声優に賞は存在するのか?
声優に賞は存在するのか?
映画であればアカデミー賞、音楽であればグラミー賞といったように各業界でその時の栄誉を称える賞が存在します。では声優業界ではそのような賞はあるのでしょうか?
声優にとってあこがれの賞
声優にももちろん毎年、賞が贈られてます。賞の中で名誉ある賞として声優の憧れのものが、「声優アワード」です。2007年からスタートした賞ですが、声優業界の発展と人材育成のために設立されました。主に、主演男優賞、女優賞、助演男優・女優賞、新人男優・女優賞、特別功労賞、海外ファン賞、など12部門、16賞が授与されています。
受賞のステップとしてサイト、施設での一般投票を経て、審査委員会が最終選考を行うようになっており、ファンの人たちも参加できるアワードとなっています。協賛や主催もKADOKAWAや小学館、文化放送など名だたる企業が参加していますので、名誉ある賞と言えます。
また声優アワードでは新人発掘オーディションも同時に行われており、プロへの道を開く場を提供している。
声優アワードを受賞した人気声優たち
2016年に第10会声優アワードで主演女優賞を受賞したのが水瀬いのりさんです。若干20歳ながら、大活躍を見せる水瀬さんですが、子供の頃からセーラームーンやコナンに憧れ、声優を志すようになったそうです。世紀末オカルト学院でデビューしますが、その後は仕事に恵まれず苦しい時期を過ごしたそうです。しかし2013年のNHKの「あまちゃん」で出演してから人気を博し、音楽活動も含め、活動を加速していきました。2014年には10本ほどの声優業をこなしています。やはり地道な努力が、声優アワードに輝くための方法なのかと思います。
また2016年に主演男優賞を受賞した、松岡禎丞さんは29歳での受賞でした。北海道出身でありながら、エバンゲリオンに衝撃を受け声優を志したそうです。高校卒業後は状況し、養成所に所属しながら、アイエンタープライズに所属し、プロとしての一歩を歩んでいます。2011年には声優アワード新人賞も受賞しており、少しずつ、声優としての地位を確立していっています。現在は、アニメ、Webアニメ、テレビ、アプリ、ゲームなど多岐にわたって、声優として活躍しています。
受賞した二人を見ると、やはり昔から、声優を志して、すこしずつ仕事をこなしてきたことが見えてきます。もちろん簡単になれる職業ではありませんが、しっかり夢を持ち、そして「声優業が好きだ」という強い意志が、こういった賞を受賞できる糧となったのかもしれません。そういった意味で、声優を目指す人は、大きな志しを持ち、一歩一歩前に進むことで、夢が近づいていくのではないでしょうか。