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e-Sportsとは

What is e-Sports?

eスポーツとは

近年爆発的に伸びている分野があります。それが「eスポーツ」です。
今回はそんな「eスポーツ」の概略を紹介してみようと思います。

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そもそも「eスポーツ」とは「electronic sports」の略称であり、海外で生まれた言葉です。表記に関してはさまざまなものがありますが、海外では表記の統一を進める動きがあり「esports」という形が公式の場などでは用いられています。国内では様々な表記が存在しており、ケースバイケースで相応しいものが使われています。
名称つながりで言えば、「eスポーツ」はスポーツなのかというと問いがしばしば立てられてきました。ややこしい話をしますが、「eスポーツ」はsportsです。前述の通りでeスポーツの言葉・概念は海外で生まれたものでした。注目すべき点は、sportsとは競技性を持たせて競い合うことを指し場合が多いことです。これにはディベートやチェスなども分類されます。そんなsportsを用いた造語が日本に輸入され「eスポーツ」と表記されたりしています。逆に「スポーツ」という文字に身体的な活動を連想する日本人は多いのではないでしょうか。この論争は「sports」と「スポーツ」のギャップが生んだ答えの出ないものだと筆者は考えます。


内容としては「電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使ったスポーツ競技(JeSU公式HPよりhttps://jesu.or.jp/contents/about_esports/)」とされています。わかりやすく言い換えると、PCゲームやビデオゲーム、最近ではスマホゲームを使い、競技性を高めた上で楽しもうとする動きと言えると思います。明確な定義分けがなされているわけではありませんので、俗にいうゲームを使って競い合えばそれはeスポーツとも言えるわけです。
 ジャンルもさまざまなものがあり、大会でよく採用されているものはシューター(FPS・TPS)、MOBA、格闘ゲーム、スポーツゲーム、レーシングゲーム、トレーディングカードゲームなどが挙げられます。国によって人気の出ているジャンルに大きな差が生まれているので、それぞれ調べてみると面白いかもしれません。

 どのくらいの盛り上がりなのかご説明するために、日本国内のeスポーツ市場のお話をしようと思います。2019年の国内eスポーツ市場規模は60億円を超えており、毎年120%以上の成長を遂げています。また2021年は90億円、2023年には市場規模が150億円を超えると予測もすでに出ていて、この成長はまだまだ止まりそうにありません。
 世界においては、市場価値が400億円を超えるチームや「eスポーツ」だけで年間20億円以上の利益をあげるチームも存在しています。構造としては、日本は世界の姿を追っているような形に近いですので、同じようなチームが日本にも誕生する可能性は大いにあります。様々なチームが悪戦苦闘の末に日本の未来を切り開いてくれるはずです。
 日本のeスポーツファン数(試合観戦・動画視聴)に関しては2019年は483万人でしたが、2021年は700万人で2023年には1215万人になると予測されています。年を重ねるにつれて、日本のみなさんにも受け入れられ、愛されていることがうかがえます。携帯回線である5Gの出現によって、「eスポーツ」は私たちの身近な存在になっていくことでしょう。ファン数はこれからさらに爆発的に増える可能性もあり今後も「eスポーツ」から目が離せません。
 

 また「eスポーツ」は若者だけの言葉ではないことにも触れておきます。実は「eスポーツ」は老人ホームなどにも普及が進んでいます。これはただの娯楽として広まっているわけではありません。「eスポーツ」が高齢者の脳を活性化させるという研究が多数報告されています。つまりは「eスポーツ」には認知症予防の可能性もあるということです。あまり目立ってはいませんが、すでにシニア向けの大会やシニア専用の施設なども生まれています。ちなみに90歳のストリーマーが日本にはいらっしゃって、世界最高齢のストリーマーとしてギネスにも載っています。親子で遊べることが「eスポーツ」の良いところでしたが、祖父母と孫で一緒に遊ぶことが普通になる日も遠くないのかもしれません。


 簡単ではありますが「eスポーツ」についてまとめてみました。参入する企業も増えており、今後も間違いなく伸びる分野になります。プレイするだけでなく大会を観戦するだけでも面白いです。さまざまなゲームタイトルで大会が行われていますので、自分が気に入る大会を探してみるのも一興です。スポーツ観戦をする感覚で「eスポーツ」を見てみてはいかがでしょうか。最後まで読んで頂きましてありがとうございました。