声優のセリフ練習法

専門学校や養成所に入れば、セリフのレッスンは日常的に行われますが、プロになるためにはその練習だけでは足りないでしょう。あらゆる場面で、セリフの練習をしていかなければいけませんが、どのような練習をすればいいのでしょうか。

家で一人の時

声優の年収はピンキリだと言われています。1本あたりの出演料がセリフの量ではなく声優のランクで決まっているので、ランクが低い新人の場合は当然ながら収入が低くなります。そんな中、人気がある売れっ子声優となると年収が1,000万を超えている人もいるようです。 ただし、売れっ子声優は声優としての仕事だけでなく、TVへの出演や歌手活動など多種多様な活動をおこなっている人が多いようです。

スタジオで仲間と

自宅で練習したものをスタジオで仲間と一緒に通しで合わせると、また新しいことが分かってきます。自分が思い描いていたキャラの人物像と、他の声優が思い描いている人物像に違いがあったりすると、セリフの掛け合いにも違和感が生じてくるためです。

すでに配役が決まっている場合は、自分のセリフのできだけでなく、仲間との連携が必要になります。そこで仲間の声優とキャラのイメージをすり合わせて、そのイメージに近いセリフの言い方に近づけていくという工程がここで生まれます。そうすることでキャラとセリフに違和感が少なくなりより作品の中に入り込んでいきやすくなるわけです。

このように作品ごとやキャラごとに、同じ声優でもセリフの言い回しや感情の込め方というのが変わってくることは多々あります。声優同士の切磋琢磨で、よりよいアニメ作品作りを目指しているわけです。

親しい友人と

セリフの最終形というのは、「普段自分がしゃべっているのと同じようなしゃべり方」ということになるでしょう。もちろんキャラ事にパーソナルな部分はありますから、声優自身の普段のしゃべり方をそのまま当てはめることができない場合も多々あります。しかし声優自身が普通にしゃべるしゃべり方で声をあてたキャラというのは、よりリアル感、人間味が増すことが多いです。そのため声優の中には、親しい友人と話す場をセリフ練習の場にしている人もいます。このように練習できる環境は全て利用するというプロ精神も重要な要素です。仲のいい友人同士の場合だと、プライベートで楽しみながらセリフの練習もできて一石二鳥ですね。