業の商品・サービスに新たな付加価値を創出したり、業務効率化を実現したりするために、AIが注目を集めています。だからこそ、AIエンジニアの需要は今後も高まり続けると考えられており、AIエンジニアは将来性の高い職業だといえるでしょう。

AIエンジニアの種類と仕事内容

AIエンジニアの代表的な種類には、次のようなものがあります。

• 機械学習エンジニア
• データエンジニア
• データサイエンティスト
• データアナリスト

機械学習エンジニア

機械学習エンジニアは、AIに対して「機械学習」を行わせる職種です。機械学習とは、AIに膨大なデータをインプットして分析させて、データの特徴や傾向をつかませる技術です。私たちがさまざまな本を読んで知識を身に付けるようなことを、機械学習エンジニアがAIに行わせます。

機械学習を行うことで、AIはデータを分析したり予測したりできるようになるのです。なお、機械学習エンジニアは機械学習のアルゴリズム（仕組み）や実装を担当するほかに、学習させるためのデータの収集や調整なども行います。

データエンジニア

データエンジニアは、ビッグデータを活用するための「データ活用基盤」を構築する職業を指します。ビッグデータとは、簡単にいうと巨大なデータ群のことで、人間ではその全体を把握することはできません。一方で、AIは前述した機械学習でビッグデータを活用します。

現在では、インターネット上でビッグデータを収集してAIに学習させることが増えています。しかし、そのままではデータの品質が低かったり効率的に活用できなかったりすることも。そこで、AIエンジニアがデータ形式の統一や、欠けているデータの補完を行うことで、AIがデータを活用しやすくなります。つまり、AIを使ってデータを活用するために、データを整理・調整するのがデータエンジニアということです。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、大量のデータを分析し、その結果をビジネスに活かすための施策立案を行う職種です。いわば、ビジネスに有益な価値ある情報を膨大なデータから見つけ出すのが役割で、各業界で注目されています。AIに関する知識やスキルはもちろん、データ分析のためのプログラミング能力や統計学などの能力が求められます。

データアナリスト

データアナリストも、データサイエンティストと同じくデータ分析を行う職種ですが、より専門的な分野に特化しています。まずはAI技術を駆使してデータを分析し、特定のパターンや相関関係を見つけ出します。

そのうえで、企業の商材に対するユーザーの動向や将来のニーズも分析し、問題解決策や改善に役立つ提案を提供するのがデータアナリストです。例えば、「商品Aの売り上げが下がった」という課題に対し、売り上げ推移や競合他社などの分析を行い、その理由と対策を提示することが該当します。

AIエンジニアに求められる知識・スキル

AIエンジニアに求められる知識・スキルとして、次のようなものが挙げられます。

• プログラミング言語
• 機械学習やディープラーニング
• 数学と統計学の知識
• データベースに関する知識

プログラミング言語

AIエンジニアになるためには、プログラミング言語の知識が欠かせません。プログラミングとは、システムやソフトウェアの機能を実装することを指しますが、その際にプログラミング言語でコンピューターへの命令を記述します。AIシステムの開発はもちろん、直接的にプログラミングを行わない職種であっても、データ加工や活用などの場面でプログラミング言語の知識が役立ちます。

特に、AI開発や機械学習・ディープラーニングなどで使われる主要なプログラミング言語が「Python（パイソン）」です。また、高度な処理を行う場面では、C言語やC++というプログラミング言語が使われる場合もあるため、プログラミングスキルを磨くことが大切です。

機械学習やディープラーニング

前述したように、AIは機械学習やディープラーニングによって、その機能が発揮できるようになります。これらの技術は、いわばAIを人間に近づけるようなものであり、その精度によってAIの品質が変わるため、AIエンジニアの技量が問われます。

なお、ディープラーニングは機械学習を発展させたもので、人間の神経回路を再現した「ニューラルネットワーク」により、AI自身がビッグデータから学習・予測できる技術です。ディープラーニング技術により、AIの性能が飛躍的に向上することが期待されています。

数学と統計学の知識

機械学習やディープラーニングでは、大量のデータの背後にある特徴量、つまりデータの傾向や方向などを探し出す必要があります。その際には、統計学・線形代数・微積分などのような、数学的な知識が欠かせません。どのアルゴリズム（仕組み）を使うかによって、システムの実行速度や品質も変わるので、さまざまな経験を積むことが大切です。

データベースに関する知識

AIの開発にはデータベース、つまり大量のデータを管理・整理するシステムが欠かせません。データベースを構築・活用するためには、「SQL」のようなデータベース言語が使用されるます。機械学習やディープラーニングでビッグデータを扱う際に、AIエンジニアはデータベースからデータを検索して引き出す必要があるため、データベースを扱うための知識・スキルが必要です。

AIエンジニアとして活躍する方法

AIエンジニアとして活躍するために、次のようなポイントを意識することが大切です。

• AIエンジニアに必要な資格を取得する
• AIエンジニア向けの専門の学校で学ぶ

AIエンジニアに必要な資格を取得する

AIエンジニアになるために必要な資格はありませんが、次のような資格を取得していることで、自身の知識やスキルを就職活動時にアピールできます。

AIエンジニア向けの専門の学校で学ぶ

日本国内でもAIエンジニアの需要が高まっているため、AIエンジニア向けの専攻やコースを開設する専門の学校が増えています。専門の学校では、プログラミング言語や機械学習・ディープラーニングなどの技術について学べるうえに、資格取得に必要な知識・スキルも身に付けられることが魅力です。丁寧な就職サポートも受けられるため、卒業後にAIエンジニアとして活躍できる可能性が高まります。

AIエンジニアを目指すなら「総合学園ヒューマンアカデミー」がおすすめ

AI（人工知能）を開発する「AIエンジニア」は、これからも需要が高まり続けると考えられます。AIエンジニアになるためには、プログラミング言語や機械学習・ディープラーニングなどの専門知識が必要です。独学で学ぶハードルが非常に高い分野なので、専門の学校やスクールなどに通うことをおすすめします。

これからAIエンジニアを目指す方には、総合学園ヒューマンアカデミーのITカレッジ「AIエンジニア専攻」がおすすめです。第一線で活躍する現役プロ講師の指導が受けられるため、専門的な分野も安心して学べます。また、全国に校舎を展開しているため、地元にいながらでも高いスキルが学べます。少人数制を導入しているためサポート体制が充実しており、未経験の人でもしっかりAIエンジニアを目指していくことが可能です。

具体的なカリキュラムをはじめ詳しい情報は、以下のページでご紹介しています。総合学園ヒューマンアカデミーでAIエンジニアの夢を叶えましょう。