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e-Sportsとは

What is e-Sports?

e-Sportsの賞金事情とは・・・

eスポーツって儲かるの?

 「eスポーツって儲かるの?生活していけるの?」そんな疑問を持たれたことのある方は少なくないのではないでしょうか。私もかつてはそうでした。子どもたちのなりたい職業ランキングにも上がってくるプロeスポーツ選手ですが、お金を稼ぐことができなければ元も子もありません。夢と希望だけではなく現実も伴った世界なのか。今回は多くに方が気になるところであろう「eスポーツの賞金事情」について、大会やプロリーグの情報を踏まえつつお伝えできればと思います。なお2021年冒頭でのお話ですので、お読みいただいたタイミングによっては情報が異なる場合があります。その点はご了承ください。
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稼げるゲームタイトル・・・

 正直な話をまずしてしまうと、現状のeスポーツでは稼げるゲームタイトルとそうではないもので大きく差があります。稼げるゲームタイトルでは年収ベースで考えた場合、サラリーマンの平均収入以上の安定した収入があります。逆に残念な話にはなりますが、稼げないゲームタイトルの場合では不安定でかつ、雀の涙のような収入しかないこともしばしばあります。まさしくビッグドリームな一攫千金な大会もあれば、意外と安定感抜群な現実的リーグも存在していて、プロプレイヤーの収入はゲームタイトルに依存すると言っても過言ではないように感じます。若いプレイヤーにとっては、今後さらに伸びていくゲームタイトルは何なのか考える力も実は必要なスキルなのかもしれません。有名なストリーマーでない限りは、やりたいことを突き詰めるだけではお金は稼げないのがこの世界の現実です。

収入が安定しているゲームタイトルとは・・・

 ここからは実例を挙げながら、実際に収入が安定しているゲームタイトルを紹介していきます。現状で収入が安定しているものは、「クローズド」の形でプロリーグが開催されているものになります。この「クローズド」とは決まった固定チームが総当たりをしていく形であり、わかりやすいところで言うとプロ野球やサッカーをイメージしていただくと良いかもしれません。日本においては「League of Legends」「Shadowverse」「PUBG Mobile」「レインボーシックスシージ」の4タイトルが「クローズド」の形でプロリーグを開催しており、このリーグに参加しているチーム・選手たちは収入面も含めて安定した環境で活動しています。「PUBG Mobile」と「レインボーシックスシージ」に関しては、対象リーグに参加している選手に対して年間最低350万円の収入を保証すると大会運営会社が明言しています。「Shadowverse」ですと月額最低30万円の収入が保証されています。この最低保障にプラスの形で結果に基づいた大会賞金も上乗せされますので、多くのプロゲーマーたちが求めていたような安定とロマンが交差した世界が2021年にして続々と誕生しています。また世界大会への切符もかけた戦いもありますので、さらに夢が詰め込まれたものになっております。一方「League of Legends」の場合では、詳しく明言はされていませんが、日本における一般成人の平均収入と同じくらいは貰っていると言われております。日本でプレイされている韓国人プレイヤーに至っては1000万円近くにも及ぶのではないかともっぱらの噂です。

 賞金そのものに関しても、近年かなりのペースで増加しています。上記にある「PUBG Mobile」のリーグは賞金総額がなんと3億円と大台にのり、今後の日本を牽引するかのように2021年が始まりました。このリーグはあくまで国内リーグです。これまでは日本で「Shadowverse」の世界大会が1億円前後の規模で開催されてきていましたが、ここを大きく超えてきました。賞金1000万円と金額だけ比べられると見劣りしてしまいますが、「League of Legends」は2014年より継続してプロシーンを作っており、その功績は計り知れないです。また「レインボーシックスシージ」も賞金総額が3200万円にまで大きくなっており、今後がますます楽しみとなっております。

海外の大会賞金事情

 あくまで前述は日本での話でした。続いて海外大会・世界大会に焦点を当てたいと思います。まずは「Fortnite」から入りましょう。16歳の少年がソロ部門を見事に制し、約3億円の賞金を手にしたビッグニュースはまだ皆さんの記憶に新しいのではないでしょうか。16歳の少年がサラリーマンの生涯収入以上のお金を手にする夢をはらんだ「Fortnite」、2021年の世界大会は総額20億円規模で開催されることが発表されています。コロナ渦にも負けずに賞金総額を上げてきており、その熱はまだまだ下がらないことでしょう。「League of Legends」では、2018年に開催された世界大会が約7億円の規模となっています。こちらの大会は世界中多くのファンたちに見守られるものであり、同時接続数が4400万人という想像もできない数字を記録しており、開会式・閉会式のセレモニーもまるでオリンピックを見ているような感覚になりました。見たことのない方には必見です、ぜひYouTubeなどでご視聴くださいませ。
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 今回はざっくりとにはなりますが、eスポーツにまつわるお金の話をさせて頂きました。数字が多く読みにくくなってしまい申し訳なく思っていますが、数字で見てもeスポーツの熱は広がりを見せていることが伝われば幸いです。今回もお読み頂きましてありがとうございました。